ニチニチソウ(日々草、学名: Catharanthus roseus)は、キョウチクトウ科ニチニチソウ属一年草

ニチニチソウ
ニチニチソウ
ニチニチソウ
鹿児島県西之表市、2009年9月22日)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : 真正キク類I Euasterids I
: リンドウ目 Gentianales
: キョウチクトウ科 Apocynaceae
亜科 : インドジャボク亜科 Rauvolfioideae
: Vinceae
: ニチニチソウ属 Catharanthus
: ニチニチソウ C. roseus
学名
Catharanthus roseus
(L.) G.Don[1]
シノニム

Lochnera rosea
(L.) Rchb.
Vinca rosea L.

和名
ニチニチソウ(日々草)
英名
Madagascar periwinkle
変種
  • C. r. var. roseus
  • C. r. var. angustus

初夏から晩秋まで次々に花が咲くので、「日々草」という。キク科のヒャクニチソウとは異なる。

形態・生態 編集

原種小低木で、匍匐性とされる。

本来は多年草であるが、耐寒性のなさから一般には一年草として扱われる。

観賞用に改良された品種は直立するものが多い。

は長楕円形で、対生する。

は直径3~4cm程度で、花弁は5裂し、色は白、ピンク、赤、赤紫などがあり、中心だけ色が違うものもある。

毒性 編集

ニチニチソウには、「ビンカアルカロイド[2]と総称される、10種以上のアルカロイドが、全草に含まれる。

そのうち、ビンクリスチンビンブラスチンには、細胞分裂阻害作用(チューブリン脱重合による)がある。抵抗剤として用いられるが、脱毛などの副作用毒性があるので、素人の利用は危険。貪食すると、嘔吐下痢程度では済まない。

分布・生育地 編集

マダガスカル原産で、熱帯各地に野生化する。温帯でも栽培可能である。

人間との関わり 編集

観賞用に栽培される。

自治体の花 編集

ニチニチソウ属 編集

ニチニチソウ属(ニチニチソウぞく、学名: Catharanthus)は、キョウチクトウ科の一つ。

近縁種 編集

ツルニチニチソウVinca major L.)
ヒメツルニチニチソウ(姫蔓日々草、Vinca minor L.)
ツルニチニチソウより小型で、耐寒性がある。学名のビンカ・ミノールの名で呼ばれることが多い。

脚注 編集

  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2012年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月3日閲覧。
  2. ^ この名は旧学名 Vinca rosea に基づくが、ツルニチニチソウと混同されるため、最近は「ニチニチソウアルカロイド」ともいう。

参考文献 編集

  • 鈴木庸夫写真『夏の花』畔上能力ほか解説、山と溪谷社〈山溪ポケット図鑑〉、1994年、86頁。ISBN 4-635-07012-3 

関連項目 編集

外部リンク 編集