ハッピー・クリスマス(戦争は終った)
「ハッピー・クリスマス(戦争は終った)」(英語: Happy Xmas (War Is Over))は、1971年に発表された、ジョン・レノン&オノ・ヨーコの楽曲。
「ハッピー・クリスマス (戦争は終った) Happy Xmas (War Is Over)」 | ||||||||
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ジョン・レノン の シングル | ||||||||
B面 | リッスン・ザ・スノウ・イズ・フォーリング | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7" シングル | |||||||
録音 | ニューヨーク、レコード・プラント・スタジオ(1971年10月28日、31日) | |||||||
ジャンル | ロック/ポップ・ミュージック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル |
EMI パーロフォン アップル・レコード | |||||||
作詞・作曲 | ジョン・レノン&オノ・ヨーコ | |||||||
プロデュース |
フィル・スペクター ジョン・レノン オノ・ヨーコ | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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ジョン・レノン シングル 年表 | ||||||||
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解説編集
レコーディングは1971年10月28日と31日にニューヨークのレコード・プラント・スタジオで行われた。ハーレム・コミュニティ・クワイアがバッキング・ボーカルで参加している。アルバム『イマジン』に続いてフィル・スペクターが共同プロデューサーを務めた。反戦歌として制作された。
1971年12月1日にアメリカ等でシングルとして発売[1]。B面曲は、ヨーコが歌う「リッスン・ザ・スノウ・イズ・フォーリング」(1971年当時の邦題は「ほら、聞いてごらん、雪が降っているよ」)。当初は大きなヒットにはならなったが、翌年イギリス発売され、全英4位まで駆け上がった。レノンの死後には全英2位を記録した。これはリリースがクリスマスの1ヶ月も前で「時期はずれ、早すぎる」と思われたからだという。これについて、「いつもの事ながら、ミスったね」と笑うレノンのコメントが残されている。
アメリカでは当時、キャッシュボックスで最高36位、レコード・ワールドで最高28位を記録。ビルボード(Billboard)誌では、クリスマスソングは一般チャートにランクインさせない規定があったため、1971年当時はHOT 100にはランクインしなかったが、ビルボードのクリスマス・チャートで最高3位(1971年12月25日付)を記録した。1995年12月30日付のビルボードのアダルト・コンテンポラリー・チャートで、何故か1週だけランクインし、32位を記録している。2018年12月29日付のBillboard Hot 100で45位に初登場し、発売から47年にしてBillboard Hot 100への初ランクインとなった。翌2019年1月5日付では42位に上昇した。
ちなみに、1971年にリリースされたのはアメリカと日本でのみで、イギリスでは1年後となった。理由は、当時レノンのソロ曲(ジョン・レノン名義)の版権も管理していたノーザン・ソングスが、「ジョン&ヨーコ・オノ・レノン名義」で発表したことに難癖をつけていたためである(現在は、ソロ曲のみレノン・ミュージックとオノ・ミュージック、レオーノ・ミュージックの3社に分けて管理されている)。
オリジナルシングル盤によると、正式なアーティスト名は「John&Yoko Plastic Ono Band with the Harlem Community Choir」である。バックの子供のコーラス隊の名前は「the Harlem Community Choir」。
曲はオノ・ヨーコの「ハッピークリスマス・キョーコ」[2]とジョン・レノンの「ハッピークリスマス・ジュリアン」[3]というセリフから出だしの「ソーディス」に渡すが、アルバムによっては「ハッピークリスマス・ヨーコ」「ハッピークリスマス・ジョン」という誤表記になっている。
また、中央競馬で毎年12月のクリスマス時期(主に有馬記念の開催日)の最終レースとして行われる『ノエル賞』(ノエルとはフランス語でクリスマスの意味)の本馬場入場の際にこの曲がBGMとして使われることがある。
カヴァー編集
- 1996年に王様が歌詞を日本語に直訳した上で、泉谷しげるとのデュエットにて、シングル曲として発表している。
- 1996年、ジミー・バフェットがアルバム『Christmas Island』に収録。
- 1997年、布袋寅泰がスティーヴ・ヴァイ監修のクリスマス・アルバム『メリー・アックスマス』に、インストゥルメンタルのカヴァーを提供。
- 1999年、日本のテレビ番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』からの企画ユニット「ウリナリオールスターズ」によりカヴァーされ、アルバム曲として発表している。
- 2002年、カーリー・サイモンがアルバム『Christmas Is Almost Here』に収録。
- 2003年、ムーディー・ブルースがアルバム『December』に収録。
- 2005年、槇原敬之が、ジョン・レノンのトリビュートアルバム『HAPPY BIRTHDAY,JOHN』に収録。
- 2006年、サラ・マクラクランがアルバム『Wintersong』に収録。
- 2007年、マルーン5がシングル「Won't Go Home Without You」のカップリング曲として発表。
- 2009年、福原美穂とエリック・マーティンのデュエットが、福原のシングル「なんで泣きたくなっちゃうんだろう」のカップリング曲として発表された。
- 2010年、TeiturがV.A.『Fra Danske Hjerter』に収録。2011年、V.A.『More Christmas 2011』にも収録されている。
- 2011年、flumpoolがシングル「Present」のカップリング曲として発表。
- 2012年、LOVE PSYCHEDELICOがシングル「Beautiful World/Happy Xmas (War Is Over)」に収録。
- 2014年、平原綾香がアルバム「Winter Songbook」に収録(日本語訳詞)
- 2016年、Hi-STANDARDがシングル「Vintage & New, Gift Shits」に収録。
- 2020年、Awichが映画『サイレント・トーキョー』の主題歌としてカバー。
脚注編集
関連項目編集
- ワンダフル・クリスマスタイム
- ステップ・イントゥ・クリスマス(エルトン・ジョン)
- ホワイト・クリスマス - 曖昧さ回避ページ