ハゼラン(爆蘭、米花蘭、学名: Talinum crassifolium: coral flower)は、ハゼラン科の多年草で、鑑賞用に栽培もされるが、現在は多く野生化している。

ハゼラン
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiospermae
階級なし : 真正双子葉類 eudicotidae
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ハゼラン科 Talinaceae
: ハゼラン属 Talinum
: ハゼラン T. crassifolium
学名
Talinum fruticosum (L.) Juss.
シノニム

Talinum crassifolium (Jacq.) Willd.
Portulaca fruticosa L.
Portulaca triangularis Jacq.
Talinum triangulare (Jacq.) Willd.

分布 編集

南米原産で日本には明治時代にもたらされた[1]

メキシコカリブ海地域西アフリカ中米と広い分布域を持ち、セイロンほうれん草 (Ceylon spinach) の別称がある[2]

特徴 編集

は長さ数cmで多肉、互生する。夏に高さ30cmほどの茎の先に円錐花序を出し、径3mmほどの赤い5弁のをまばらにつける。ただしこの花は午後の2 - 3時間ほどしか開かないので(そのため三時花などとも呼ばれる)、円錐形のつぼみや丸い実の状態で見かけることが多く、線香花火を連想させる(ハゼランの名はこのイメージから)。

熱帯で多肉の葉を野菜として利用するT. fruticosum と近縁で同種ともされる。


別名 編集

  • サンジソウ(三時草)
  • サンジカ(三時花)
  • ハナビグサ(花火草)
  • コーラル・フラワー[3]
  • 米花蘭
  • サンジノキコウシ(三時の貴公子)
  • ホシノシズク(星の雫)
  • エドノハナビ(江戸の花火)
  • ヨヨノホシ(夜々の星)
  • オシンソウ(おしん草)
  • 星月草
  • 三時の天使

参考文献 編集

  1. ^ 岩槻秀明『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』秀和システム、2006年11月5日。ISBN 4-7980-1485-0  p.397
  2. ^ "Talinum triangulare". Natural Resources Conservation Service PLANTS Database. USDA. 2015年12月7日閲覧
  3. ^ 「コーラル」とは、珊瑚のこと。