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ハミング (humming) は、花王が発売している衣類柔軟仕上げ剤。現在、濃縮タイプが主力であるが、従来タイプも発売されている。

目次

歴史編集

ハミングは、花王ソフターの後継商品として1966年に発売。しばらくは「花王ソフター」の字も小さく書かれていた。その後、1970年に大サイズが追加され、柔軟剤の使用が定番化した1980年には現在も発売されている特大サイズが追加された。

1988年にはライオンから発売された濃縮柔軟剤「ソフラン1/3」に対抗するため「ハミング1/3」を発売。1994年には当時、スタンディングパウチの先駆けであった「つめかえ用(発売当時は漢字表記で「詰替用」)」を発売した。1999年には派生製品として、仕上がり時の香りが楽しめる「フローラルハミング1/3」を発売し、翌年の2000年には日本初となる抗菌タイプの柔軟剤「抗菌プラスハミング1/3」を発売。これを機に長年発売されていた「フロリア」や「タッチ」の生産を終了し、柔軟剤ブランドを「ハミング」に統一した。これらの製品は2005年に容器形状が変わり、1/3が取れ「ハミング レギュラー」「フローラルハミング」「抗菌ハミング」となり、2015年3月の全面刷新により新「ハミング」として再編・統合された。

2008年10月には抗菌仕上げにより天気や干し場所を選ばない新発想の柔軟剤「ハミングフレア 毎日ふんわりエッセンス」を発売した。そして発売45年目に入った2010年11月には節水洗濯や環境意識の高まりを受け、「ハミング 濃縮タイプ」よりも使用量を減らしながらも柔軟効果を高めた超コンパクトタイプ「ハミングNeo(ネオ)」を発売した。また、2014年4月には従来発売されていた「ハミングフレア 毎日ふんわりエッセンス」に替わる抗菌効果を高めた柔軟剤「ハミングファイン」を発売した。

「ハミング」のロゴは2019年3月の「ハミングLINNE」で新しくなっており、同年5月にリニューアルされた「ハミングファイン」も同じロゴに変更されている。なお、「ハミングファイン(DEO EX・部屋干しEX)」と「ハミング(濃縮タイプ)」、「ハミングNeo」、「ハミング(非濃縮タイプ)」それぞれでブランドロゴが異なる。

柔軟剤に関しては現在でも激しいシェア争いが繰り広げられている。下記の他社との競合を参照のこと。

成分編集

  • 主基剤はカチオン界面活性剤
  • 洗浄効果はないが、帯電防止効果、柔軟仕上げ効果、抗菌作用がある
  • エステルアミド型4級塩または酸塩
  • 抗菌タイプは長鎖アルキル塩化ベンザルコニウム塩配合

ラインナップ編集

大きく従来タイプと濃縮タイプに分かれる。従来タイプのラベルには濃縮タイプの存在を知らせるメッセージが記載されていたが、現在この表記がなくなり、花王が全製品への表示を進めている用途名(柔軟剤)を大きく記載している(以前も小さく表示されていたが、用途名表示の標準化により小変更)。

濃縮タイプにはそれぞれつめかえ用があり、「ハミングファイン」には通常サイズの他に、通常サイズ比約1.8倍容量の特大サイズ(一部店舗限定)や通常サイズ比2.5倍分の容量の超特大サイズ(ホームセンターなどの一部業態やECサイト限定)が設定されている(つめかえ用特大サイズ、つめかえ用超特大サイズは花王製品情報サイトには未掲載)。

かつては環境に配慮した紙パック入りの製品(ニューハミング、ただし、従来タイプ)も存在した。その後パックタイプのつめかえ用が普及して廃止。

濃縮タイプ編集

ハミング
2015年3月発売。従来の「ハミング レギュラー」・「フローラルハミング」・「抗菌ハミング」を統合・再編した新旗艦製品。
製品の機能は抗菌効果を持つ「抗菌ハミング」をベースにしているが、新たに、柔軟成分が糸表面に優先して吸着する「水分コントロール技術」を採用した。ボトル形状は取っ手を省く代わりにS字を配したボトルを採用する。
香りは従来の「ハミング レギュラー」を継承する微香タイプの「フローラルブーケの香り」と「フローラルハミング」を継承する「オリエンタルローズの香り」の2種類。発売当初は「フルーティーグリーンの香り」も発売されていたが、2019年3月をもって製造終了となった。香りの強さの目安は「フローラルブーケの香り」が「1」、「オリエンタルローズの香り」が「3」である。
なお、リニューアルに合わせて本体の内容量を変更(720ml→600ml)したほか、使用量の目安も従来の30Lあたり7mlから30Lあたり10mlに変更した。その為、新「ハミング」の発売当初、つめかえ用の上部に「新しいボトルをお買い求めのうえ、ご使用ください。」と注意書きがされていた。
ハミングファイン
2014年4月発売。「ハミングフレア 毎日ふんわりエッセンス」の実質的な後継品。抗菌効果のある天然由来の柔軟成分を配合。2015年5月のリニューアル時に「ハミング」に採用した「水分コントロール技術」を応用した濡れ戻り防止効果が採用され、2017年6月(一部店舗は同年5月最終週)のリニューアル時に吸水スピードを従来品比2倍に向上、2018年5月のリニューアル時にドライ機能が向上。2019年5月に白基調のパッケージデザインに変更するリニューアルが行われた。
香りのラインナップは発売当初、「ローズガーデンの香り」、「リフレッシュグリーンの香り」、「フルーティアロマの香り」の3種類だったが、2015年5月のリニューアルに合わせて「マリンシトラスの香り」を追加、2016年3月に「フルーティアロマの香り」を製造終了する替わりに「ヨーロピアンジャスミンソープの香り」を発売。2017年5月に「マリンシトラスの香り」が製造終了したため、発売当初と同じ3種類となっている。香りの強さの目安は3種類共に「4」である。
ハミングファイン DEO(デオ)EX
2017年6月発売。「ハミングファイン」のシリーズ品で、防臭成分を高配合した製品。ブルー系のパッケージデザインで、スパークリングシトラスの香り。内容量は通常の「ハミングファイン」よりも30mL少なくなっている(本体:540mL、つめかえ用:450mL)。香りの強さの目安は「4」である。
2018年5月にリニューアルされ、ドライ機能が向上された。
ハミングファイン 部屋干しEX
2018年5月発売。「ハミングファイン」のシリーズ品で、部屋干し中と着用中それぞれの生乾き臭に対応した2種類の防臭成分を組み合わせた「抗菌防臭Wバリア処方」を採用した部屋干し向けの製品。グリーン系のパッケージデザインで、フレッシュサボンの香り。「ハミングファイン DEO EX」同様、内容量は通常の「ハミングファイン」よりも30mL少なくなっている(本体:540mL、つめかえ用:450mL)。香りの強さの目安は「4」である。
ハミングLINNE(リンネ)
2019年3月発売。花王が発売する柔軟剤で初の無香性タイプ(合成香料を配合していないため、配合成分由来のニオイがすることがある)。柔軟成分を高配合した弾力性タイプの「ふわり」と、JIS沈降法による吸水スピードを高めた吸水性タイプの「さらり」の2種類を設定する。

超濃縮タイプ編集

ハミングNeo
2010年11月発売。水量30Lあたりの使用量を4mLとした超濃縮タイプ。「ハミング フローラルブーケの香り」に比べて洗たく1回あたりの全ライフサイクルCO2排出量を削減可能なため、本体にも「いっしょにeco」マークが記されている(つめかえ用の「いっしょにeco」マークは廃棄プラスチック量を削減可能な製品として表記)。2016年春には柔軟成分が天然由来成分に変更するリニューアルが行われた(自然切替)。
香りのラインナップは発売当初、微香タイプの「ホワイトフローラルの香り」のみだったが、2011年3月に「ベビーパウダーの香り」、2012年3月に「シルキーソープの香り」が順次追加されたが、2016年3月に「シルキーソープの香り」、2019年3月に「ベビーパウダーの香り」が順次製造終了なったため、現在は発売当初からある「ホワイトフローラルの香り」のみとなっている。香りの強さの目安は「1」である。
また、通常品とは別に2012年6月には期間限定品として「エンジェルローズの香り」が発売されていた。本香調はピンクリボンキャンペーンと連動した製品で、本体のアイキャッチシール及びつめかえ用の正面にワンクリック募金が可能なQRコードが記されたほか、通常品では水色を基調としたパッケージデザインもピンクを基調としたものとなっていた。

非濃縮タイプ編集

ハミング
現在でも2500mL入りの特大サイズのみだが、継続生産されている。ホワイトフローラルの香り。香りの強さの目安は「1」である。超コンパクトタイプの「ハミングNeo」同様、2016年春に天然生まれの柔軟成分を配合してリニューアルし、液色が青から水色に変更した。
フローラルハミング
沖縄県限定で発売されている。

製造終了品編集

スプレーハミング
服の静電気防止スプレー(柔軟剤ではない)。ミニサイズ(20mL)は大サイズからの詰め替えが可能であった。フロンガス規制により販売終了(ライバルのライオンから発売されている類似商品であるエレガードはガスを変更し販売が継続されている)。
ニューハミング
「ハミング」(従来タイプ)の改良品。柔軟剤としては日本で初めて紙容器(再生紙使用)を採用した(ボックスタイプ・1300mL)。ポリ容器入りも併売。ボックスタイプは詰め替えパックの普及により終売、ポリ容器入りも特大サイズ(2500mL)のみとなり、商品名も「ハミング」に戻った。
ハミング レギュラー(旧:ハミング1/3)
ハミングの基盤製品。
1988年に、同業者であるライオンが濃縮柔軟剤「ソフラン1/3」を発売したため、競合品として花王も濃縮タイプのハミング1/3を発売した。ボトルも軽量・コンパクトになり、持ち運びや置き場所にかさばらないのが特徴。以降、濃縮タイプの柔軟剤が主流になり、ハミングブランドの主力商品となった。また、2005年秋からは、商品名から「1/3」が取れ「ハミング レギュラー」となった。
発売当初 - 2005年夏までは、容器は青い縦長のボトルで、ラベルは下に巻き付けてあり、取って部分は上に設けられていた。2005年秋から2015年3月までは、ボトルの形状が変わっているが、色はそのままであり、取っ手部分は、下に設けられていた。
のちに、柔軟剤の製品絞り込みと関係して、1999年にフローラルハミング1/3、2000年に抗菌プラスハミング1/3(現:抗菌ハミング)が追加された。さらに省資源化やボトルの再利用を目的に、1994年に「ハミング1/3 詰替用」が発売され、シリーズ品にも発売と同時に設定された。
花王やライオンに続き、他社からも濃縮タイプの柔軟剤が発売された。また、現在濃縮タイプの柔軟剤が主力商品のため従来タイプの柔軟剤は特大ボトル(2.5L入り)の製品しか発売されていない。
「ハミング フローラルブーケの香り」の発売に伴い2015年3月生産終了。
フローラルハミング(旧:フローラルハミング1/3)
1999年発売(発売当時の商品名はフローラルハミング1/3、2005年秋にハミング同様商品名から「1/3」が取れた)。「フロリア」の実質的な後継品。2008年3月にリニューアルし、香りが「オリエンタルローズ」と「南国リゾート」の2種類になった。持続性の高い香り成分を配合。2008年夏には、数量限定商品として「高原リゾート」の香りが発売された。「南国リゾート」が2009年5月に製造を終了してからは「オリエンタルローズ」のみとなっていたが、「オリエンタルローズ」も「ハミング オリエンタルローズの香り」の発売に伴い2015年3月製造終了。
抗菌ハミング(旧:抗菌ハミング1/3)
2000年発売(発売当時の商品名は抗菌プラスハミング1/3、2005年秋にハミング同様商品名から「1/3」が取れた)。「タッチ1/3」の実質的な後継品。抗菌成分を配合。新「ハミング」への統合に伴い、2015年3月製造終了。
ハミングフレア
2002年発売。シリーズ初の透明タイプの柔軟剤。「リフレッシュハーブ」と「リラックスハーブ」の2種類の香りがあった。「リラックスハーブ」は2008年10月に、「リフレッシュハーブ」は2009年8月に製造終了。
ハミングフレア ふわっと花咲くエッセンス
2007年3月発売。硬くなった繊維でも柔らかさをよみがえらせる効果を持たせた柔軟剤。2010年3月にリニューアルの形で「ハミングフレア 毎日ふんわりエッセンス 花咲く」へ継承
ハミングフレア ふわっと輝くエッセンス
2007年10月発売。衣類の色褪せを抑える効果を持った柔軟剤。青空の香り。2010年3月製造終了
ハミングフレア 毎日ふんわりエッセンス
2008年10月発売。香りは当初は黄色のボトルの「陽だまり」の1種類のみで2009年10月には緑のボトルの「木もれび」を追加。さらに、2010年3月には、従来の「ハミングフレア ふわっと花咲くエッセンス」をリニューアルした「花咲く」を追加した。パッケージにはクマのような顔(フレアくん)が描かれている。前述の「ハミングファイン」の発売に伴い、2014年3月製造終了。
ハミングフレア フレグランス・コレクション
2009年3月発売。ヨーロッパ色調の香りをプラスしたフレグランス柔軟剤。香りは1週間後も持続。防臭効果もある。発売当初は心華やぐドラマチック・ブーケの香りの「パッション」(ピンクのボトル)と心安らぐヨーロピアンソープの香りの「シエスタ」(緑のボトル)の2種類の香りで発売、さらに2010年1月には心きらめくエレガントフルーツの香りの「ティアラ」(黄色のボトル)が新たに加わった。また、本体、つめかえ用(パウチ)のほかに、「パッション」と「シエスタ」には、約2回分詰め替えできる大容量980mL入りのつめかえ用(ボトル)もラインナップしており、「ハミング」のその他製品や他社の代表製品に比べて値段が高めに設定されていた。また「ハミング」ブランドでは初めて商品パッケージ表面に表示されている商品名には英語ロゴを使用しているほか、広告には外国人モデルを起用していた。なお、本製品は2011年9月に製造終了。同時期に発売を開始した「フレア フレグランス」に継承した。
ハミングスタイルフィット
2007年発売。詳細は当該項目参照。2011年3月製造終了

他社との競合編集

花王は1962年に日本で初めての柔軟剤「花王ソフター」を発売した。その後、最大のライバルであるライオンが「ライオンソフター」を発売するなど同業他社からの類似製品が数多く発売された。

花王は1966年7月にこうした類似商品との差別化を図るべく、商品名を「ハミング」と改名。しばらくは「花王ソフター」の字も小さく書かれていた。

1975年、ライオンは新商品「ソフランS」を発売。当時、柔軟剤の色は青が一般的だったのに対し、ピンク色とした「ソフランS」は消費者に新しい印象を与え、「ハミング」のシェアを切り崩した。その後花王もピンクの柔軟剤「フロリア」「シルエット」を発売して追随することになる。

1982年夏にはライオンが青色の柔軟剤「レディーナ」を発売。両社で青とピンクの柔軟剤がそれぞれラインアップされることになり、柔軟剤市場の競争は激しさを増していった。

1986年にライオンが使用量を3分の1にして小型化した「ソフラン1/3」を出すと花王も「ハミング1/3」を出して対抗。さらに1988年にはライオンが吸水性に優れた柔軟剤「ソフト&ドライ」を発売すると花王も同機能を謳った「タッチ」を出して対抗した。

しかし、その後は両社とも柔軟剤の製品絞り込みを実施。この頃には流通業界から相次いで安価なPB商品が登場し、これらに対抗できるようそれぞれのブランドで消費者の細かいニーズに応える付加価値の高い製品を発売している。

花王はブランドを「ハミング」に統一。新たに仕上がり時の香りが楽しめる「フローラルハミング」や菌の繁殖を抑える「抗菌ハミング」を追加した。2002年には当時としては画期的な透明の柔軟剤「ハミングフレア」を追加。

ライオンもブランドを「ソフラン」に統一。「フローラルハミング」への競合製品として「デイフレッシュソフラン」を2003年に発売、2005年には「香りとデオドラントのソフラン」に改名し、2種類の香り分けをして再発売した。その後も洗濯しわを抑える「しわスッキリソフラン」や室内干しのニーズに応えた「部屋干しソフラン」を発売し、ブランドアイテムを充実。

2004年にはP&Gがバウンスの後継商品として防臭効果に優れた「レノア」を発売して柔軟剤部門を強化。これを受けて花王が「フレア」の防臭効果を向上させたほか、ライオンも対抗商品を出して対抗した。

近年は「ダウニー」、「スナッグル」など外国製の柔軟剤が輸入販売で気軽に入手できるようになり、衣類の仕上がりに強い香りを好むユーザーが増えつつある。これに影響してか、花王では2009年3月にプレミアムタイプの「ハミングフレアフレグランス・コレクション」を発売。ライオンも「香りとデオドラントのソフラン」のラインナップを強化した。

国内メーカーの柔軟剤のシェアは2005年現在ハミングがトップになっており、ソフランがその後を追随している。2006年にはニッサン石鹸(現在のNSファーファ・ジャパン)がユニリーバ・ジャパンから譲受したファーファブランドで柔軟剤部門を強化していて、競争はますます激化している。

なお、前述のとおり、2011年9月に「ハミングフレア フレグランス・コレクション」が生産終了となり、新たに発売された「フレア フレグランス」へ継承され、「ハミング」から独立したブランドとなったため、花王の柔軟剤は「ハミング」と「フレア フレグランス」の2ブランド体制(複数ブランド体制となるのは11年ぶり)となった。

テレビコマーシャル編集

  • CMでは長らく「やわらかリンスハミング」と宣伝されていたが、現在は使われていない。
  • 基本的にCMソングは使われないが、これまでにaikoの「」(2005年 - 2006年)や、つじあやのによるオリジナルCMソング(2007年 - 2008年)が使用された。
  • テレビCMのママ役は澤山薫、「ハミングNeo」は佐藤隆太本田望結(2012年3月の「シルキーソープの香り」発売以降)がそれぞれ起用されていた。
  • 「ハミングファイン」は発売当初山口智充松雪泰子が起用していたが、2015年5月のリニューアル以降は吉田羊平山浩行が起用され、2017年5月以降は渡辺えりが起用され、また平山浩行に代わり田中直樹が起用された。2019年5月のリニューアル以降は田中圭松尾諭が起用されている。

関連項目編集

外部リンク編集