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概要編集

ニューヨーク市の5つの行政区内の住民に救急医療を提供し、そして火災による危険とそれに伴う市民の生命及び財産の保護を任務とする機関である。また、伝染病等の生物学的な危険に対する一時的な措置及び危険を及ぼす可能性のある化学物質そして放射性物質等の除去も行っている。

ニューヨーク市消防署は約11,400名の消防士及びスタッフを抱えており、市消防としては全米最大で、自治体の消防としては日本東京消防庁に次いで世界第二位の規模である。ニューヨーク市は都市単体人口及び都市圏人口が全米最大であり、またアメリカではかなり古い歴史を持つ都市だけに、ニューヨーク市消防局が対応する範囲は非常に広い。一般の木造住宅や築数十年のアパート、戦前から戦後に建てられた数多の超高層ビル、多くのトンネルと橋、広大な公園と森林地帯、世界でも有数の規模を誇るニューヨークの地下鉄網など様々な場面での対処を要求される。

2001年の世界貿易センタービル(WTC)の同時多発テロでも活動しており、消防士343人が殉職している。

組織[1]編集

消防委員長 (Fire Comissioner)編集

消防全体のマネジメントを統括する役職。ニューヨーク市警察における警察委員長(Police Comissioner)に相当する。火災調査やテロ対策などの責任者は、消防委員長に直属する。

消防副委員長 (First Deputy Comissioner)編集

消防委員長の次席で、消防政策立案など幾つかの責任者を纏める。

消防委員 (Deputy Comissioner、Assistant Comissioner)編集

消防委員長の下で消防施策をマネジメントする消防委員。広報、管理、財務、技術などの各担当を持つ。

消防長 (Chief of Department)編集

消防隊や救急隊など、消防の実働部隊を束ねる。制服組の直接のトップとなる役職。

通信部 (Communications)編集

消防全体の通信を担う部。管区通信、救急指令、消防指令、総合指令室などが属する。

消防隊 (Fire Operation)編集

実際に消火活動を行う部隊。マンハッタン、スタテンアイランド、ブルックリン、ブロンクス、クィーンズの5管区と特殊任務司令部(SOC)を置く。

管区と隷下方面隊編集
  • マンハッタン管区:第1方面隊、第3方面隊
  • ブルックリン管区:第11方面隊、第15方面隊
  • ブロンクス管区:第5方面隊、第6方面隊
  • クィーンズ管区:第13方面隊、第14方面隊
  • スタテンアイランド管区:第8方面隊
特殊任務司令部 (Special Operations Command:SOC)編集

救助隊や化学防護隊(NBC部隊)などから編成され大規模災害や特殊災害時に活動する専門家のチーム。

救助隊 (Rescue Unit)編集

SOC隷下の特別救助隊。 1915年に地下事故を教訓とし1~5管区にRescue Companyが設置された。人命救助に必要な救助資機材を有し交通事故水難救助など救助活動にあたるレスキュー隊である[2][3]。隊員の多くはアメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)の都市検索救助システムの都市検索救助部隊:US&R(USAR、Urban Search and Rescue) のメンバーであり国外の災害にも出動する。

化学防護隊 (Haz Mat)編集

化学災害に対処する部隊。

水上隊 (Marine)編集

港湾部の火災や水難に対処する部隊。消防艇部隊などを擁する。

救急隊 (EMS)編集

救急活動を担う部隊。市内を1~5の管区(Division)に分けている。

教育部 (Training)編集

吏員やその候補生に対して教育を行う部署。消防学校や救急学校を擁する。

防火部 (Fire Prevention)編集

防火活動を担う。建物を査察して行政指導を行うCDAなどを擁する。

外部リンク編集

脚注編集