ニコライとアレクサンドラ
イギリス、アメリカの映画作品
『ニコライとアレクサンドラ』(Nicholas and Alexandra)は、1971年のイギリス・アメリカ合衆国の歴史ドラマ映画。 監督はフランクリン・J・シャフナー、出演はローレンス・オリヴィエ、マイケル・ジェイストン、ジャネット・サズマンなど。 ロバート・K・マッシーの著書『ニコライ二世とアレクサンドラ皇后 ロシア最後の皇帝一家の悲劇』を原作とし、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世とその皇后アレクサンドラが、ロシア革命後に一族共々処刑されるまでを描いている。
ニコライとアレクサンドラ | |
---|---|
Nicholas and Alexandra | |
監督 | フランクリン・J・シャフナー |
脚本 | ジェームズ・ゴールドマン |
原作 |
ロバート・K・マッシー 『ニコライ二世とアレクサンドラ皇后 ロシア最後の皇帝一家の悲劇』 |
製作 | サム・スピーゲル |
出演者 |
ローレンス・オリヴィエ マイケル・ジェイストン ジャネット・サズマン トム・ベイカー リン・フレデリック |
音楽 | リチャード・ロドニー・ベネット |
撮影 | フレディ・ヤング |
編集 | アーネスト・ウォルター |
配給 | コロンビア ピクチャーズ |
公開 |
1971年11月29日(ロンドン) 1971年12月13日(ニューヨーク) 1971年12月22日(ロサンゼルス) 1972年4月22日 |
上映時間 | 189分 |
製作国 |
イギリス アメリカ合衆国 |
言語 |
英語 フランス語 ドイツ語 ロシア語 |
製作費 | $8,000,000〜$9,000,000[1] |
ストーリー
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
1904年8月12日のアレクセイ皇太子の誕生から、1918年7月17日のロマノフ家の処刑までが描かれている。
→「日露戦争」も参照
→「血の日曜日事件 (1905年)」も参照
→「ロシア革命」も参照
キャスト
編集- ロシア皇族
- ニコライ2世: マイケル・ジェイストン
- アレクサンドラ皇后: ジャネット・サズマン
- アレクセイ皇太子: ロデリック・ノーブル
- オリガ皇女: アニア・マーソン
- タチアナ皇女: リン・フレデリック
- マリア皇女: キャンディス・グレンデニング
- アナスタシア皇女: フィオナ・フラートン
- マリア皇太后: アイリーン・ワース
- ニコライ・ニコラエヴィチ大公: ハリー・アンドリュース
- ドミトリー・パヴロヴィチ大公: リチャード・ウォーウィック
- 側近
- セルゲイ・ウィッテ: ローレンス・オリヴィエ
- ピョートル・ストルイピン: エリック・ポーター
- ウラジーミル・ココツェフ: モーリス・デンハム
- グリゴリー・ラスプーチン: トム・ベイカー
- フェリックス・ユスポフ: マーティン・ポッター
- ウラジーミル・フレデリクス: ジャック・ホーキンス
- サゾノフ: マイケル・レッドグレイヴ
- ミハイル・アレクセーエフ: ロイ・ドートリス
- エフゲニー・ボトキン医師: ティモシー・ウェスト
- コビリンスキー大佐: ジョン・ウッド
- ドイツ人顧問: クルト・ユルゲンス
- アメリカ大使: アレクサンダー・ノックス
- ボリシェヴィキ
- ウラジーミル・レーニン: マイケル・ブライアント
- レフ・トロツキー: ブライアン・コックス
- アレクサンドル・ケレンスキー: ジョン・マケナリー
- ヨシフ・スターリン: ジェームズ・ハゼルディン
- ナデジダ・クルプスカヤ: ヴィヴィアン・ピックルズ
- ワシーリー・ヤコヴレフ: イアン・ホルム
- パンクラトフ: スティーヴン・バーコフ
- ゲオルギー・ガポン: ジュリアン・グローヴァー
製作
編集多くの俳優が候補に挙がっていた[2]。
- ニコライ:レックス・ハリソン
- アレクサンドラ:ヴァネッサ・レッドグレイヴ、オードリー・ヘプバーン
- ラスプーチン:ユル・ブリンナー、マーロン・ブランド、ピーター・オトゥール
作品の評価
編集映画批評家によるレビュー
編集歴史家のアレックス・フォン・タンゼルマンはガーディアン紙での連載コラム「Reel history」において、エンターテインメントとしての評価をC+、歴史面での評価をB+とした上で「『ニコライとアレクサンドラ』は凄まじい演技と豪華なプロダクションデザインを誇っているが、肥大化していて不格好である。この映画には製作者がどうすればいいのかわからないほどの歴史がある。」としている[3]。 ラジオ・タイムズ誌でトム・ハッチンソンは5点満点中3点をつけた上で「長すぎるとはいえ豪華な叙事詩」で「あまりに詰め込みすぎて間延びしている」とする一方で、「そのディテールに圧倒されるが、トム・ベイカーの目つきの悪い神秘的なラスプーチン役はとても楽しい」としている[4]。
Rotten Tomatoesによれば、15件の評論のうち高評価は67%にあたる10件で、平均点は10点満点中6.20点となっている[5]。
受賞歴
編集賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
---|---|---|---|
第44回アカデミー賞 | 作品賞 | ノミネート | |
主演女優賞 | ジャネット・サズマン | ||
衣裳デザイン賞 | イヴォンヌ・ブレイク、アントニオ・カスティーヨ | 受賞 | |
劇映画作曲賞 | リチャード・ロドニー・ベネット | ノミネート | |
美術賞 | 美術:ジョン・ボックス、アーネスト・アーチャー、ジャック・マックステッド、ギル・パロンドー 装置:ヴァーノン・ディクソン |
受賞 | |
撮影賞 | フレディ・ヤング | ノミネート | |
第43回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 | 作品賞トップ10 | 第6位 | |
第29回ゴールデングローブ賞 | 助演男優賞 | トム・ベイカー | ノミネート |
新人男優賞 | トム・ベイカー | ||
新人女優賞 | ジャネット・サズマン | ||
第25回英国アカデミー賞 | 衣裳デザイン賞 | イヴォンヌ・ブレイク、アントニオ・カスティーヨ | ノミネート |
美術賞 | ジョン・ボックス | ||
有望新人主演俳優賞 | ジャネット・サズマン |
出典
編集- ^ “Nicholas and Alexandra (1971) - Notes” (英語). TCM.com. 2018年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月26日閲覧。
- ^ “Nicholas and Alexandra (1971) - Trivia” (英語). IMDb. 2020年10月26日閲覧。
- ^ von Tunzelmann, Alex (2013年6月14日). “Nicholas and Alexandra: mashing up history can't make this pair lovable” (英語). The Guardian 2020年10月27日閲覧。
- ^ Hutchinson, Tom. “Nicholas and Alexandra – review” (英語). Radio Times 2020年10月27日閲覧。
- ^ “Nicholas and Alexandra (1971)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年10月26日閲覧。