バウンサー』 (The Bouncer) は、2000年12月23日に発売されたPlayStation 2用のテレビゲーム。株式会社スクウェア(現株式会社スクウェア・エニックス)とドリームファクトリーによる、シネマティックなアクションロールプレイングゲーム。世界累計販売本数は99万本[1]

ハード性能を活かしたリアルな映像や、音声・字幕のバイリンガル性など、映画を意識したスタイルが特徴的。ゲーム内操作方法は3D格闘ゲームのものと類似しており、最大4人による対戦プレイも可能。ACS(アクティブ・キャラクタ・システム)と呼ばれるマルチ・シナリオシステムを搭載。従来のRPGと同様、キャラクタのステータスはゲーム進捗にしたがって成長する。

ストーリー編集

超巨大国企業「ミカド・グループ」。その本社ビルを望むドッグストリートの酒場「FATE」付きのバウンサー(用心棒)のシオン・バルザード(Sion Barzahd)は、ある日ストリートで行き倒れている少女ドミニク・クロス(Dominique Cross)を匿う。

ドミニクがFATEにも馴染んだ頃。ミカド・グループによる、衛星からのエネルギー転送システムが公表される。時を同じくして同社の特殊工作部隊がFATEを強襲、ドミニクが拉致されてしまう。

ドミニクを奪還すべくFATEをあとにしたシオン含む3人のバウンサーたちは、それぞれの過去や運命と対峙しながら、クロス兄妹の因縁深い半生、ミカド・グループの真の目的を目の当たりにする。

登場人物編集

シオン・バルザード(Sion Barzahd)
声:櫻井孝宏
年齢 19歳 身長 175cm 戦闘スタイル 拳法を独特にアレンジしたストリートファイトスタイル
本作の主人公。FATEのバウンサーの一人。年齢19歳。身長175cm。中肉中背の体型ながらも一流の拳法家である強者。帰る家もない天涯孤独の身であったところを鳳に出会い紆余曲折を経て、弟子となった。やがて成長し、カルディアと出会い恋仲になったが、彼女は事故で死亡してしまい、自暴自棄に陥り、自殺願望もあり暴れる日々を過ごす。そしてFATEのヴォルトの噂を聞き、訪れ、戦ったが決着がつかず、その実力をマスターに買われたことでバウンサーとして雇われ、現在に至る。
ヴォルト・クルーガー(Volt Krueger)
声:郷里大輔
年齢 27歳 身長 192cm 戦闘スタイル 体格を生かしたパワープロレス
FATEのバウンサーの一人であり古株。年齢27歳。身長192cm。格闘スタイルは恵まれた体格を活かしたプロレス技。厳つい顔立ちの強面で実際に腕っぷしの強さも相当なものであるが基本的な性格は冷静な理論派。実は過去にミカドグループに所属し、先代ミカドのSPを勤めており、そのことでドミニクの秘密も知っていた。少年時代はガキ大将の立場にいたようで、あるとき、自分の仲間を守るために殺人の仕事を引き受けたが、そのターゲットが先代ミカドであった。SPを薙ぎ倒し、ついに先代ミカドのもとまで着いたが、ヴォルドを見ても全く臆さなかった。この事で互いに認めあったのか、先代ミカドはヴォルドをSPとして採用し、ヴォルドも忠誠を誓うようになる。しかし、先代ミカドを自らの野望を邪魔するものと見做したドゥラガンとその協力者のエキドナに先代ミカドは殺され、さらには濡れ衣を着せられた上で自身も殺されかけたが、一命をとりとめ、偶然見掛けたFATEのマスターに匿ってもらい、そしてバウンサーとして腕を認められ現在に至る。なお、額についている鬼の角のようなものは殺されかけたさいについた大きい傷痕が目立っていたのを隠すためにつけたボディピアスである。
コウ・レイフォー(Kou Leifoh)
声:中尾隆聖
年齢 25歳 身長 185cm 戦闘スタイル 長い脚が猛威を振るうテコンドー
FATEのバウンサーの一人。年齢25歳。身長185cm。全身にタトゥーを入れているテコンドーの達人。名門ハースト家の子息であり、勉強はもちろん、音楽や芸術にも才を見せる神童であったが、彼自身は武道に興味を持っていたものの、危険と周囲からも反対されジレンマを抱いていた。ついに我慢しきれず「武道が習えないなら家を出る」と脅しに近い要求で周囲を説得させ、テコンドーの師範レイフォーに弟子入りする。天賦の才でテコンドーも極め、師範からも「跡継ぎにしたい」と絶賛されたものの「しかし、ハースト家の子息だから叶わぬ」と言われてしまう。やがて成長したコウは博士号も手にいれるほどとなったが、武道で得た充実感と師範への崇拝から「コウ・ハーストではなく、コウ・レイフォーとして生きます」と宣言して家を出て、とある機関の職に就く。そして、ある任務でドミニクの護衛を頼まれ、町へ来たものの、上手くいかず、FATEで飲んで愚痴をこぼしていたさいに同情したドミニクから「バウンサーはどう?」と頼まれ、現在に至る。今でこそ性格は軽いが、昔は親にも敬語で話すなど礼儀正しい性格であった。しかし、意思の弱い一面もあり、申し訳なさを感じながらも約束を反故にして、自分のやりたいことをするなど、身勝手な部分もあった。
ドミニク・クロス(Dominique Cross)
声:柚木涼香
年齢 15歳 身長 147cm
天真爛漫な15歳の少女[2]。FATEによく赴き、シオンたちとも顔馴染み。実はドゥラガンの実妹であり、すでに亡くなっている。亡くなった際にサイボーグ化したことで蘇ったが、このことで記憶を一切なくしていた。
ドゥラガン・C・ミカド(Dauragon・C・Mikado)
声:若本規夫
年齢 26歳 身長 188cm
ミカドグループの現総帥。ドミニクの実の兄。シオンと同じ凰に師事しており、シオンの兄弟子でもある。身長188cm。実業家としての才覚はおろか、英才教育で体得した拳法の腕前も超一流。本性は世界を我が物にしようとする独裁者であり、裏では犯罪や殺人も行っている凶悪な人物である。両親はおらず、病気にかかった妹を背負って様々な病院を駆け巡ったが門前払いをくらったことで、遂には妹が死んでしまうという不幸に見舞われてしまう。そこを先代ミカドに拾われて養子となり英才教育を受けるが、ドミニクを蘇らせらるために、手段を選ばず犯罪も辞さない性格となってしまう。最後はシオンたちに敗れ、爆発に巻き込まれ死亡する。
無月(むげつ / Mugetsu)
声:上田祐司
年齢 推定30歳 身長 180cm
序盤でドミニクをさらった部隊のリーダー。精神破綻者だが部隊のリーダーだけあって腕は立ち、シオンたちとは三度戦う。最後は空中船の上で戦うが、残念なことに、それは落ちて、エンジンの熱い排気によって燃焼する。 彼の焼かれた体は大きな高さから海に落ちる。
エキドナ(Echidna)
声:笹木綾子
年齢 25歳 身長 166cm
ミカドグループの武道派の一人。身長166cm。先代のミカドのSPの一人でもあったが、ヴォルドへの対抗意識をドゥラガンにつけこまれて寝返り、先代ミカドを暗殺してヴォルドにその濡れ衣を着せて死に追い込んだ(と彼女は思っていた)。エキドナはコードネームであり、本名はエイナ・ポーラ。カポエラ使いでシオンたちとは二度戦う。プライドと向上心が強く、常に一番を目指す野心家であり、ミカドグループに所属し、総帥から認められ地位が高かったヴォルドへの深い恨みとなっている。最後は改心し、自分もFATEのバウンサーになろうとする。
凰 李雲(オウ・リウン / Wong Leung)
声:川久保潔
シオンとドゥラガンの武術の師匠。このことからミカドグループの中枢にも関わっていたが、ドゥラガンの野望を危険視しており止めようとしたが、敗れてしまい死亡する。
カルディア・オーキッド(Kaldea Orchid)
声:高島雅羅
年齢 不評 身長 168cmタイ 拳を特にレンしたトリートファトタイ
シオンの恋人。身長167cm。シオンが修行していた時に出会ったのが馴れ初め。体が弱く、シオンから修行を誘われても断っていた。事故で死んだとされていたが、実はドミニクの体質を直す実験の材料とされていた。バイオノイドとなり、多少ではあるが実年齢よりも老化が進み、戦闘能力が格段にあがり、黒い豹に変身する能力も身につけた。ルートによって2つの結末があるが、どのみち死んでしまう。
リアン・コールドウェル(Leann Caldwell)
声:佐藤麻子
コウの同僚。上官がいうにはサバイバル能力ならコウよりも上。
PD-4
声:九里美保
先代ミカド
声:島香裕
ドゥラガンとドミニクの養父。先代のミカドグループの総帥だったが物語開始前に暗殺される。物語開始時点では故人であり回想シーンなど出番は非常に少ないが当時は敵対関係にあったヴォルドから殺されそうになった状況に出くわしても臆さないなど気骨のある人物であった模様。
ニュースキャスター
声:一城みゆ希
オープニングでテレビ放送されていた番組に出演した女性アナウンサー。ミカド社の新企画に関する報道をした。

主なスタッフ編集

主題歌編集

  • 日本語版エンディングテーマ『Forevermore 〜終わらないもの〜』 歌 - 野田麗子
  • 英語版エンディングテーマ『Love is the Gift』 歌 - Shanice

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ The Bouncer for PlayStation 2 - Sales, Wiki, Release Dates, Review, Cheats, Walkthrough
  2. ^ ただし、過去にサイボークとなったことで不老となっていることから実年齢はもっと上の可能性がある。

外部リンク編集