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国家映画賞 監督賞

（ナショナル・フィルム・アワード 最優秀監督賞から転送）

国家映画賞 監督賞（こっかえいがしょう かんとくしょう、National Film Award for Best Direction）は、国家映画賞の賞の一つ。

国家映画賞
監督賞
第66回国家映画賞（英語版）授賞式で監督賞を受賞するアディティヤ・ダール
受賞対象最も優れた映画監督
会場ニューデリー
国インドの旗 インド
主催映画祭事務局
報酬証書、賞金25万ルピー
初回1967年
最新回2021年
最新受賞者サシー（英語版）

概要 編集

1967年に創設され、映画祭事務局が任命した選考委員会によって選ばれた映画監督が受賞する。受賞者には証書と賞金25万ルピーが贈られる[脚注 1][5]。インド映画には20を超える言語映画が存在するが、このうち最も監督賞を受賞した言語映画はベンガル語映画の16回であり、続いてマラヤーラム語映画（13回）、ヒンディー語映画（10回）、タミル語映画（4回）、英語映画（3回）、カンナダ語映画（2回）、マラーティー語映画（2回）、アッサム語映画（英語版）（1回）、パンジャーブ語映画（英語版）（1回）となっている。

最初に受賞したのは1967年に『Chiriyakhana』を監督したサタジット・レイであり[6]、2017年時点で彼は歴代最多受賞者（受賞回数6回）となっている[7]。アドゥール・ゴーパーラクリシュナンは1972年の監督デビュー作『Swayamvaram』で受賞者となった[8]。ムリナル・セン（英語版）は4回受賞しており、異なる言語映画（ヒンディー語映画、ベンガル語映画）で監督賞を受賞した唯一の監督でもある[9]。第19回国家映画賞（英語版）では初めて共同監督（B・V・カラント（英語版）、ギリーシュ・カルナード（英語版））が監督賞を受賞している[10]。

受賞者 編集

1960年代 編集

年 画像 受賞者 作品名 言語 出典
1967年
(第15回)（英語版） 		  サタジット・レイ 動物園（英語版） ベンガル語 [11]
1968年
(第16回)（英語版） 		グビとバガの冒険（英語版） [12]
1969年
(第17回)（英語版） 		  ムリナル・セン（英語版） ソーム旦那の話（英語版） ヒンディー語 [13]

1970年代 編集

年 画像 受賞者 作品名 言語 出典
1970年
(第18回)（英語版） 		  サタジット・レイ 対抗者（英語版） ベンガル語 [14]
1971年
(第19回)（英語版） 		  B・V・カラント（英語版） Vamsha Vriksha カンナダ語 [15]
  ギリーシュ・カルナード（英語版）
1972年
(第20回)（英語版） 		  アドゥール・ゴーパーラクリシュナン Swayamvaram マラヤーラム語 [16]
1973年
(第21回)（英語版） 		  マニ・カウル（英語版） 夫になりたかった幽霊（英語版） ヒンディー語 [17]
1974年
(第22回)（英語版） 		  サタジット・レイ 黄金の砦（英語版） ベンガル語 [18]
1975年
(第23回)（英語版） 		ミドルマン [19]
1976年
(第24回)（英語版） 		  P・ランケシュ（英語版） Pallavi カンナダ語 [20]
1977年
(第25回)（英語版） 		  ゴーヴィンダン・アラヴィンダン（英語版） 黄金のシーター（英語版） マラヤーラム語 [21]
1978年
(第26回)（英語版） 		サーカス（英語版） [22]
1979年
(第27回)（英語版） 		  ムリナル・セン Ek Din Pratidin ベンガル語 [23]

1980年代 編集

年 画像 受賞者 作品名 言語 出典
1980年
(第28回)（英語版） 		  ムリナル・セン Ek Din Pratidin ベンガル語 Akaler Shandhaney [24]
1981年
(第29回)（英語版） 		  アパルナ・セン（英語版） 36 Chowringhee Lane 英語 [25]
1982年
(第30回)（英語版） 		  ウトパレンドゥ・チャクラバルティー（英語版） Chokh ベンガル語 [26]
1983年
(第31回)（英語版） 		  ムリナル・セン Khandhar ヒンディー語 [27]
1984年
(第32回)（英語版） 		  アドゥール・ゴーパーラクリシュナン Mukhamukham マラヤーラム語 [28]
1985年
(第33回)（英語版） 		  シャーム・ベネガル（英語版） ゴアの恋歌（英語版） ヒンディー語 [29]
1986年
(第34回)（英語版） 		  ゴーヴィンダン・アラヴィンダン オリダット あるところで（英語版） マラヤーラム語 [30]
1987年
(第35回)（英語版） 		  アドゥール・ゴーパーラクリシュナン Anantaram マラヤーラム語 [31]
1988年
(第36回)（英語版） 		  シャジ・N・カルン（英語版） Piravi マラヤーラム語 [32]
1989年
(第37回)（英語版） 		  アドゥール・ゴーパーラクリシュナン Mathilukal マラヤーラム語 [33]

1990年代 編集

年 画像 受賞者 作品名 言語 出典
1990年
(第38回)（英語版） 		  タパン・シンハー（英語版） Ek Doctor Ki Maut ヒンディー語 [34]
1991年
(第39回)（英語版） 		  サタジット・レイ 見知らぬ人 ベンガル語 [35]
1992年
(第40回)（英語版） 		  ゴータム・ゴース Padma Nadir Majhi ベンガル語 [36]
1993年
(第41回)（英語版） 		  T・V・チャンドラン（英語版） Ponthan Mada マラヤーラム語 [37]
1994年
(第42回)（英語版） 		  ジャヌ・バルア（英語版） Xagoroloi Bohudoor アッサム語（英語版） [38]
1995年
(第43回)（英語版） 		  サイード・アクタル・ミルザ（英語版） Naseem ヒンディー語 [39]
1996年
(第44回)（英語版） 		  アガティヤン（英語版） Kadhal Kottai タミル語 [40]
1997年
(第45回)（英語版） 		  ジャヤラージ（英語版） 神の戯れ（英語版） マラヤーラム語 [41]
1998年
(第46回)（英語版） 		  ラジーヴナート（英語版） Janani マラヤーラム語 [42]
1999年
(第47回)（英語版） 		  ブッダデーブ・ダースグプタ Uttara ベンガル語 [43]

2000年代 編集

年 画像 受賞者 作品名 言語 出典
2000年
(第48回)（英語版） 		  リトゥポルノ・ゴーシュ（英語版） Utsab ベンガル語 [44]
2001年
(第49回)（英語版） 		  B・レニン（英語版） Ooruku Nooruper タミル語 [45]
2002年
(第50回)（英語版） 		  アパルナ・セン ミスター&ミセス・アイヤル（英語版） 英語 [46]
2003年
(第51回)（英語版） 		  ゴータム・ゴース Abar Aranye ベンガル語 [47]
2004年
(第52回)（英語版） 		  ブッダデーブ・ダースグプタ Swapner Din ベンガル語 [48]
2005年
(第53回)（英語版） 		  ラーフル・ドラキア Parzania 英語 [49]
2006年
(第54回)（英語版） 		  マドゥール・バンダルカル（英語版） Traffic Signal ヒンディー語 [50]
2007年
(第55回)（英語版） 		  アドゥール・ゴーパーラクリシュナン Naalu Pennungal マラヤーラム語 [51]
2008年
(第56回)（英語版） 		  バーラ（英語版） Naan Kadavul タミル語 [52]
2009年
(第57回)（英語版） 		  リトゥポルノ・ゴーシュ Abohomaan ベンガル語 [53]

2010年代 編集

年 画像 受賞者 作品名 言語 出典
2010年
(第58回)（英語版） 		  ヴェトリマーラン（英語版） Aadukalam タミル語 [54]
2011年
(第59回)（英語版） 		  グルヴィンダル・シン（英語版） Anhe Ghore Da Daan パンジャーブ語（英語版） [55]
2012年
(第60回)（英語版） 		  シヴァージ・ロータン・パティル（英語版） Dhag マラーティー語 [56]
2013年
(第61回)（英語版） 		  ハンサル・メータ（英語版） シャヒド（英語版） ヒンディー語 [57]
2014年
(第62回)（英語版） 		  シュリジート・ムカルジー（英語版） Chotushkone ベンガル語 [58]
2015年
(第63回)（英語版） 		  サンジャイ・リーラー・バンサーリー バージーラーオとマスターニー（英語版） ヒンディー語 [59]
2016年
(第64回)（英語版） 		  ラジェシュ・マプスカル（英語版） Ventilator マラーティー語 [60]
2017年
(第65回)（英語版） 		  ジャヤラージ Bhayanakam マラヤーラム語 [61]
2018年
(第66回)（英語版） 		  アディティヤ・ダール URI/サージカル・ストライク ヒンディー語 [62]
2019年
(第67回)（英語版） 		  サンジャイ・プラン・シン・チャウハン（英語版） Bahattar Hoorain [63]

2020年代 編集

年 画像 受賞者 作品名 言語 出典
2020年
(第68回)（英語版） 		  サシー（英語版） Ayyappanum Koshiyum マラヤーラム語 [64]
2021年
(第69回)（英語版） 		  ニキル・マハジャン Godavari マラーティー語 [65]

脚注 編集

[脚注の使い方]

注釈 編集

  1. ^ 第54回国家映画賞（英語版）以前は5万ルピー[1]、第35回国家映画賞（英語版）では2万5000ルピー[2]、第15回国家映画賞（英語版）から第34回国家映画賞（英語版）までは2万ルピーだった[3][4]。

出典 編集

  1. ^ “53rd National Film Awards – 2006” (PDF). Directorate of Film Festivals (2006年). 2013年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月5日閲覧。
  2. ^ “35th National Film Awards”. International Film Festival of India. 2016年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月9日閲覧。
  3. ^ “21st National Film Awards”. International Film Festival of India. 2013年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月29日閲覧。
  4. ^ “15th National Film Awards”. International Film Festival of India. 2012年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月21日閲覧。
  5. ^ “62nd National Film Awards, 2014 announced”. Press Information Bureau. (2015年3月24日). オリジナルの2017年8月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170815135801/http://pib.nic.in/newsite/PrintRelease.aspx?relid=117636 2018年3月12日閲覧。 
  6. ^ “Rays Chiriyakhana to be remade by Anjan Dutta”. India Today. (2015年12月11日). オリジナルの2018年3月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180312093520/https://www.indiatoday.in/pti-feed/story/rays-chiriyakhana-to-be-remade-by-anjan-dutta-528727-2015-12-11 2018年3月12日閲覧。 
  7. ^ “Fun Facts about the National Awards”. Rediff.com (2015年4月7日). 2018年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月12日閲覧。
  8. ^ “Adoor Gopalakrishnan wins JC Daniel award for contribution to Malayalam cinema”. The Asian Age. (2017年5月23日). オリジナルの2018年3月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180312093520/http://www.asianage.com/newsmakers/230517/adoor-gopalakrishnan-wins-annual-jc-daniel-award-for-contribution-to-cinema.html 2018年3月12日閲覧。 
  9. ^ “Hoax of Mrinal Sen's Death Goes Viral on Twitter”. Outlook. (2016年6月30日). オリジナルの2017年3月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170326030309/http://www.outlookindia.com/newswire/story/hoax-of-mrinal-sens-death-goes-viral-on-twitter/945150 2018年3月12日閲覧。 
  10. ^ PS, Krishna (2015年11月13日). “Girish Karnad, another intellectual to receive death threat”. Business Standard. オリジナルの2017年9月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170902015230/http://www.business-standard.com/article/current-affairs/girish-karnad-another-intellectual-to-receive-death-threat-115111300683_1.html 2018年3月12日閲覧。 
  11. ^ “15th National Film Awards” (PDF). International Film Festival of India. p. 2,9. 2012年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月21日閲覧。
  12. ^ “16th National Film Awards” (PDF). Directorate of Film Festivals. p. 2. 2015年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月22日閲覧。
  13. ^ “17th National Film Awards” (PDF). Directorate of Film Festivals. p. 2,6. 2012年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月26日閲覧。
  14. ^ “18th National Film Awards” (PDF). Directorate of Film Festivals. p. 2. 2012年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月26日閲覧。
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