ハリー作戦[1] (Operation Hurry) とは、第二次世界大戦中のイギリス軍の作戦の一つで、マルタの守備を強化するために戦闘機を送るというものである。1940年8月に実行された。同時にサルデーニャ島カリャリ空襲(クラッシュ作戦[2])も実行された。

参加艦艇[3] 編集

経過 編集

1940年7月31日にH部隊はジブラルタルから出撃した。艦隊は途中で二つに別れた。8月2日、アーガスからマルタへ向けてホーカー ハリケーン12機とブラックバーン スクア2機が発進し、全機にマルタに到着したがハリケーン1機が墜落した。また、アーク・ロイヤルはフェアリー ソードフィッシュでサルデーニャ島のカリャリ近くの飛行場を空襲した。この際ソードフィッシュ1機が不時着し乗員は捕虜となった。H部隊は8月4日にジブラルタルに帰投した。イタリア軍は潜水艦を展開させたりH部隊に対して空襲を行ったが損害を与えることは出来なかった。

脚注 編集

  1. ^ 福田誠、松代守弘『War history books 第二次大戦作戦名事典  W.W.II operation file 1939~1945』光栄、1999年、ISBN 4-87719-615-3、18ページ
  2. ^ コードネームはThe Royal Navy and Mediterranean Volume II : November 1940 - December 1941, Frank Cass, 2002, ISBN 0-7146-5205-9, p.261 の表による。
  3. ^ Somerville's Force Hに基づく。Chronology of the War at Sea 1939-1945によれば軽巡洋艦デリー、駆逐艦フィアレスアクティヴレスラーも参加しており、ヴェロックスは参加していない。

参考文献 編集

  • Raymond Dannreuther, Somerville's Force H, Aurum press, 2006, ISBN 1-84513-178-9
  • Jurgen Rohwer, Chronology of the War at Sea 1939-1945, Naval institute press, 2005, ISBN 1-59114-119-2
  • Jack Greene and Alessandro, The Naval War in the Miditerranean, Chatham Publishing, 1998, ISBN 1-86176-190-2