ホークファミリー

球団マスコット
ハリーホークから転送)

ホークファミリーは、日本プロ野球福岡ソフトバンクホークスの球団マスコット群の総称。をモチーフとした一家で、ホークスタウンの住人という設定。球団マスコットは現キャラクターのみでも総勢8人と12球団最多である。

ホークファミリー
福岡ソフトバンクホークス マスコット
福岡ドームの最寄り駅である唐人町駅付近に設置された、ハリーホークの描かれたマンホール
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 ホークスタウン
選手情報
ポジション マスコット
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

歴史 編集

南海ホークスが福岡に移転し「福岡ダイエーホークス」となった際にデザインされたホーマーホークほか4名が原型。ロサンゼルスオリンピック(1984年)のマスコット・イーグルサムのデザイナーとして知られるC・ロバート・ムーアが製作し、ホーマーは当時の球団旗ペットマークの中央にもあしらわれた。

1992年にホークスが本拠地を平和台球場から福岡ドームへ移転するにあたりキャラクターのリニューアルが行われ、坂井永年らの手によってハリーホーク以下の現キャラクターがデザインされた。球団旗のデザインは変更しないという条件がついていたためハリーはホーマーとほぼ変わらない顔立ちとなっているが、顔の縦方向の長さが短くなり、体型は全体的によりすっきりとしたデザインになっている。キャラクター設定ではハリーをホーマーの弟とすることで、連続した世界観となった。

ホークファミリーは当時の親会社ダイエーの広告にも起用され、特売日「一の市」のテレビCMなどに出演していたなどダイエーのマスコットキャラクターとしての側面もあった[1]。ホークスの親会社が、ダイエーからソフトバンクとなり「福岡ソフトバンクホークス」となった際には、イメージカラーにあわせ各キャラクターのオレンジ色部分を新しいチームカラーの黄色に変更するなどのマイナーチェンジが行われた。球団旗からはキャラクターが消えたが、旧球団旗にあしらわれていたホーマーのイラストは黄色にリニューアルされ、現在もペットマークなど各所に使われている。

キャラクター一覧 編集

現キャラクター 編集

ハリーホーク (Harry Hawk)
4月10日生まれの23歳。身長180cm、体重80kg。
プロ野球選手(背番号100)。一族の始祖・ホーク1世から数えて7代目で、先代マスコットであるホーマーホークの末弟。ホームユニフォームを着用している。2006年は「倍返し。」のキャッチフレーズの下、千葉ロッテマリーンズ戦限定で、パワーアップしたスーパーハリーとなっていた(別記)。
ハニーホーク (Honey Hawk)
7月7日生まれの18歳。身長157cm、体重45kg。
ダンシングチーム「ハニーズ」のチアリーダー。ダイエー時代はハリーの一ファンであったが、ソフトバンク時代にはガールフレンドとなった。
ハーキュリーホーク (Herculy Hawk)
8月1日生まれの23歳。身長195cm、体重97kg。
プロ野球選手(背番号200)。ハリーのライバル。ビジターユニフォームを着用している。九州朝日放送で放送されているアサデス。にてホークファミリーが紹介された際、ハリーホークの様にバク転ができない、ホワイトボードに文字を書こうとしたが、ペンのインクが無くなり文字が書けなくなった。そんなハーキュリーの姿を見て以来、番組ではハーキュリーを応援しており、ハーキュリーにスポットを当てた企画も放送された。
ホンキーホーク (Honky Hawk)
9月15日生まれの57歳。身長155cm、体重65kg。
ハリーの叔父。ホークスタウン市長。
ヘレンホーク (Helen Hawk)
9月15日生まれの55歳。身長165cm、体重48kg。
ホンキーの妻で、ハリーの叔母。
ハック、リック、ホック
ハリーの甥っ子三兄弟で、後述のヘーゼル、ハーウィーとはいとこ。ただし両親についての詳しい設定はない。
ハックホーク (Hack Hawk)
5月5日生まれの7歳。身長120cm、体重28kg。
長男。カラーリングは赤。ツリ目が外見上の特徴。
リックホーク (Rick Hawk)
5月5日生まれの5歳。身長100cm、体重23kg。
次男。カラーリングは青。めがねをかけている。
ホックホーク (Hock Hawk)
5月5日生まれの3歳。身長80cm、体重18kg。
三男。カラーリングは緑。タレ目。

旧キャラクター 編集

平和台最終戦(1992年10月1日)と同時に引退。ハリーたちと違い靴は履いていない。着ぐるみは表面の羽毛の表現がリアルだったが、汚れやすいなどの欠点もあったようである。

ホーマーホーク
ハリーの兄。背番号100。体型はなで肩でやや腹が出ており、ハリーとの違いとなっている。
ハピーホーク
ホーマーの妻。
ハーウィーホーク
ホーマーの息子。公式イラストでは大きめのグラブと帽子を着用。
ヘーゼルホーク
ホーマーの娘。公式イラストでは人形を持っている。

その他 編集

ホーク一世
ハリーらの先祖で、ホークスタウンの始祖。HAWK暦1795年生まれで、HAWK暦1827年にホラフク号で現地に上陸した。HAWK暦1877年没。実際にPayPayドームに銅像がある。

一族の設定 編集

これまでのところ、ハニーおよびハーキュリーにはホーク一族との血縁関係は設定されていない。

【初代】ホーク一世
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    (途中略)
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      ┣━━━━━━━┓
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【六代】 (父) (母) ホンキー  ヘレン
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【七代】   ホーマー   ハピー    (次男)  ハリー
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      ┏━━┻━━┓    ┏━━━╋━━━┓
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【八代】ハーウィー  ヘーゼル  ハック リック ホック

エピソード 編集

  • ヤフードームのバックスクリーン中央部にはホークスの選手のホームラン時に出現する巨大ハリーホークの装置(風船で出来ており、大量の空気を入れる事により出現)が置かれている。
  • 東平尾公園博多の森球技場で行われたアビスパ福岡のマスコット、「アビー」と「ビビー」の結婚式でハリーホークが立会人を務めた。
  • 1995年公開の大映映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』の劇中、ホークスの本拠地である福岡ドームが、ギャオス捕獲作戦の拠点として使用された。その際、ドーム内の作戦本部のコードネームが「ハリーホーク」、ギャオスをドームまで誘導する自衛隊のヘリコプターのコードネームが「ハーキュリーワン」に設定されている。
  • 2017年のシーズンオフから、ハリーホークは千葉ロッテマリーンズマーくん東京ヤクルトスワローズつば九郎中日ドラゴンズドアラと共に全国主要都市のホテルにてディナーショーを開催しており、4マスコット共同のブログも開設している[2]
  • オールスター2013神宮の試合前ステージで、ハリーホークについて、つば九郎から「もつなべ ごちになったからいいひと」と言われる。
  • オールスター2022第一戦始球式では、ドアラがバッターボックスとは逆側を向いているところをハリーホークが気にかけて、優しく突っ込んでいる。他にも他マスコットを気遣うエピソードは多くあり、面倒見が良いキャラクターと言える。

脚注 編集

  1. ^ なお、ダイエーはホークス売却後のダイエーのマスコットは後に制定された特売日「木曜の市」のマスコットキャラクター「モッくんファミリー」になった
  2. ^ つば九郎&ドアラwithマーくん・ハリーホーク オフィシャルブログ Powered by Ameba”. ameblo.jp. 2020年10月9日閲覧。

外部リンク 編集