ジャックスオアベターJACKS OR BETTER)とは、ゲームの ポーカーの種目のひとつ、またはビデオポーカーの機種のひとつの名称である。

ポーカーの種目としての「ジャックスオアベター」は、はじめに配られた5枚のカードの中に、ジャックのペア以上の役がある者から賭けを開始するというルールからこう呼ばれていた。しかし、今日においては、この種目は既に廃れてプライベート以外では殆ど行われなくなっており、同じ名称はビデオポーカーの機種を指す言葉として用いられている場合が殆どであるため、ここではビデオポーカーについて解説する。

概略 編集

 ジョーカーを除いた一組52枚のトランプからランダムに選ばれて画面に表示された5枚のカードから、プレイヤーは1回のみ不要なカードを捨てて交換することができる。最終的に、ジャックのワンペア以上の手ができていれば、配当を受ける。数あるビデオポーカーの機種の中でも最も代表的なゲームのひとつと認識されている。カジノに設置される場合には、筐体に「ドローポーカー(DRAW POKER)」と記述されることもある。

詳細 編集

 役の設定はどこに設置されている機械でも同一であるが、配当は払い出し率の設定によって変化する。払い出し率の調整は、通常はフルハウスとフラッシュの配当を変化させることで行っており、それぞれ9倍と6倍に設定されたときに99.54%の払い出し率となって、この機種における最も高い払い出し率設定として、フルペイ(Full Pay)と称し、「JB9/6(JBはジャックスオアベターのこと)」などと特筆する。ただし、最高役のロイヤルフラッシュの配当には、最大ベットを行った場合に限りプレミアム(割増賞金)が付加されている場合が殆どであり、払い出し率の計算もそのプレミアムを含んだ前提で行われているため、最大未満のベットでプレイした場合は、フルハウスとフラッシュの配当が9/6に設定されていても、99.56%の払い出し率とはならない場合がある。また、プログレッシブジャックポットを導入している機種では、プログレッシブの蓄積の状況によっては99.56%を超える場合もある。

役と配当 編集

以下は、一般にフルペイと呼ばれる、払い出し率を最高に設定した時の配当である。

配当 備考
ロイヤルフラッシュ 250倍 最大ベット時は800倍
ストレートフラッシュ 50倍  
フォーオブアカインド 25倍 日本ではフォーカードと呼ぶ
フルハウス 9倍 8倍、7倍、6倍に設定されている場合あり
フラッシュ 6倍 5倍に設定されている場合あり
ストレート 4倍  
スリーオブアカインド 3倍 日本ではスリーカードと呼ぶ
ツーペア 2倍  
ジャックスオアベター 1倍  
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