ナッサウ湾

チリの湾

ナッサウ湾(ナッサウわん、スペイン語: Bahía Nassau英語: Nassau Bay)は、チリ最南部、ティエラ・デル・フエゴナバリノ島南方にある

ナッサウ湾
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地図中央の Bahia Nassau がナッサウ湾。上部の赤線はチリアルゼンチン国境。
座標 南緯55度25分 西経67度40分 / 南緯55.417度 西経67.667度 / -55.417; -67.667
親水域 大西洋
 チリ
最深部 267メートル (876 ft)
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ナッサウ湾の海上

歴史編集

オランダの提督ジャック・エルミテ英語版は、1623年から1626年にかけての世界一周航海(ペルースペイン植民地を攻撃する目的もあった)のさなか、この湾を通過した。このとき率いていたのがナッサウ艦隊であったことから、1624年にナッサウ湾と名付けた。ナッサウの名は当時のオランダ総督マウリッツ・ファン・ナッサウにちなむ。

この航海によりエルミテは、ホーン岬フエゴ島と分離していることを発見し、ホーン岬の属する島々は彼の名にちなみエルミテ諸島と名付けられた。なお、この湾にて食料を調達すべく上陸した5人の乗組員が現地の先住民ヤーガン族に殺害された。

ヤサント・ド・ブガンヴィル英語版はこの湾の沿岸各所が停泊地に適していると考えた。ルイ・ド・グランプレ英語版はこの湾が最大級の艦隊を受け入れられると考えたが、彼の1803年の航海は慎重に行わざるを得なかった。

脚注編集

関連項目編集