ニューアーク・リバティー国際空港
ニューアーク・リバティー国際空港(ニューアーク・リバティーこくさいくうこう、Newark Liberty International Airport)は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク市にある国際空港。
ニューアーク・リバティー国際空港 Newark Liberty International Airport | |||||||||||||||||
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IATA: EWR - ICAO: KEWR | |||||||||||||||||
概要 | |||||||||||||||||
国・地域 |
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所在地 | ニュージャージー州ニューアーク、エリザベス | ||||||||||||||||
母都市 | ニューヨーク | ||||||||||||||||
種類 | 公共 | ||||||||||||||||
所有者 | ニューアーク市 | ||||||||||||||||
運営者 | ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社 | ||||||||||||||||
開港 | 1928年10月1日 | ||||||||||||||||
拠点航空会社 | |||||||||||||||||
標高 | 5 m (18 ft) | ||||||||||||||||
座標 | 北緯40度41分33秒 西経074度10分07秒 / 北緯40.69250度 西経74.16861度 | ||||||||||||||||
公式サイト | www.panynj.gov/... | ||||||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||||||
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ヘリパッド | |||||||||||||||||
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出典: 連邦航空局[1] | |||||||||||||||||
リスト | |||||||||||||||||
空港の一覧 |
概要編集
ニューヨーク/JFK、ニューヨーク/ラガーディアと共に、ニューヨーク市の玄関口の一つである。他の2空港がニューヨーク州にあるのに対して、ニューアーク国際空港はハドソン川を挟んだ対岸のニュージャージー州にあるものの、ニューヨーク市街地中心部に最も近い空港である。ニューヨーク都市圏で最初に開業した空港であり、また航空会社が支払う空港使用料が世界で2番目に高い空港である[2]。その位置関係はニューヨーク市域の空港一覧を参照。
アメリカ国内線のみならず国際線も多数乗り入れているが、ジョン・F・ケネディ国際空港に比べて発着枠に若干余裕があるため、比較的混雑は少ない。ただし、ユナイテッド航空[3]がハブ空港として使用しているために同社便及び同社便に対する乗り継ぎを目的とした便が集中する時間帯は離着陸を待つ飛行機で混雑する。
2001年に9/11テロ事件の犠牲者を追悼するかたちで従来の名称に「リバティー」が加えられ、「ニューアーク・リバティー国際空港」となった。
なお、現地の地名Newarkは、ニューアークではなくヌーワークといったほうが本来の英語発音に近い。
ターミナル編集
ニューアーク・リバティ国際空港は3つの旅客ターミナルが設けられている。ターミナル A & B は1973年に完成し、最上階が出発、中階が到着、地上階が航空業務に当てられている3層構造からなっている。各ターミナル間はエアトレイン(モノレール)で結ばれている。
それぞれのターミナルは3つの番号が付けられたコンコースが設けられている。例えばターミナル A はコンコース A1、A2、A3 に分かれている。ゲート番号はすべてのターミナルを通して連続している。
ターミナル A編集
ターミナル Aは10から39までの27ゲートを持っている。このターミナルには入国管理施設が設置されていないためカナダからの便を除き他国から到着する便は使用できない(国際線の出発には、このターミナルも利用されている。)。
航空会社 | 就航地(2020年5月現在)[4] |
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アメリカン航空 | シカゴ、シャーロット、ダラス、デンバー、フェニックス、マイアミ |
アラスカ航空 | サンディエゴ、サンノゼ、サンフランシスコ、シアトル、ポートランド、ロサンゼルス |
ジェットブルー航空 | サントドミンゴ、サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス |
エア・カナダ | カルガリー、モントリオール、オタワ、トロント、バンクーバー |
ターミナル B編集
ターミナル Bは40から68までの23ゲートを持っている。出入国管理施設があり、国際線、外国籍航空会社に利用されている。
航空会社 | 就航地(2020年5月現在)[4] |
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デルタ航空 | アトランタ、ボストン、シンシナティ、ソルトレイクシティ、デトロイト、ミネアポリス |
フロンティア航空 | カンクン |
スピリット航空 | サンファン アトランタ、オースティン、オーランド、シャーロット、ダラス、タンパ、ナッシュビル、ニューオーリンズ、フォートローダーデール、マートルビーチ、ラスベガス |
アレジアント・エア | アシュビル、シンシナティ、ノックスビル、サバンナ、バルパライソ |
エリート航空 | ベロ・リーチ |
サンカントリー航空 | ミネアポリス |
アイスランド航空 | レイキャヴィーク |
アビアンカ・エルサルバドル | サンサルバドル |
エア・インディア | ムンバイ |
エアリンガス | ダブリン |
エチオピア航空 | アディスアベバ |
エル・アル航空 | テルアビブ |
LOTポーランド航空 | ワルシャワ |
エミレーツ航空 | ドバイ |
オーストリア航空 | ウィーン |
キャセイパシフィック航空 | 香港 |
Jet2.com | バーミンガム(季節運航) |
シンガポール航空 | シンガポール |
スイス インターナショナル エアラインズ | チューリッヒ |
スカンジナビア航空 | ストックホルム |
ターキッシュ エアラインズ | イスタンブール |
ルフトハンザドイツ航空 | フランクフルト、ミュンヘン |
中国国際航空 | 北京 |
TAPポルトガル航空 | リスボン、ポルト |
ニュージーランド航空 | オークランド |
ビバアエロブス | カンクン |
ポーター航空 | トロント |
ユーロウイングス | デュッセルドルフ |
ラ・コンパニー | パリ |
レベル | パリ(オルリー) |
ターミナル C編集
ユナイテッド航空専用のターミナルである。出入国管理設備が完成し、国際線も利用することになった。ターミナルCだけでもゲートが足りないため、ターミナルAもユナイテッド・エクスプレスの一部の路線で利用している。一部の国際線はターミナルBに到着する。
航空会社 | 就航地(2020年5月現在)[4] |
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ユナイテッド航空 | |
アメリカ国内 | |
アトランタ、アンカレッジ(季節運航)、インディアナポリス、オースティン、オーランド、オールバニ、オクラホマシティ(季節運航)、オマハ、カンザスシティ、キーウェスト、グランドラピッズ、クリーブランド、グリーンズボログリーンビル、コロンバス、サクラメント、サバンナ、サラソータ、サンアントニオ、サンタアナ、サンディエゴ、サンフランシスコ、シカゴ、シャーロット、ジャクソン(季節運航)、ジャクソンビル、シラキューズ、シンシナティ、セントルイス、ソルトレイクシティ、ダラス、ワシントンD.C.、タンパ、チャールストン(季節運航)、マディソン、デトロイト、デンバー、ナッシュビル、ニューオリンズ、ノーフォーク、バーリントン、バッファロー、バンゴー、ピッツバーグ、ヒューストン、フェイエットビル(季節運航)、フェニックス、フォートローダーデール、プロビデンス、ボーズマン(季節運航)、ボストン、ポートランド、ホノルル、マートルビーチ、マイアミ、ミネアポリス、ミルウォーキー、メンフィス、ラスベガス、ラピッドシティ(季節運航)、リッチモンド、ルイビル、リッチモンド、ローリー、ロサンゼルス、ロチェスター、ワシントンD.C. | |
アジア | |
デリー、ムンバイ | |
北アメリカ | |
ケベック、ハリファックス、バンクーバー、トロント、モントリオール | |
カリブ海地域 | |
アンティグア島 プエルト・プラタ、プンタ・カナ | |
南アメリカ | |
サンパウロ | |
ヨーロッパ | |
ロンドン、グラスゴー、マンチェスター、エディンバラ パリ(シャルル・ド・ゴール)、ニース | |
アフリカ | |
ケープタウン |
就航都市編集
国際線 編集
- アジア
- アフリカ
- ヨーロッパ
- 北アメリカ
- 中央アメリカ
- カリブ海
- 南アメリカ
9/11 テロ編集
2001年9月11日に発生した9/11テロ事件で、同日午前10時10分頃にピッツバーグ郊外シャンクビルの森に墜落したユナイテッド航空93便は、このニューアーク国際空港を離陸したサンフランシスコ国際空港行きの便だった。
アクセス編集
鉄道編集
空港のターミナルからエアトレインで結ばれているニューアーク国際空港駅からニューヨーク・ペンシルベニア駅[5]へニュージャージー・トランジットの列車が走っている。これを利用すれば、直通列車なら所要時間は30分以内、料金も15.00ドルと手頃である。席は自由席で、切符は前席背もたれ上辺の切符挟みに挿しておくと、車内改札でそれを取って係員が検札してくれる。料金は若干割高となり、持ち込み手荷物の制限もあるが、アムトラックの北東回廊線を走る列車のうちノースイースト・リージョナル等の空港駅に停車する列車も利用可能である。また空港からニューアーク・ペンシルベニア駅(前述のニューヨーク・ペンシルベニア駅とは異なる)まで、ニュージャージ・トランジットバス ($1.50)を利用し、ここからパストレイン (Port Authority Trans-Hudson, PATH) ($1.75)を利用する安価な方法もあるが、乗換えが面倒なうえ、時間も非常にかかることが多い。
バス編集
- Newark Airport Express、各ターミナルを経由し、マンハッタンのPort Authority Bus Terminalを通り終点Grand Central Stationまで約40-50で結ぶ(ラッシュ時の高速道路混雑時はさらにかかることもある)。朝4時過ぎから深夜午前2時までの運行、日中は20分おき、早朝深夜は30分おきの発車。片道17ドル、往復券30ドル。
ほかに、マンハッタンへは、主要ホテルなどへ向かう相乗りのシャトルバンや、主要ターミナルとの間を結ぶ直通バスを利用すると比較的安く移動することができる。
タクシー編集
ニューアーク国際空港はハドソン川を挟んだニュージャージー州側に立地するにもかかわらず、距離的にはケネディ国際空港よりもマンハッタンからは近く、また渋滞も比較的少ない。ニューヨーク市内からニューヨーク市のイエローキャブを利用してニューアーク国際空港に行く場合には、営業許可の関係上イエローキャブは帰路に客をとることができないため、その償還分として「15ドル+高速とトンネルの料金」を割増し請求される。またニューアーク国際空港からニューアーク市またはエリザベス市のタクシーを利用してニューヨーク市内へ向かう場合には、行き先に応じて75ドルの均一料金が請求される。
脚注編集
- ^ FAA Airport Master Record for EWR (Form 5010 PDF), retrieved 03/15/2007
- ^ 成田国際空港 グリーンポートレポート 2007年8月号8ページ(PDFファイル)
- ^ 元は旧コンチネンタル航空のハブであり、さらに元をたどるとコンチネンタル航空に吸収されたピープル・エキスプレスのハブであった。
- ^ a b c “ニューアーク・リバティー国際空港 就航都市・路線一覧”. Flyteam. 2020年5月6日閲覧。
- ^ Penn Stationと略されて表記されたり、係員との会話でも"Penn Station"と略されることがある。なお、ニューアーク側にもペンシルベニア駅(Newark Pennsylvania Station)があるが、明らかに旅行客(スーツケースを持っている等)と見られる場合はニューヨーク・ペンシルベニア駅であると捉えられることがほとんどで、あまり混乱することはない。ニューアーク国際空港駅から乗車した場合、ニューヨーク・ペンシルベニア駅は終点のため、途中下車しなければよい。