ナガランド州

インドの州

ナガランド州(ナガランドしゅう、英語: Nagaland)は、インドの東部にあるの一つ。 州都はコヒマ、州内最大の都市で経済・交通・軍事の中心となっているのはディマプル2011年の人口は198万人[1]

ナガランド州
Nagaland
インド国内の位置
(インド国内の位置)
基礎情報
Flag of India.svg インド
行政区 ナガランド州
州都 コヒマ(Kohima)
面積 16,579 km²
人口 2011年
 - 合計 1,980,602 人
 - 人口密度 119 人/km2
時間帯 インド標準時(IST)UTC+5:30
公用語 英語
創立 1963年12月1日
州知事 ラ・ガネーシャン英語版
(La. Ganesan)
州首相 ネイフィウ・リオ(Neiphiu Rio)
立法機関(議席数) 一院制(60)
略称ISO IN-NL
州公式ウェブサイト https://www.nagaland.gov.in/

歴史編集

ナガ族はビルマアッサムと文化と経済で深い繋がりを持って来た。ナガランドの古代・中世における歴史は明らかではない。アッサムやナガランドのナガ族と比較して、マニプルのナガ族には文化的に大きな違いのあることから"Kaccha Nagas (Fake nagas)"とも呼ばれている。1816年ビルマが侵攻してその支配下に入った。19世紀前半、イギリスがこの地の西側のアッサム州まで勢力を拡大し、アッサムの紅茶産業を隣接するナガ部族の襲撃から守るに苦心した。第二次世界大戦中の1944年、この地まで進出した日本軍をイギリス・インド連合軍が撃退した。また、ナガランド州の南にあるインパールでも、日本軍の攻撃は阻止された(インパール作戦)。日本軍がインパール作戦に入るまではナガランドはイギリスの支配を受けておらず、インドがイギリスから独立する前日の1947年8月14日に独立宣言を行う。1947年8月15日より、イギリスから独立したインドの一部になっているが、インドからの独立運動が続いており、現在でも一部の勢力はインド政府に抵抗している。

1993年ナガランド紛争英語版が起きた。

政治編集

インド人民党ナガランド人民戦線 (NPF) が連立しており、ローク・サバー(インド下院)では、NPFが1議席を持っている。

行政区分編集

  1. ディマプル県英語版 (Dimapur district)
  2. キファイア県英語版 (Kiphire district)
  3. コヒマ県英語版 (Kohima district)
  4. ロングレング県英語版 (Longleng district)
  5. モコクチュン県英語版 (Mokokchung district)
  6. モン県英語版 (Mon district)
  7. ペレン県英語版 (Peren district)
  8. ペク県英語版 (Phek district)
  9. トゥエンサン県英語版 (Tuensang district)
  10. ウォカ県英語版 (Wokha district)
  11. ズネボト県英語版 (Zunheboto district)

住民編集

民族編集

先住民族のナガ族アンガミ・ナガ部族英語版レングマ・ナガ部族英語版ロタ・ナガ部族英語版アオ・ナガ部族英語版等の主要16部族)が多数派を占める。

様々な少数民族が居住し、インドの他州と異なった独自の生活習慣を維持している。その多くは統計上農業に従事しているが、実際の所得の多くは政府からの補助金。

言語編集

公用語英語ナガ族の言語はクキ・チン・ナガ諸語英語版に属し、アオ・ナガ部族英語版アオ・ナガ語アンガミ・ナガ部族英語版アンガミ・ナガ語英語版レングマ・ナガ部族英語版北レングマ・ナガ語英語版南レングマ・ナガ語英語版等がある。

宗教編集

ヒンズー教が主流のインドとしては異例に、住民の90%がキリスト教で、他にメーガーラヤ州ミゾラム州キリスト教が主流である。宗教的にはアメリカの宣教団によるキリスト教布教が成功しており、ほとんどの住民はキリスト教を信仰する。特に「世界で唯一のバプテスト教会が主流の州」として知られている。

参照項目編集

外部リンク編集

脚注編集

注釈編集

出典編集

  1. ^ City Population閲覧日:2016年12月19日