ニョッキ
ニョッキ(イタリア語: gnocchi[1])は団子状のパスタの一種で、ジャガイモと小麦粉との組合せで作られるイタリア料理である。

削ったトリュフをのせたニョッキ
語源編集
名称そのものは「塊」を意味し、(木の)節目を意味するゲルマン語派のロンゴバルド語の knokka(ノッカ)から派生した、(指の)節目を意味する nocca(ノッカ)から来ている。理由はその形からと推測される。イタリアでは滋養のあるものや重い食べ物を木曜日に食べる習慣がある。ニョッキは結構腹に溜まる料理なので木曜日に食べることが多くなり、gnocchi Giovedì(ニョッキ・ジョヴェディ、木曜のニョッキ)と呼ばれるようになった。
歴史編集
元々は現在のようにジャガイモやカボチャで作るものではなく、小麦粉を練って作っていた。ジャガイモのニョッキが作られるようになったのは、16世紀の後半に南米のアンデス山脈原産のジャガイモがヨーロッパに持ち込まれ、17世紀になって、イタリアでも栽培されるようになってからである。
イタリアで作られているニョッキはジャガイモを利用したものが主流だが、ローマでは硬質小麦のひき割り粉で作る。他にもジャガイモの代わりにカボチャやパンを使ったもの、ホウレンソウとリコッタチーズを使ったものなど多数のバリエーションが存在する。
作り方の例編集
ニョッキの作り方は非常に簡単である。以下にレシピの一例を挙げる。
- 材料(4人分)
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- ジャガイモを2つ。
- 1.5カップ前後の小麦粉(出来れば強力粉)。
- 手順
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- ジャガイモを茹でてマッシュポテト状に潰す。これに小麦粉を混ぜ、耳たぶ程度の硬さにこねる。ジャガイモの大きさに合わせて小麦粉の量を加減する。
- 生地を太さ3cm程度の棒状に細長く伸ばし、1cm程度の長さに切る。
- 生地をフォークの背に乗せて親指でこすり付けるようにのばす。生地の表面にフォークの痕がギザギザにつき、裏面は指の形にくぼみが出来るのでソースと絡まりやすくなる。
- 沸騰した湯に入れ、浮かんで来たら茹であがり。茹であがりを冷水にさらして、ソースなどの用意ができたらもう一度軽く茹で、皿に取り分け、パスタソースと混ぜて食べる。トマトソースやペスト・ジェノヴェーゼと良く合う。
脚注編集
- ^ 「ニョッキ」は複数形、単数形は「ニョッコ」(gnocco)。