ハニー・レーヌ英語: Honey Lane, 1952年3月21日 - )は、日本のモデル女優[1][2][3][4][5][6][7][8]である。ハニー・レイヌの記載も散見される。本名は山口 摩里子(やまぐち まりこ)[1]である。高校在学中の1968年(昭和43年)に16歳で写真家秋山庄太郎のヌードモデルを務めて映画へ出演し[1][4][5][6][7][8]1970年代に女性向け手芸雑誌やファッション雑誌などで活動している。

Honey Lane
ハニー・レーヌ
本名 山口 摩里子 (やまぐち まりこ)
生年月日 (1952-03-21) 1952年3月21日(72歳)
出生地 日本の旗 日本 神奈川県横須賀市
職業 モデル女優
ジャンル 芸術写真ヌード写真)、ファッション写真劇場用映画時代劇映画成人映画
活動期間 1968年 - 1977年
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人物・来歴 編集

1952年(昭和27年)3月21日に神奈川県横須賀市[1]で出生する。

北鎌倉高等学校在学中の1968年に16歳で秋山庄太郎のヌード写真モデル[1]を務める。

東映岡田茂天尾完次に女優として起用されて同年9月28日公開の成人映画徳川女刑罰史』で助演して映画に初出演する[2][7][9]

同年11月公開の『好色マンション㊙室[10]で助演して独立系プロダクション映画に出演[7]、同年12月公開の『女子学生残酷白書 真赤なうぶげ[11]1969年(昭和44年)1月公開の『知りすぎた女高生[12]で主演[7]、同年5月2日公開の東映京都撮影所製作『徳川いれずみ師 責め地獄』と1970年(昭和45年)3月29日公開の東映東京撮影所製作『現代女胴師[13]でそれぞれ助演[4][5][6][7][8]する。同年3月に北鎌倉高等学校を卒業する[1]

1969年出版『アサヒ芸能増刊 あの「いい女」101人のプライバシー』は「南関東K県Y市でY口・Sさんの妻となり、Y口摩里子の本名でY口酒店を切り盛りする二児のママ」[14]と記す。

名鉄百貨店は1970年夏期中元キャンペーンに起用し[15]、雑誌『装苑』は1971年(昭和46年)から翌年の毎号[2]で記事し、他にシルバー編物研究会の『女性ルーム』や日本ヴォーグ社の『編み物ヴォーグ』などの女性向け雑誌のモデルとして人気を博し、1970年代はファッション写真を中心にモデルとして活動する。

1977年(昭和52年)11月26日公開の『瞳の中の訪問者』に7年ぶりで映画出演[4][5][6][7][8]する。監督の大林宣彦は『HOUSE ハウス』を制作以前、『さびしんぼう』の主演者を当時手掛けていたCMの出演者から[16]探す折に、ソルーナのコマーシャルフィルム伊豆大島で撮影した当時15歳でヌードデビュー前のハニー・レーヌを最適者[17]に挙げていた。10年後の起用に際して「僕がもう10年早く映画を撮っていたら、僕の映画の主役でスタートして、たぶん一生僕の映画に出演したと思う」[17]と語っている。

秋山庄太郎のモデルから女優へ転身した一星ケミ[18]に比して、ハニー・レーヌは高校卒業後7年間映画出演していない[4][5][6][7][8]

1992年(平成4年)1月に『サンデー毎日』が横浜市内に在住[19]と記している。

フィルモグラフィ 編集

クレジットはすべて「出演」である[1][3][4][5][6][7][8]東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)等の所蔵・現存状況についても記す[3]

ビブリオグラフィ 編集

国立国会図書館蔵書等にみる書誌である[2]

  • 「五月のハニー」ハニー・レイヌ : 『現代』第3巻第5号所収、講談社、1969年5月発行、p.151-152.
  • 「六月のハニー」ハニー・レイヌ : 『現代』第3巻第6号所収、講談社、1969年6月発行、p.151.
  • 「16歳 ハニー・レイヌ」 : 『週刊プレイボーイ』昭和44年6月17日号所収、集英社、1969年6月17日発行
  • 家庭全科』11月号、国際情報社、1970年11月発行 - 表紙
  • 「ハニーの好きなもの くまちゃん」ハニー・レイヌ : 『装苑』第26巻第10号所収、文化出版局、1971年10月発行、p.166-167.
  • 「ハニーの好きなもの 朝ねぼう」ハニー・レイヌ : 『装苑』第26巻第11号所収、文化出版局、1971年11月発行、p.192-193.
  • 「ハニーの好きなもの 湯河原、ママちゃん、オンリー・ユー ハニー・レイヌ」ハニー・レイヌ / 高梨豊 : 『装苑』第26巻第12号所収、文化出版局、1971年12月発行、p.154-155.
  • 『女性ルーム』1月号、シルバー編物研究会、1972年1月発行 - 表紙
  • 「ハニーの選んだおちびさんルック」松田光弘 / ハニー・レイヌ / 増淵達夫 : 『装苑』第27巻第3号所収、文化出版局、1972年3月発行、p.37-43.
  • 「秋山庄太郎新作集」ハニーレイヌ・木山佳・桑原幸子関根恵子橘ますみ : 『日本カメラ増刊 美しいヌード』昭和47年3月号所収、日本カメラ社、1972年3月発行
  • 「ハニーは下町が好き」ハニー・レイヌ / 国房魁 : 『装苑』第27巻第7号所収、文化出版局、1972年7月発行、p.37-42.
  • 「二人で話そう 7 名コックさんと迷コックさん」茂出木心護 / ハニー・レイヌ : 同上、p.124-127.
  • 「秋山庄太郎作品集 FLOWER&GIRLS」 : 『週刊平凡パンチ』1月10日臨時増刊号所収、平凡出版、1973年1月10日発行
  • 「ハニー・レイヌ」秋山庄太郎 : 『話の特集』5月号所収、話の特集、1974年5月発行
  • 『蝸牛の軌跡 1949-1974 秋山庄太郎作品集』、秋山庄太郎、日本カメラ社、1974年6月10日発行
  • 『秋山庄太郎 私の仕事』(日本フォトコンテスト別冊)、秋山庄太郎、日本写真企画、1976年3月25日発行
  • 『裸々裸々乱 秋山庄太郎写真集』、秋山庄太郎、ソノラマ写真選書、朝日ソノラマ、1979年8月 ISBN 4257110236
  • 『昭和の美女』、秋山庄太郎朝日文庫朝日新聞社、1989年6月 ISBN 402260560X
  • 「元祖にんげんワイド大特集 第2弾 ふと思い出す「元祖」の女性たち11人 ハニー・レーヌは酒屋の『肝っ玉母さん』」 : 『サンデー毎日』第71巻第2号通巻3900号所収、毎日新聞社、1992年1月発行、p.190-200.
  • 「ヘア・ヌード&ヌード大全」マタ・ハリ/ジプシー・ローズ/ハニー・レーヌほか : 『週刊現代』第41巻第1号通巻2015号所収、講談社、1999年1月発行、p.261-264.
  • 『美しきもの心やさしく 秋山庄太郎「60年の軌跡」』、秋山庄太郎、高島屋日本橋店、2001年2月発行

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g ハニー・レーヌjlogos.com, エア、2014年8月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 国立国会図書館サーチ検索結果、国立国会図書館、2014年8月6日閲覧。
  3. ^ a b c d ハニー・レーヌ東京国立近代美術館フィルムセンター、2014年8月6日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g ハニー・レーヌ、日本映画情報システム、文化庁、2014年8月6日閲覧。
  5. ^ a b c d e f ハニー・レーヌ日本映画製作者連盟、2014年8月6日閲覧。
  6. ^ a b c d e f ハニー・レーヌKINENOTE, 2014年8月6日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i j k ハニー・レーヌ / ハニー・レイヌ日本映画データベース、2014年8月6日閲覧。
  8. ^ a b c d e f Honey Laneインターネット・ムービー・データベース (英語)、2014年8月6日閲覧。
  9. ^ 徳川女刑罰史国立国会図書館、2014年8月6日閲覧
  10. ^ 林美樹主演、監督小川欽也
  11. ^ 監督渡辺護
  12. ^ 監督佐々木元
  13. ^ 監督高桑信
  14. ^ 『セクシー・ダイナマイト猛爆撃』洋泉社、1997年、232-233頁。ISBN 4-89691-258-6 
  15. ^ 名鉄[1985], p.162.
  16. ^ 大林宣彦『映画、この指とまれ』徳間書店アニメージュ#アニメージュ文庫〉、1990年、12-19頁。ISBN -4-19-669627-9 
  17. ^ a b 大林宣彦『映画、この指とまれ』徳間書店アニメージュ#アニメージュ文庫〉、1990年、30-31頁。ISBN -4-19-669627-9 
  18. ^ 一星ケミjlogos.com, エア、2014年8月6日閲覧
  19. ^ 毎日[1992], p.190-200.
  20. ^ 徳川女刑罰史東映ビデオ、2014年8月6日閲覧。
  21. ^ 徳川いれずみ師 責め地獄東映衛星放送、2014年8月6日閲覧。
  22. ^ 徳川いれずみ師 責め地獄、東映ビデオ、2014年8月6日閲覧。
  23. ^ 瞳の中の訪問者NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン、2014年8月6日閲覧。

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集

画像外部リンク
  好色一代 無法松
1969年3月公開
六邦映画
  徳川いれずみ師 責め地獄
1969年5月2日公開
東映京都撮影所東映
  ハレンチ女学生 処女売ります
1969年公開
中央映画