ナチス・ドイツの国旗

ナチス・ドイツの国旗は、1935年から1945年までは、赤地に白い円を描き、その中にハーケンクロイツを描いたものである。白い円はアーリア人を表し、その中のハーケンクロイツ(スワスチカ)は、幸運の印であるとしている。ナチスの党旗とデザインや配色は同じであるが、たなびいた時の見え方に配慮してハーケンクロイツがやや旗竿側に寄っている。

ナチス・ドイツの国旗
ナチス・ドイツの旗
用途及び属性 市民・政府陸上、政府海上?
縦横比 3:5
制定日 1935年9月15日
使用色
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沿革編集

 
ドイツ国の国旗(1933年 - 1935年)
配色は帝政時代と同じだが、縦横比は3:5に変更された。
 
ナチスの党旗

1933年にナチス政権を握ると、大統領布告で正式な国旗を制定するまでの暫定的な措置として、ドイツ帝国時代と同じ配色の三色旗を国旗とした。同時に、ヴァイマル共和政時代の黒・赤・金の三色旗は廃止され、ナチ党旗であるハーケンクロイツ旗と共に掲揚することを義務づけられた。

しかし、1935年7月にアメリカ合衆国ニューヨーク港でドイツ客船「ブレーメン」に掲げられていたハーケンクロイツ旗が引きずり下ろされ、川に捨てられる事件が起きるなど、反ファシズム活動家によりハーケンクロイツ旗が棄損される抗議活動が頻発した。これにドイツ政府が抗議しても「(三色旗と違って)ハーケンクロイツ旗は正式な国旗ではないので、国旗の名誉が汚されたとはいえない」と相手国政府にあしらわれるため、9月15日に「国旗法」が公布され、ハーケンクロイツ旗のみを国旗とし、三色旗は「反動的」として掲揚を禁じられた。ただし、陸軍を表す記章として、同じ配色が第二次世界大戦を通じて帽章や歩兵のヘルメット等に使われ続けた。

大戦後はナチズムファシズムの主な象徴と見なされたため、ドイツおよびヨーロッパのほとんどの国では、公衆における掲揚は法律で禁じられている(三色旗は禁止されていない)。

関連項目編集