ノート:房州弁

最新のコメント:17 年前 | 投稿者:Kazusanosuke kaz

市原市五井の住人です。100年以上前の代から、基本的に大宮神社のそばに住んでます。

市原市は明らかに上総なので、房州弁に含めるのは不適当ではないでしょうか。少なくとも、五井弁は房州弁と相当異なります。 「上総弁」の項目立てを作るべきかどうかは分かりませんが、ちょっと他に適切な項目名が思いつきません。

以下、五井の違いの例を4点挙げます。「房州弁」の項目を全部精査しているわけではないので、まだ出て来るかもしれませんが、とりいそぎ。

まず第一に、二人称の問題です。 実際、80過ぎの私の母方の祖母は、長浦生まれ・長浦育ちで「にし」を常用していますが、 少なくとも五井で「にし」が使われるのを聞いたことがありません。

次に、子供の名前の呼び方です。 私は下の名前にちなんで「ひで」を付けて呼ばれることが幼少時多かったのですが、これも五井と長浦で違います。 五井は「ひでちゃ」「ひでちゃあ」です。長浦は「ひでぼう」「ひでぼうず」「ひでんぼ」等です。 「長浦と五井だと、色々違う。天気も言葉も違う。五井弁で喋られると分からない」と、長浦生まれ・長浦育ちの母も言ってます。

3点目に、「冷たい」の呼び方を挙げます。 五井では「ひゃっこい」と多く言います。あるいは、「ちべてぇ」も聞きますし、稀に「ちべたい」ですね。 ひょっとしたら、冷たさのレベルに応じた使い分けなのかもしれませんが、私には区別ができません。

最後に、「家」の呼び方です。 五井では、自分の家は「おれんち」、〇〇さんの家は「〇〇さんち」です。「が」を使う人は皆無だと思います。

うちの近所に60歳前後で五井弁を使う人がまだ多くいるようですので、五井弁については、ある程度聞き取り調査は可能と思われます。 ただし、私自身は、方言・言語学・フィールドワークについては、全く教育を受けていません。


また、私自身、諸事情があって父親の代から五井弁から離れています。

父は戦中生まれで、五井中学校に入学はしました。しかし、卒業前に足立区に引越した影響でしょうか、五井弁を喋りません。 戻ってきたのは昭和41年です。

さらに言えば、私の場合は去年2月頃まで西三河に住んでいたので、西三河方言も混じってます。「標準語が喋れない」と言えなくもないです。 まぁ、さすがに関東で「だら」「りん」「でら」「でれ」「やんね」は使いませんが、アクセントが明らかに狂ってます。

「じゃん」は微妙ですね。少なくとも私が論じる立場にないのは分かりますが、五井でも西三河でも同じように使ってたような気がします。

そんな立場ではありますが、「房州弁」話者に市原市を含めるのは、強い違和感を覚えます。--Kazusanosuke kaz 2006年12月7日 (木) 23:01 (UTC)返信

 私が住んでいるところは袖ヶ浦市横田です。房州弁と言うと違和感がありますが、前日、かっぱ橋へ買い物に行ったら即千葉県出身であることを言われました。そこのご婦人は白浜の出身で言葉が同じなので直ぐ分かったと言います。私は東京に長くいたので横田弁には違和感を感じていたのですがばれました。もう一つの話題は新宿から小田急に乗り箱根に行く途中、婦人たちが話している言葉が似ているので聞いたら茂原から来たそうでした。言葉ははっきり境界をつけられないが上総の国と安房郡は同じグループとして良いと思っています。ただ、市原市でも五井と姉ヶ崎はアクセントが少し異なると感じています。

「房州弁」に載っていない言葉を思い出しながら拾って見ると以下の言葉があります。ただし、これらは言葉の広がりがドウナッツ現象を起こすそうでこの地方だけでなく江戸と同じ距離のほかの地方でも話している言葉があるはずです。だから、関東近県に情報を集めることも大事なことと考えます。

いける     =ゴミをいけるなどと使います。 おっかない   =こわいということです。おっかねぇーと語尾変化します。 かもじえれる  =材木が「しょう」を無くしふやけてしまうことです。腐ることとは少し違い釘を打って利きません。 かなぐも    =喧嘩蜘蛛のことです。この蜘蛛を入れる木の箱を売っていましたので遊び方は全国的に有ると思います。 こわい     =怖いことでは無く疲れたことです。中国語では「累死了」使います。双方、とても疲れたとき使います。 だんぶくろ   =地蜘蛛のことです。木更津高校時代先輩(S39年ごろ)たちが君津郡内の地蜘蛛の呼び方を調べました。 なんか     =わがままですぐ泣いて我を通す性格を言います。「あいつは子供の頃、なんかで苦労した」とつかいます。 ほっぽる    =捨てることです。放るの変化語です。 まけ      =遺伝のことです。あいつは上宿のまけだというふうに使います。上宿の親戚の遺伝子(性格・風貌)を良く受け継いでいることを言います。 わっか     =上のことです。そのわっかにあるだろうと使います。

以上、思い出したことを書きました。 袖ヶ浦市横田3689-2 大野 隆

横田弁追加 編集

私の住んでいるところは袖ヶ浦市横田です。木更津から約10キロ内陸に入ったところです。このたび横田とその周辺に住む有志で上総郷土史会をつくりました。ここで皆の確認を得た方言を報告します。 あまぶし=干し柿のこと。 あんご=ヒキガエルのことで仏教用語からきている。 いへじょ=実家のこと。嫁のいへじょは・・と使う。 おだいじゃ=アオダイショウのこと おい=沖の意味 かっぱらい=メダケやアズマネザサを切った後の尖った竹稈のこと。これを踏み抜くと大怪我をする。 かよびん=ウナギの稚魚のこと。25センチぐらいまでのものを言います。 かなごえ=金肥のこと。買う肥料のことを言う。「ね」が「な」に変化。 きなさ=来て下さいの意味。袖ヶ浦市国際交流協会の一部門の日本語教室でこの名前で活動している。 くんな=くれ、くださいの意味 けぇっぽり=かいほりのこと。周りを堰き止めて魚を捕まえる。 げーた=ゴキブリのこと。 げーろ=カエルのこと けぶ=煙のこと。けぶいと動詞でつかうこともある。 こうぼし=地下茎で次々に増える植物で科名は調査中。 こやしみ=ゴミ取りの大きなもので竹を編んで作った。 ごんちん=色々工夫することで、いじくりまわすことにも使う。 ざんざん=擬声語で堰き止め設備のこと。川水を上水する為の堰き止め設備から水が落ちるときの音からきている。 さんぼんやり=田圃に生え地下茎で増える。畑のこうぼし、たんぼのさんぼんやりと言い困り者。科名は調査中。 しゃれぶな=ミヤコタナゴのこと。関東ではモザイク状で言い方が違うようです。 したげぇねー=これは(重くて)したげぇねーと使う。また、でけぇ鯉がかかってしたげぇねかったと言う。 せびた=背板のこと。製材時の不用品。「い」が「び」に変化

以上は広辞苑で確認しました。タ行以下は次回に投稿します。

袖ヶ浦市横田3689-2 大野 隆。

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