クムル市(クムルし、ウイグル語:قۇمۇل شەھىرى、中国語:哈密市)は、中華人民共和国新疆ウイグル自治区に位置する地級市北緯42度50分19秒 東経93度30分15秒 / 北緯42.83861度 東経93.50417度 / 42.83861; 93.50417座標: 北緯42度50分19秒 東経93度30分15秒 / 北緯42.83861度 東経93.50417度 / 42.83861; 93.50417)。中国語では哈密市(ハミし)と呼ばれる。新疆東部に位置し、ハミ盆地にある。

中華人民共和国 新疆ウイグル自治区 クムル市
哈密市
市街地の様子
市街地の様子
市街地の様子
新疆ウイグル自治区の中のクルム市の位置
新疆ウイグル自治区の中のクルム市の位置
新疆ウイグル自治区の中のクルム市の位置
簡体字 哈密
繁体字 哈密
拼音 Hāmì
カタカナ転写 ハーミー
ウイグル語 قۇمۇل شەھىرى
ウイグル語ローマ字転写 Qumul Shehiri
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
自治区 新疆ウイグル
行政級別 地級市
面積
総面積 138,378.35 km²
人口
総人口(2003) 52.49 万人
経済
電話番号 0902
郵便番号 839000
ナンバープレート 新L
行政区画代碼 650500
公式ウェブサイト http://www.hami.gov.cn/

概要 編集

北と北東はモンゴル国境を接している。北西は昌吉回族自治州と、南西はトルファン市と、南はバインゴリン・モンゴル自治州と、南東は甘粛省酒泉市とそれぞれ接している。天山山脈の東縁部にあり、バルクル山カルリク山の山麓中部で、市境で南北を分けている。天山南麓はハミ盆地ゴビ砂漠になっており、間のオアシスである。北麓は広大な草原、河川は季節性の小河川で、湖はほとんどが塩湖となっている。全市総面積は137千平方キロメートル、人口約61.7万人、そのうち漢族が70%、ウイグル族が18%、カザフ族が9%、回族が3%となっている。市政府は伊州区にあり、哈密瓜マスクメロン)の名産地である[1]

語源 編集

この天山山脈最東部南のオアシスは、ウイグル語でクムル (Kumul)、コムル (Qomul) という。モンゴル語ではハミル (Khamil) といい、「哈密」(Hami ハミ)はこの漢字転写である[2]

歴史 編集

人口統計 編集

68.95%が漢族、18.42%がウイグル族、8.76%がカザフ族、2.97%が回族で占められる。

行政区画 編集

1市轄区・1県・1自治県を管轄。

クムル市の地図

年表 編集

この節の出典[3][4]

新疆省クムル専区 編集

新疆ウイグル自治区クムル地区 編集

  • 1961年1月25日 - クムル県の一部が分立し、クムル市が発足。(1市2県1自治県)
  • 1962年10月20日 - クムル市がクムル県に編入。(2県1自治県)
  • 1970年11月25日 - ピチャン県を編入。(3県1自治県)
  • 1975年1月30日 - クムル専区がクムル地区に改称。(2県1自治県)
  • 1977年1月6日 - クムル県の一部が分立し、クムル市が発足。(1市2県1自治県)
  • 1983年9月9日 - クムル県がクムル市に編入。(1市1県1自治県)
  • 2016年1月7日 - クムル地区が地級市のクムル市に昇格。

クムル市 編集

  • 2016年1月7日 - クムル地区が地級市のクムル市に昇格。(1区1県1自治県)
    • クムル市が区制施行し、伊州区となる。
  • 2021年2月4日 - 伊州区の一部が分立し、自治区直轄県級行政区の新星市となる。(1区1県1自治県)

経済 編集

鉱業が盛んで、石炭ニッケルを産出する。トルファン市とハミ市にまたがるトゥハ油田(吐哈油田)もある。農業も盛んで、ハミ市の名称を持つハミウリ(哈密瓜)が多く栽培されている[5]。北部のバルクル・カザフ自治県では、ラクダの飼育が盛んである。

軍事 編集

2021年アメリカ合衆国の民間シンクタンクは衛星写真を利用し、ハミ周辺から110基におよぶICBMミサイルサイトを見出している[6]

交通 編集

 
2015年に新装なったハミ駅

普通道路はG312国道上海甘粛省蘭州市新疆ウイグル自治区ハミ市~ウルムチ市コルガス市)があり、京新高速道路北京~ハミ市~トルファン市~ウルムチ市)は建設中で、西隣りのトルファン市~ウルムチ市はすでに完成。

鉄道ハミ駅蘭新線蘭新線第二複線列車が停まる。空路には、ハミ空港がある。

観光地 編集

ハミ地区博物館、ハミ郡王家ウイグル人イスラム教王国)の王墓群、ケイス廟などがある。[7][8]

出身人物 編集

脚注 編集

外部リンク 編集