ノタヌキモ

タヌキモ科タヌキモ属の水草

ノタヌキモUtricularia aurea)は、タヌキモ科タヌキモ属植物。浮葉性の水草で、湖沼ため池に生育する。

ノタヌキモ
ノタヌキモ
保全状況評価
絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
以下の分類はクロンキスト体系による
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: ゴマノハグサ目 Scrophulariales
: タヌキモ科 Lentibulariaceae
: タヌキモ属 Utricularia
: ノタヌキモ U. aurea
学名
Utricularia aurea
Lour.
シノニム

Utricularia pilosa
Makino

和名
ノタヌキモ

分布 編集

東アジアインドオーストラリアに分布[1]日本では数が減少しており、絶滅危惧種に指定されている。

形態、生態 編集

一年生、または多年生の水草[1]から3本の枝が伸びて葉をつけ、立体的に枝分かれする[1][2]。茎は盛んに分枝し、茎の全長は1.5mにもなる[1]。茎には捕虫嚢をもち、水中のミジンコなどを捕らえて栄養としている。

花期は7-10月、水面に突き出した花茎から淡黄色の花を3-11個つける[1]。果実は4-5mmで、自家受粉によって種子を形成する[1]越冬芽はつけない[2]が、亜熱帯などでは越冬して多年草となることもある[1]

利用 編集

アクアリウムで利用されることがある。

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g 角野康郎『日本水草図鑑』文一総合出版、1994年。  p.149
  2. ^ a b 神戸市立教育研究所(1985)「神戸の水生植物」(神戸の自然14)

関連項目 編集