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パピローマウイルスの発見編集

研究領域は腫瘍ウイルスの研究であり、1976年、ヒトパピローマウイルス子宮頸がんの原因に重要な役割を果たすという仮説を発表した。1983-4年に、子宮頸がんを起こす2種類のパピローマウイルス(HPV16とHPV18)を共同研究者ともに同定した。これにより、2006年には、子宮頸がんの感染をワクチンで予防できるようになった。

また、尖圭コンジローマを引き起こすウイルス(HPV 6)の発見、最近発見されたヒトメルケル細胞ポリオーマがん英語版を引き起こすサルリンパ球向性ポリオーマウイルスの発見、ならびにエプスタイン・バール・ウイルスを用いて不活化細胞を誘導し、ホルボールエステルを用いてウイルスを複製する技術を開発した。パピローマウイルスおよび子宮頸がんに関する彼の研究は、最初の解明であったため多くの科学的批判を受けたが、他の高リスクのパピローマウイルスについても拡大され、確認された。

2008年、医学に貢献したためガードナー国際賞を受賞[1]。同年、ヒト免疫不全ウイルスを発見したリュック・モンタニエフランソワーズ・バレ=シヌシとともにノーベル生理学・医学賞を受賞した[2]

2008年のノーベル賞では、同年にカロリンスカ研究所ノーベル委員会のメンバーであったボ・エンジェリンスウェーデン語版が、HPVワクチンの特許権を有するアストラゼネカの理事会にも参加していたことが判明し、物議をかもした[3]。これは、アストラゼネカがノーベルウェブとノーベルメディアとのパートナーシップを結び、ドキュメンタリーや講演会を開催して賞の認知度を高めたことでさらに悪化した[3]。しかし共同研究者らは、受賞は当然であると感じており[4]、ノーベル委員会と総会の幹事は、投票時にアストラゼネカのHPVワクチンの特許について知らなかったと述べている[3]

受賞歴編集

脚注編集

  1. ^ Harald zur Hausen”. The Gairdner Foundation. 2008年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年5月25日閲覧。
  2. ^ The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2008”. Nobelprize.org (2008年10月6日). 2008年10月6日閲覧。 2008 Nobel Prize winner "for his discovery of human papilloma viruses causing cervical cancer"
  3. ^ a b c Cohen, Jon (2008年12月15日). “A Nobel Prize for Overblown Controversy?”. Science Insider (American Association for the Advancement of Science). オリジナルの2013年6月14日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130614070051/http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2008/12/a-nobel-prize-f.html 2012年7月27日閲覧。 
  4. ^ Cohen, J.; Enserink, M. (2008). “HIV, HPV Researchers Honored, but One Scientist is Left Out”. Science 322 (5899): 174–175. doi:10.1126/science.322.5899.174. PMID 18845715. 

外部リンク編集