ネッターNettar )はドイツのツァイス・イコンで使用されたカメラブランド、レンズブランドである。カメラブランドとしてはイコンタの普及版に使われた[1]。レンズブランドとしては3群3枚のレンズの一部に使われた。

レンズはネッターまたはノヴァー、シャッターはデルバルやテルマ、バリオなど普及版が使われたが、最終期にはテッサーとコンパーラピッドなどイコンタと区別がつかないような装備の製品もある[1]。フィルム送りは全て赤窓式。

シグナルネッターはファインダー視野に赤い表示が出る二重露出防止機構を装備したもの[2]

120フィルム使用カメラ 編集

6×4.5cm判 編集

  • セミネッターNettar 515/2 、1934年発売[3]) - 組み合わせは3種あるが日本に輸入されたのはネッター75mmF4.5にクリオ1秒-1/175秒の組み合わせ[3]

6×6cm判 編集

  • ネッターシックスNettar 515/16 、1938年発売[3]
  • ネッターシックスNettar 517/16 、1951年発売)
  • ネッターシックスNettar 518/16 、1951年発売[4]
  • シグナルネッター6×6Signal Nettar 518/16 、1956年発売[2]

6×9cm判 編集

  • ネッターNettar 515/2 、1934年発売[1]) - レンズはネッター105mmF6.3[1]。1937年にはレリーズがボディーに移された[1]。1938年にはレンズボードに別売り反射ファインダーが取り付けられる金具がつき、組み込み反射ファインダーは廃止された[1]
  • ネッターIINettar 516/2 、1951年発売[1]) - ファインダーが枠ではなく、ボディー上部を山型に盛り上げる形で組み込まれた[1]。アメリカでの呼称はネッターIIC[1]
  • ネッターIINettar 517/2 、1951年発売[4]) - ファインダーカバーが凸型になった[4]
  • シグナルネッターSignal Nettar 518/2 、1956年発売[2]) - ファインダー視野に赤い表示が出る二重露出防止機構を装備した。

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g h i 『クラシックカメラプライスガイド1997スプリングカメラ型特集』p.16。
  2. ^ a b c 『クラシックカメラプライスガイド1997スプリングカメラ型特集』p.19。
  3. ^ a b c 『クラシックカメラプライスガイド1997スプリングカメラ型特集』p.17。
  4. ^ a b c 『クラシックカメラプライスガイド1997スプリングカメラ型特集』p.18。

参考文献 編集

  • 『クラシックカメラプライスガイド1997スプリングカメラ型特集』