ハン・クムニョンは、朝鮮労働党対外情報調査部所属工作員(スパイ)。通称、韓明一(ハン・ミョンイル)。1978年に起こった北朝鮮による「新潟県アベック拉致事件」の実行犯のひとり。

ハン・クムニョン
国籍 朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮
別名 韓明一(ハン・ミョンイル)
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拉致犯罪 編集

1978年(昭和53年)7月31日、ハン・クムニョンは、チェ・スンチョルキム・ナムジンと共犯で、新潟県柏崎市蓮池薫(当時20歳)・奥土祐木子(当時22歳)のアベックを北朝鮮に連行、拉致した[1]。ハン・クムニョン、チェ・スンチョル、キム・ナムジンの3人は拉致事案の容疑で、逮捕状の発付を得て、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて、国際指名手配されている[1]

事件は7月31日の夕刻、柏崎市立図書館で2人が待ち合わせをした後起こった[2]。蓮池薫は帰省中の中央大学法学部の3年生で、奥土祐木子は美容指導員であった[2]図書館は海辺から250メートルしか離れておらず、海辺は2人がよく散歩する場所であった[3]。 蓮池は家族に「ちょっと出かける。すぐ帰る」と言って、奥土祐木子は職場の店長に「コーヒーを一杯飲んだら帰るわ」といって出かけていた[3][注釈 1]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 2人は1980年(昭和55年)5月に北朝鮮国内で結婚、1984年(昭和59年)から1986年(昭和61年)まで平壌郊外の中和郡忠龍里にある日本人居住地で暮らした後、平壌市内に転居している。2002年(平成14年)10月に地村保志らとともに日本に帰国。2004年(平成16年)5月、残された子供(1男1女)も日本に帰国を果たした。

出典 編集

参考文献  編集

  • 荒木和博『拉致 異常な国家の本質』勉誠出版、2005年2月。ISBN 4-585-05322-0 
  • 西岡力『コリア・タブーを解く』亜紀書房、1997年2月。ISBN 4-7505-9703-1 

関連項目 編集

外部リンク 編集