バイヤノ・アリ・カマニBayano Ali Kamani1980年4月17日 ‐ )は、パナマの陸上競技選手。専門はハードル競走400mハードルで、自己ベストは47秒84の南アメリカ記録保持者。2004年アテネオリンピック男子400mハードルで5位、2005年ヘルシンキ世界選手権男子400mハードルで7位の実績を持つ。室内400mの自己ベストは46秒20の元室内南アメリカ記録保持者。

バイヤノ・カマニ Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム バイヤノ・・アリ・カマニ
ラテン文字 Bayano Ali Kamani
国籍 パナマの旗 パナマ
競技 陸上競技ハードル
種目 400mハードル
大学 アメリカ合衆国の旗 ベイラー大学
生年月日 (1980-04-17) 1980年4月17日(44歳)
出身地 テキサス州の旗 テキサス州ヒューストン
身長 188cm
体重 79kg
成績
オリンピック 400mH:5位(2004年
世界選手権 400mH:7位(2005年
地域大会決勝 パンアメリカン競技大会
400mH:2位(2007年
最高世界ランク 400mH5位(2005年)
自己ベスト
100m 10秒81(2006年)
400m 46秒20(2001年)
800m 1分53秒63(2008年)
400mハードル 47秒84(2005年)南アメリカ記録
獲得メダル
陸上競技
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ユニバーシアード
1999 パルマ 400mH
パナマの旗 パナマ
パンアメリカン競技大会
2007 リオデジャネイロ 400mH
中央アメリカ・カリブ海競技大会
2006 カルタヘナ 400mH
南アメリカ選手権
2003 バルキシメト 400mH
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パナマ出身の父とバルバドス出身の母を持つ、アメリカ生まれアメリカ育ちのハードラー。400mハードルが専門で、アメリカ代表時代には1999年パルマユニバーシアードで銀メダルを獲得するなど活躍したが、その後はアメリカ代表ではなくパナマ代表を選択。2004年アテネオリンピックではパナマ史上3人目のオリンピックファイナリスト、2005年ヘルシンキ世界選手権ではパナマ史上初の世界選手権ファイナリストになっている(両大会とも全ての種目を通じて)。

経歴 編集

パナマ出身の父とバルバドス出身の母の下、アメリカのテキサス州ヒューストンに生まれる[1]

ベイラー大学時代には全米学生選手権(NCAA選手権)で4度の優勝を成し遂げている(1999年と2001年の男子400mハードル、2000年と2001年の男子4×400mリレー)。また、1999年の全米ジュニア選手権男子400mハードルではジュニア全米歴代2位(当時)の48秒68をマークして優勝している[2]

2004年8月、アテネオリンピックに初出場を果たすと、男子400mハードル準決勝をパナマ記録(当時)の48秒23で突破[3]。全ての種目を通じてパナマ史上3人目となるオリンピックファイナリスト[注 1]、この種目では初のファイナリストとなったが、決勝は準決勝よりもタイムを落とし48秒74で5位[5]

2005年8月、ヘルシンキ世界選手権の男子400mハードル準決勝で47秒84の南アメリカ記録を樹立し[6]、1995年にEronilde de Araujoがマークした48秒04を更新した。全体2位のタイムで決勝に進出し、全ての種目を通じてパナマ初の世界選手権ファイナリストとなったが[7]、決勝は準決勝よりもタイムを落として50秒18の7位に終わった[8]

自己ベスト 編集

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒81 (+1.4) 2006年3月15日   ロサンゼルス
400m 46秒32 2001年4月21日   ウェーコ
800m 1分53秒63 2008年4月12日   ロサンゼルス
400mハードル 47秒84 2005年8月7日   ヘルシンキ 南アメリカ記録
室内
400m 46秒20 2001年3月10日   フェイエットビル 元室内南アメリカ記録
500m 1分03秒59 2008年1月26日   ボストン

主要大会成績 編集

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
  アメリカ合衆国
1999 ユニバーシアード (en   パルマ 400mH 2位 48秒74
  パナマ
2003 南アメリカ選手権 (en   バルキシメト 400mH 優勝 50秒10
世界選手権   パリ 400mH 予選 51秒18
2004 オリンピック   アテネ 400mH 5位 48秒74 準決勝48秒23:パナマ記録
ワールドアスレチックファイナル (en   モナコ 400mH 5位 48秒24
2005 世界選手権   ヘルシンキ 400mH 7位 50秒18 準決勝47秒84:南アメリカ記録
ワールドアスレチックファイナル (en   モナコ 400mH 6位 49秒30
2006 中央アメリカ・カリブ海競技大会 (en   カルタヘナ 400mH 優勝 49秒44
2007 パンアメリカン競技大会 (en   リオデジャネイロ 400mH 2位 48秒70
世界選手権   大阪 400mH 準決勝 49秒13
2008 オリンピック   北京 400mH 準決勝 50秒48
中央アメリカ・カリブ選手権 (en   カリ 400mH 予選 56秒45

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 1948年ロンドン大会ロイド・ラビーチ(男子100mと200mで3位)、1976年モントリオール大会Guy Abrahams(男子100mで5位)に次ぐ[4]

出典 編集

  1. ^ Kamani – Beijing and beyond”. 国際陸上競技連盟 (2005年11月9日). 2015年9月28日閲覧。
  2. ^ USA Junior Championships set for Denton”. 国際陸上競技連盟 (1999年6月17日). 2017年3月24日閲覧。
  3. ^ 第28回オリンピック男子400mハードル準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月15日閲覧。
  4. ^ Bayano Kamani ruge con fuerza”. La Prensa (2004年8月25日). 2016年2月15日閲覧。
  5. ^ 第28回オリンピック男子400mハードル決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月15日閲覧。
  6. ^ 第10回世界選手権男子400mハードル準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月15日閲覧。
  7. ^ Kamani ruge y está en la final”. La Prensa (2005年8月8日). 2016年2月15日閲覧。
  8. ^ 第10回世界選手権男子400mハードル決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月15日閲覧。

外部リンク 編集

記録
先代
  Eronilde de Araujo
(48秒04)
1995年7月12日
男子400mハードル
南アメリカ記録保持者
(47秒84)

2005年8月7日 -
次代
未定