株式会社ノエビア: NOEVIR Co.,Ltd.)は、兵庫県神戸市中央区港島中町に本社を置く日本化粧品メーカーである。2011年より持株会社体制へ移行し、現在はノエビアホールディングスの完全子会社である。

株式会社ノエビア
NOEVIR Co.,Ltd.
本社
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
650-8521
兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目13番地の1
(ノエビア神戸ビル)
北緯34度39分56.7秒 東経135度12分41.9秒 / 北緯34.665750度 東経135.211639度 / 34.665750; 135.211639座標: 北緯34度39分56.7秒 東経135度12分41.9秒 / 北緯34.665750度 東経135.211639度 / 34.665750; 135.211639
設立 1971年6月22日(創業:1964年4月
業種 化学
法人番号 7140001010382 ウィキデータを編集
事業内容 化粧品、医薬品、食品、他
代表者 海田安夫(代表取締役社長
資本金 73億1900万円
売上高 345億9100万円
(2023年9月期)[1]
営業利益 21億3200万円
(2023年9月期)[1]
経常利益 40億0600万円
(2023年9月期)[1]
純利益 27億6900万円
(2023年9月期)[1]
純資産 296億5800万円
(2023年9月期)[1]
総資産 460億5600万円
(2023年9月期)[1]
従業員数 573名(2018年9月30日現在)
決算期 9月30日
主要株主 株式会社ノエビアホールディングス 100%
関係する人物 大倉昊(創業者)
外部リンク 株式会社ノエビア
特記事項:東京本社は東京都中央区銀座7-6-15(ノエビア銀座ビル)に所在する。
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概要 編集

創業者で現会長の大倉昊が、1964年(昭和39年)に大阪で、アメリカからの航空機部品、並びに航空機用品の輸入貿易を行う会社を設立。1971年(昭和46年)には、西ドイツバーデンバーデン市より薬草化粧品の輸入販売を開始した。のちに株式会社へと改組し、1978年(昭和53年)にノエビアに社名変更、同ブランド化粧品の製造販売を開始した。

訪問販売通信販売を主たる販売経路としており、デパート等への出店はしていない。一般向けトップブランドにあたる 『ノエビア505』は、化粧水・乳液・クリームの三点で6万円である。なお、グループ会社の常盤薬品工業が所有する「SANA(サナ)」が低価格商品群を担っているため、10代など若い女性向け低価格商品群は存在していない。

滋賀県東近江市北海道増毛町などに植物研究拠点を置く。増毛のパイロットファームは東京ドーム150個分の敷地面積を持つ。2002年(平成14年)には、栄養補助食品メーカーの常盤薬品工業を傘下におさめた。

2011年(平成23年)3月に上場廃止、株式移転によりノエビアホールディングスの完全子会社となり、ブランドロゴも変更した。

沿革 編集

  • 1964年昭和39年)4月 - 創業者の大倉昊により、大阪で創業。
  • 1971年(昭和46年)6月 - 株式会社に改組。化粧品の販売事業に乗り出す。
  • 1988年(昭和63年)5月 - 株式を店頭公開。
  • 2002年平成14年)9月 - 常盤薬品工業を子会社化。
  • 2004年(平成16年)12月 - ジャスダック証券取引所上場。
  • 2005年(平成17年) - サンマリノ共和国にノエビア ヨーロッパ エスアールエルを設立。1単元の株式数を1,000株から100株に変更。
  • 2007年(平成19年)10月 - 東京証券取引所2部上場。中国上海市に上海諾依薇雅商貿有限公司を合弁会社として設立。直営店「ノエビアスタイル」展開開始。
  • 2008年(平成20年) - 直営店「ノエビア サロン ド スペチアーレ 表参道」をオープン。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月16日 - 上場廃止。
    • 3月22日 - 株式移転により設立された株式会社ノエビアホールディングスの完全子会社となる。
    • 3月23日 - 「NOEVIR」のブランドロゴを改訂。
    • 6月 - 組織再編を実施し、当社子会社だった常盤薬品工業・ボナンザ・ノエビアアビエーションの3社がノエビアホールディングス傘下へ移管。
  • 2012年(平成24年)8月 - ノエビアホールディングスが東証1部指定銘柄として承認された。
  • 2013年(平成25年)1月 - 御崎公園球技場(神戸ウイングスタジアム)の命名権を3年契約で取得。同年3月1日より「ノエビアスタジアム神戸」が優先的に使用される呼称となった。
  • 2015年(平成27年) - 滋賀工場で化粧品製造に関する国際規格ISO22716の認証を取得。

ノエビアグループ 編集

国内 編集

海外 編集

  • NOEVIR Holding Of America,Inc.(アメリカ合衆国
  • NOEVIR U.S.A.,INC.(アメリカ合衆国)
  • NOEVIR Aviation,Inc.(アメリカ合衆国)
  • NOEVIR CANADA,Inc.(カナダ
  • 上海諾依薇雅商貿有限公司 (中国)
  • 台湾蘭碧兒股份有限公司(台湾

CM 編集

1987年から11年間続いたコスメティック・ルネッサンスシリーズでは、鶴田一郎の美人画イラストに、1988年にはヒット曲をハードロック調にアレンジしたものをCMソングとして使用していた。

以下のリストで★印が付いている曲は、『コスメティック ルネッサンス〜ノエビアCM HITS!〜』として2003年2月にドリーミュージックから発売された。なお、収録曲はいずれも後期のものであり、初期の音源はCM部分の前後のみが収録されただけで、フルコーラスの音源は存在していない。これは、CD発売を意識してフルコーラスで収録され出したのが1992年以降であるため。ただし、松崎しげるの「グッド・バイ・マイ・ラブ」はフル・コーラスで製作されシングルCDも発売されたが、コンピレーションCDへの収録は見送られている[2]

その他、コスメティック・ルネッサンスシリーズ以外の同社のCMには航空機が幾度も登場しているが、これは前述の様に、創業当時同社がアメリカからの航空機器用品を取り扱っていたことに端を発するものである。同社が高級化粧品を中心に取り扱っていることからビジネスジェットの女性機長の仕事ぶりを映したCMが多く、特に女性機長に焦点を当てたCMは「働く女性は美しい」とのナレーションが最後に添えられていた(シリーズ名も「働く女性は美しい」)。これらのCMで使われた楽曲の一部は「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー〜ノエビアCM HITS!〜インターナショナル」として2003年EMIミュージック・ジャパンから発売されている(☆印)。

など。

また過去には、銀座にある東京本社のショーウィンドウに、航空機のエンジンが飾られていた時期や、CMにブルーインパルスが出演していた時期がある。なおCM中に登場する飛行機のうち、ガルフストリームG550についてはGrand Warehouse社所有のガルフストリーム V(機体番号:N559GV、A Thousand MilesのCMで使用)などを使用している)。

スポンサー番組 編集

木曜劇場』(フジテレビ)のスポンサーを2007年9月末で降板し、それ以降2022年1月現在までテレビにおける提供番組はない。

現在 編集

なし

過去 編集

テレビ
ラジオ

現在 編集

過去 編集

  • Cafe Noevir CHAGE&ASKA What's Hot!(TFM、2001年4月から2002年3月)
  • SAUDE! SAUDADE...(J-WAVE、2005年4月 - 2009年3月)
  • RENDEZ-VOUSのコーナー「INTO THE LIFE」→「POINT OF VIEW」(J-WAVE、2009年3月まで)
  • BOOTLEG RADIO SHOW(MID-FM、2009年11月 - 2010年1月末頃まで)
  • クロノス+PLUS NOEVIR BOTANICAL LIFE→NOEVIR BOTANICAL LIFE(中西哲生のクロノス(金曜日は速水健朗のクロノス・フライデー)→ONE MORNING内)(TOKYO FM、2021年3月まで)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 2000年10月からはKDDIに交代、2004年秋の改編でライフカードから引き継いだ。(現在は、同業者のKOSEが提供している。)

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集