ハファエル・ドス・アンジョス

ハファエル・ドス・アンジョスRafael dos Anjos1984年10月26日 - )は、ブラジル男性総合格闘家リオデジャネイロ州リオデジャネイロ出身。Evolve MMA/RDAアカデミー所属。第7代UFC世界ライト級王者。2020年9月現在、UFC世界ウェルター級ランキング9位[3]。名前の頭文字をとってRDAとも呼ばれる。

ハファエル・ドス・アンジョス
基本情報
本名 ハファエウ・ソウザ・ドス・アンジョス
(Rafael Souza dos Anjos)
通称 RDA
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生年月日 (1984-10-26) 1984年10月26日(35歳)[2]
出身地 リオデジャネイロ州リオデジャネイロ[2]
所属 グレイシー・バッハ・コンバットチーム
グレイシー・フュージョン
キングスMMA
→Evolve MMA/RDAアカデミー
身長 173cm
体重 77kg
リーチ 178cm
階級 ライト級
ウェルター級
バックボーン ブラジリアン柔術ムエタイ
テーマ曲 MC Sapao
(O Grito De Um Guerreiro)
総合格闘技戦績
総試合数 42
勝ち 29
KO勝ち 5
一本勝ち 10
判定勝ち 14
敗け 13
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来歴編集

ストリートファイトに明け暮れるなどの問題児であったため、9歳からブラジリアン柔術を始めた。柔術では入賞してもメダルしか貰えなかったため、ファイトマネーが支払われる総合格闘技に転向した[4]

2008年7月12日、Fury FCライト級王座決定戦で大塚隆史と対戦し、2-1の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[5]

UFC編集

2008年11月15日、UFC初参戦となったUFC 91ジェレミー・スティーブンスと対戦し、3Rに右アッパーを被弾しパウンドでKO負け[6]。UFCは黒星デビューとなった。

2009年4月1日、UFC Fight Night: Condit vs. Kampmannタイソン・グリフィンと対戦し、0-3の判定負け[7]。UFCデビュー以降2連敗となったものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[8]。同年9月19日、UFC 103ロバート・エマーソンに3-0の判定勝ちを収め[9]、UFC初勝利を飾った。

2010年1月11日、UFC Fight Night: Maynard vs. Diazでカイル・ブラッドリーと対戦し、3-0の判定勝ち。同年4月10日、UFC 112テリー・エティムに腕ひしぎ十字固めで2R一本勝ち[10]。サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞し、3連勝となった[11]

2010年8月7日、UFC 117クレイ・グイダと対戦し、3Rに自身の顎を負傷しギブアップ負けを喫した[12]

2011年7月2日、UFC 132ジョージ・ソテロポロスと対戦し、開始59秒に右フックで失神KO勝ち。同年11月19日、UFC 139グレイソン・チバウと対戦し、1-2の判定負け。

2012年5月15日、UFC on Fuel TV 3カマル・シャロルスと対戦し、リアネイキドチョークで1R一本勝ち。その後はアンソニー・ヌジョクアニマーク・ボーチェックエヴァン・ダナムに3-0の判定勝ちを収めた。

2013年8月28日、UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann 2ライト級ランキング6位のドナルド・セラーニと対戦。ストライカーのセラーニを相手にパンチでダウンを奪うなど優勢に立って、3-0の判定勝ち。5連勝となった。

2014年4月19日、UFC on FOX 11でライト級ランキング7位のハビブ・ヌルマゴメドフと対戦し、全局面で劣勢に立たされて、0-3の判定負け。

2014年6月7日、UFC Fight Night: Henderson vs. Khabilovジェイソン・ハイと対戦し、2Rに左ストレートでダウンを奪い、パウンドでTKO勝ち。

2014年8月23日、UFC Fight Night: Henderson vs. dos Anjosでライト級ランキング1位の元UFC世界ライト級王者ベン・ヘンダーソンと対戦。飛び膝蹴りをヒットさせ、ヘンダーソンのタックルを切り、立ち上がったところに左フックで1RKO勝ち[13]。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2014年12月13日、 UFC on FOX 13でライト級ランキング14位のネイト・ディアスと対戦し、ほぼ一方的にディアスを攻め立て、3-0の判定勝ち。この試合はディアスの体重超過により72.8kg契約で行われた。

UFC世界王座獲得編集

2015年3月14日、UFC 185のUFC世界ライト級タイトルマッチで王者アンソニー・ペティスに挑戦。スタンドでプレッシャーを掛け続け、何度もテイクダウンを奪うなど全局面でペティスの持ち味を潰して、ジャッジ3者ともに50-45を付ける圧勝で3-0の5R判定勝ち。UFC参戦6年5か月目にして王座獲得に成功し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2015年12月19日、UFC on FOX 17のUFC世界ライト級タイトルマッチでライト級ランキング2位の挑戦者ドナルド・セラーニと再戦。試合開始早々に左ミドルキックからのパンチラッシュでセラーニをぐらつかせて、セラーニの苦し紛れのタックルを切り、そのままパウンドで1RTKO勝ちを収め王座の初防衛に成功。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2016年3月6日。UFC 196で階級を上げてきたフェザー級王者コナー・マクレガーとのライト級タイトルマッチが決定するものの、試合3週間前に自身の足の骨折によって負傷欠場(ネイト・ディアスが自身の代わりにウェルター級契約でマクレガーと対戦することが後に決定)。

世界王座陥落編集

2016年7月7日、UFC Fight Night: dos Anjos vs. AlvarezのUFC世界ライト級タイトルマッチでライト級ランキング2位の挑戦者エディ・アルバレスと対戦し、1R中盤に右フックでぐらつき、追い討ちのスタンドパンチ連打でTKO負け。2度目の王座防衛に失敗し、王座から陥落した。

2016年11月5日、UFC Fight Night: dos Anjos vs. Fergusonでライト級ランキング3位のトニー・ファーガソンと対戦。序盤は優勢に立つものの、徐々にペースを握られリーチ差に苦しめられつつ奮闘するも、0-3の5R判定負け。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2017年6月17日、ウェルター級転向初戦となったUFC Fight Night: Holm vs. Correiaでウェルター級ランキング11位のタレック・サフィジーヌと対戦し、3ー0の判定勝ち。ウェルター級転向初戦を白星で飾った。

2017年9月9日、UFC 215でウェルター級ランキング6位のニール・マグニーと対戦。1R早々に右ローキックでスリップダウンを奪い、肩固めで一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2017年12月16日、UFC on FOX 26でウェルター級ランキング2位の元UFC世界ウェルター級王者ロビー・ローラーと対戦。全局面でローラー圧倒し、3-0の5R判定勝ち。

2018年6月9日、UFC 225のUFC世界ウェルター級暫定王座決定戦でウェルター級ランキング4位のコルビー・コヴィントンと対戦し、0-3の5R判定負けで暫定王座獲得に失敗した。同年11月30日、The Ultimate Fighter: Heavy Hitters Finaleでウェルター級ランキング5位のカマル・ウスマンと対戦し、0-3の5R判定負け。2連敗となった。

2019年5月18日、UFC Fight Night: dos Anjos vs. Leeケビン・リーと対戦し、肩固めで4R一本勝ち。

2019年7月20日、UFC on ESPN: dos Anjos vs. Edwardsでウェルター級ランキング12位のレオン・エドワーズと対戦し、0-3の5R判定負け。

2020年1月25日、UFC Fight Night: Blaydes vs. dos Santosマイケル・キエーザと対戦し、0-3の判定負け。

ファイトスタイル編集

当初から攻撃力はあったもののグラウンドスキル以外に光る物はなかったが、Evoleve MMAとキングスMMAに移籍してからはムエタイを磨き、打撃を主軸として相手にプレッシャーを与えてゲージに追い込みゲージレスリングと打撃を仕掛けると言うファイトスタイルを確立させた。首相撲からの攻撃もさることながら、左ミドルキックやローキックと言った強烈な蹴り技も得意であり、ネイト・ディアス戦ではローキックでネイトの足を破壊して勝利している。ドナルド・セラーニ戦では左ミドルキックを効かし、そのままパンチでラッシュを仕掛けて勝利している。また、左ミドルだけでなく右ミドルも効果的に蹴ることができるためサウスポー相手でも問題なく戦うことができる。 ボクシングに関してもパンチ力、技術共に優れているだけでなくディフェンスも目がよくブロックキングとパーリングに長けており、ライト級、ウェルター級としては小さいながらもリーチの長い相手の打撃を掻い潜り打撃をヒットさせることが可能である。スタミナも豊富であり、5Rも問題なく戦い抜ける。アメリカに移住してからはレスリングを更に磨き、特にゲージレスリングが向上した。グラウンド技術は実績通り相手を漬けきるトップコントロール、下からの仕掛けを潰してのパスガード、足に絡み付いてのスイープ、アームロックからのアームバーの切り替えなどのサブミッション、スタンドに戻るエスケープなど全てにおいてレベルが高く安定している。エディ・アルバレス戦ではタックルに対してギロチンで捕えながらスイープするという技を見せた。高いグラウンド技術を誇るネイト・ディアスやアンソニー・ペティスでさえもグラウンドで圧倒するほどである。しかし、ウェルター級転向後はプレッシャーを掛けてくるレスラータイプのファイターに苦戦を強いられており、カマル・ウスマンコルビー・コヴィントンといったトップクラスのレスラーにはプレッシャーを掛けられ続けて敗戦を喫している。

人物・エピソード編集

  • 既婚者であり、妻との間に3人の子供がいる。

戦績編集

総合格闘技 戦績
42 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
29 5 10 14 0 0 0
13 2 1 10 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× マイケル・キエーザ 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Blaydes vs. dos Santos 2020年1月25日
× レオン・エドワーズ 5分5R終了 判定0-3 UFC on ESPN 4: dos Anjos vs. Edwards 2019年7月20日
ケビン・リー 4R 3:47 肩固め UFC Fight Night: dos Anjos vs. Lee 2019年5月18日
× カマル・ウスマン 5分5R終了 判定0-3 The Ultimate Fighter: Heavy Hitters Finale 2018年11月30日
× コルビー・コヴィントン 5分5R終了 判定0-3 UFC 225: Whittaker vs. Romero 2
【UFC世界ウェルター級暫定王座決定戦】
2018年6月9日
ロビー・ローラー 5分5R終了 判定3-0 UFC on FOX 26: Lawler vs. dos Anjos 2017年12月16日
ニール・マグニー 1R 3:43 肩固め UFC 215: Nunes vs. Shevchenko 2 2017年9月9日
タレック・サフィジーヌ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Holm vs. Correia 2017年6月17日
× トニー・ファーガソン 5分5R終了 判定0-3 UFC Fight Night: dos Anjos vs. Ferguson 2016年11月5日
× エディ・アルバレス 1R 3:49 TKO(スタンドパンチ連打) UFC Fight Night: dos Anjos vs. Alvarez
【UFC世界ライト級タイトルマッチ】
2016年7月7日
ドナルド・セラーニ 1R 1:06 TKO(パウンド) UFC on FOX 17: dos Anjos vs. Cowboy 2
【UFC世界ライト級タイトルマッチ】
2015年12月19日
アンソニー・ペティス 5分5R終了 判定3-0 UFC 185: Pettis vs. dos Anjos
【UFC世界ライト級タイトルマッチ】
2015年3月14日
ネイト・ディアス 5分3R終了 判定3-0 UFC on FOX 13: dos Santos vs. Miocic 2014年12月13日
ベン・ヘンダーソン 1R 2:31 KO(左フック) UFC Fight Night: Henderson vs. dos Anjos 2014年8月23日
ジェイソン・ハイ 2R 3:36 TKO(左ストレート→パウンド) UFC Fight Night: Henderson vs. Khabilov 2014年6月7日
× ハビブ・ヌルマゴメドフ 5分3R終了 判定0-3 UFC on FOX 11: Werdum vs. Browne 2014年4月19日
ドナルド・セラーニ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann 2 2013年8月28日
エヴァン・ダナム 5分3R終了 判定3-0 UFC on FX 8: Belfort vs. Rockhold 2013年5月18日
マーク・ボーチェック 5分3R終了 判定3-0 UFC 154: St-Pierre vs. Condit 2012年11月17日
アンソニー・ヌジョクアニ 5分3R終了 判定3-0 UFC on Fuel TV 4: Munoz vs. Weidman 2012年7月11日
カマル・シャロルス 1R 1:40 チョークスリーパー UFC on Fuel TV 3: Korean Zombie vs. Poirier 2012年5月15日
× グレイゾン・チバウ 5分3R終了 判定1-2 UFC 139: Shogun vs. Henderson 2011年11月19日
ジョージ・ソテロポロス 1R 0:59 KO(右フック) UFC 132: Cruz vs. Faber 2011年7月2日
× クレイ・グイダ 3R 1:51 ギブアップ(顎の負傷) UFC 117: Silva vs. Sonnen 2010年8月7日
テリー・エティム 2R 4:30 腕ひしぎ十字固め UFC 112: Invincible 2010年4月10日
カイル・ブラッドリー 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Maynard vs. Diaz 2010年1月11日
ロバート・エマーソン 5分3R終了 判定3-0 UFC 103: Franklin vs. Belfort 2009年9月19日
× タイソン・グリフィン 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann 2009年4月1日
× ジェレミー・スティーブンス 3R 0:39 KO(右アッパー) UFC 91: Couture vs. Lesnar 2008年11月15日
大塚隆史 5分3R終了 判定2-1 Fury FC 6: High Voltage
【Fury FCライト級王座決定戦】
2008年9月6日
平山貴一 1R 1:25 腕ひしぎ十字固め PANCRASE 2008 SHINING TOUR 2008年6月1日
ガブリエウ・ヴェイガ 5分3R終了 判定3-0 Fury FC 5: Final Conflict 2007年12月6日
ダニーロ・シェルマン 2R 3:38 キムラロック Fury FC 4: High Voltage 2007年8月4日
マウリシオ・ヘイス 1R 6:24 チョークスリーパー XFC: Brazil
【ライト級トーナメント 決勝】
2007年4月29日
チアゴ・メレル 1R 7:28 チョークスリーパー XFC: Brazil
【ライト級トーナメント 1回戦】
2007年4月29日
ジョイユ・デ・オリベイラ 1R 2:50 チョークスリーパー Juiz de Fora: Fight 4 2007年4月14日
マテウス・トリンダージ 5分3R終了 判定3-0 Shooto Brazil 2 2007年3月24日
ジオゴ・オリベイラ 2R 腕ひしぎ十字固め Top Fighter MMA 2 2006年10月25日
× ジョルジ・ブリット 5分3R終了 判定1-2 Arena Belo Horizonte Combat 2005年6月4日
フェリペ・アリネリ 2R TKO(カット) Juiz de Fora: Fight 2 2005年4月16日
ジョアン・パウロ 5分3R終了 判定 Arena Belo Horizonte 2004年10月9日
× アドリアーノ・アブ 5分3R終了 判定1-2 Juiz de Fora: Fight 1 2004年9月25日

獲得タイトル編集

  • XFCライト級トーナメント 優勝(2007年)
  • 初代Fury FCライト級王座(2008年)
  • 第7代UFC世界ライト級王座(2015年)

表彰編集

  • ブラジリアン柔術 黒帯三段
  • ムエタイ 黒帯三段
  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(2回)
  • UFC サブミッション・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(4回)

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集

前王者
アンソニー・ペティス
第7代UFC世界ライト級王者

2015年3月14日 - 2016年7月7日

次王者
エディ・アルバレス