ネーニータールヒンディー語: नैनीताल, クマーオニー語発音: [nɛnːtaːl]; 英語: Nainital)は、インド北部・ウッタラーカンド州にあるの名称・及び湖周辺の都市名。ウッタラーカンド州の高等裁判所が置かれている。人口は約4.1万人(2011年)。

ネーニータール
ヒンディー語: नैनीताल
英語: Nainital
ネーニータールの湖と街並み
ネーニータールの湖と街並み
位置
ネーニータールの位置(インド内)
ネーニータール
ネーニータール
ネーニータール (インド)
ネーニータールの位置(ウッタラーカンド州内)
ネーニータール
ネーニータール
ネーニータール (ウッタラーカンド州)
地図
座標 : 北緯29度23分31秒 東経79度27分15秒 / 北緯29.39194度 東経79.45417度 / 29.39194; 79.45417
行政
インドの旗 インド
  ウッタラーカンド州
  ネーニータール県英語版
 市 ネーニータール
地理
面積  
  市域 11.73 km2
標高 2,084 m
人口
人口 (2011年現在)
  市域 41,377 [1]
    人口密度   3,500人/km2
その他
等時帯 IST (UTC+5:30)
Pincode 263001/263002
市外局番 +91 - 5942
ナンバープレート UK-04
公式ウェブサイト : https://nainital.nic.in/

"Nainital"とは、「目(の形をした naini)湖(tal)」という意味で、湖の名称がそのまま都市名になっている。

ネーニータールは、インドの首都であるデリーから直線距離で東北東に約230km、クマーウーンシヴァーリク丘陵英語版上・標高約2,000mの場所にある。

シムラーダージリンなどと同様に、19世紀にヨーロッパ人によって発見・開発された避暑地(en:Hill station)の一つで、21世紀現在は首都デリーから7時間程度でアクセスできる近さなどから、数ある北インドのHill stationの中でも特に人気の観光地となっている。

湖(en:Naini Lake)は天然の断層湖で、最大水深は30.3mある。19世紀の開発初期は澄んだ水質であったが、21世紀現在は観光地として著名となり開発が進んだことで水質汚染・富栄養化が進んでいる。

常住している人々の間ではクマーオニー語が話されているが、観光客との共通語でヒンディー語英語も広く使用されている。

ネーニータールの南東には、ビームタール英語版ノークチヤータール英語版などの湖があり、いずれも周囲はHill stationとして開発が進んでいる。

ネーニータール周辺は急峻な地形であることから土砂災害が多く発生しており、1880年には地すべりで151人が生き埋めとなる災害も発生している。

ネーニータール (1961–1979, 極値: 1953–1979)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 18.4
(65.1)
21.7
(71.1)
24.6
(76.3)
28.0
(82.4)
29.6
(85.3)
30.0
(86)
26.1
(79)
26.6
(79.9)
24.6
(76.3)
24.8
(76.6)
21.4
(70.5)
21.8
(71.2)
30.0
(86)
平均最高気温 °C°F 10.9
(51.6)
11.9
(53.4)
16.1
(61)
20.7
(69.3)
23.2
(73.8)
23.4
(74.1)
21.7
(71.1)
21.0
(69.8)
20.5
(68.9)
18.8
(65.8)
15.3
(59.5)
12.8
(55)
18.0
(64.4)
平均最低気温 °C°F 1.7
(35.1)
3.3
(37.9)
7.3
(45.1)
11.8
(53.2)
14.3
(57.7)
16.2
(61.2)
16.3
(61.3)
16.0
(60.8)
13.7
(56.7)
9.7
(49.5)
5.8
(42.4)
2.9
(37.2)
9.9
(49.8)
最低気温記録 °C°F −5.6
(21.9)
−4.3
(24.3)
−3.0
(26.6)
0.0
(32)
5.0
(41)
10.0
(50)
10.4
(50.7)
9.6
(49.3)
4.4
(39.9)
0.5
(32.9)
−1.1
(30)
−4.4
(24.1)
−5.6
(21.9)
雨量 mm (inch) 82.4
(3.244)
66.1
(2.602)
57.1
(2.248)
33.8
(1.331)
72.4
(2.85)
339.1
(13.35)
685.4
(26.984)
556.4
(21.906)
346.3
(13.634)
54.7
(2.154)
7.7
(0.303)
23.9
(0.941)
2,305.3
(90.76)
平均降雨日数 3.5 3.9 3.5 2.8 4.7 12.8 20.4 19.8 11.1 2.8 0.5 1.4 87.2
湿度 65 60 53 49 48 66 82 84 79 65 62 59 64
出典:India Meteorological Department[2][3]

脚注 編集

  1. ^ Provisional Population Totals, Census of India 2011 - Cities having population 1 lakh and above” (PDF) (英語). インド内務省. 2013年8月15日閲覧。
  2. ^ Station: Nainital Climatological Table 1961–1990”. Climatological Normals 1961–1990. India Meteorological Department. pp. 581–582 (2010年7月). 2020年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月31日閲覧。
  3. ^ Extremes of Temperature & Rainfall for Indian Stations (Up to 2012)”. India Meteorological Department. p. M227 (2016年12月). 2020年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月31日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集