ネシ湖ナシ湖とも、フィンランド語: Näsijärvi)は、フィンランド南部、ピルカンマー県にある。湖面標高は95m。タンペレ地域における最大の湖であり、面積は256.12平方キロメートル。南北に細長い湖であり、南岸にはタンペレの町がある。南部からタンメルコスキ川英語版が流出しており、タンペレの町はこの川に沿って建設されている。タンメルコスキ川はタンペレの町を挟んで南側にあるピュハ湖に注いでいる。この川の水力を利用して、タンペレには工業が発達した。湖の水質は、林業から排出される汚水の量が削減されたことから、改善されている。

ネシ湖
Näsijärvi
ナシ湖
ネシンネウラ・タワー英語版からネシ湖を望む
位置  フィンランド
ピルカンマー県
座標 北緯61度34分 東経23度46分 / 北緯61.567度 東経23.767度 / 61.567; 23.767座標: 北緯61度34分 東経23度46分 / 北緯61.567度 東経23.767度 / 61.567; 23.767
種類 氷河湖
主な流出 タンメルコスキ川英語版
集水域面積 7,672.29 km2 (2,962.29 sq mi)
延長 40 km (25 mi)
面積 256.12 km2 (98.89 sq mi)[1]
最大水深 63 m (207 ft)
塩分濃度 淡水
水面標高 95.4 m (313 ft)[1]
主な沿岸自治体 クル英語版タンペレユロヤルヴィ
脚注 [1]
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凍結したネシ湖とタンペレの町

ネシ湖では、クルージングが盛んにおこなわれている。1929年には、湖でクルージングを行っていた蒸気船クル英語版が強風により沈没し、138名が犠牲になる事故がおきている。

冬季、通常は2月から3月の間、ネシ湖は湖面凍結する。ネシ湖は、ノルディックウォーキングクロスカントリースキー、プレジャーウォーキングに利用されている。湖中には島が点在しているが、タンペレの町の北に灯台が設置されている小さな島、シーリンカリ島がある。この島は、ウォーキングの目的地としてよく使われている。

ネシ湖の北側に流域があり、この地域には、ルオヴェシ湖英語版フィンランド語: Ruovesi)、クオレヴェシ湖英語版フィンランド語: Kuorevesi)、ケウルッセルカ湖英語版フィンランド語: Keurusselkä)、タルヤンネ湖英語版フィンランド語: Tarjanne)、ピヒラヤヴェシ湖英語版フィンランド語: Pihlajavesi)、トイスヴェシ湖英語版フィンランド語: Toisvesi)、アハタリ湖英語版フィンランド語: Ähtärinjärvi)が存在する。

なお、小惑星(1534)のネシ (小惑星)は、ネシ湖に因んで命名された。

脚注 編集

関連項目 編集