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バカラ (ガラス)

バカラ・クリスタル

バカラ (Baccarat)は、フランスのクリスタルのラグジュアリーブランド。16区イエナ大通り界隈エタ=ジュニ広場にあるバカラの美術館やブティック、レストランバー等が併設されているバカラ・メゾン・パリの他、パリ8区のフォーブール=サントノレ通り本店等の店舗がある。中国の投資会社フォーチュン・ファウンテン・キャピタル(FFC)傘下[1]

30%の酸化鉛を含むクリスタルガラス製品を製造するメーカーとして、世界的に有名で、製品は日本・アメリカをはじめ世界中で販売されている。

目次

特徴編集

製造された商品のうち消費者の手に渡るのは6~7割。残りは品質基準の高さゆえに破棄されてしまう。フランスの「M.O.F.」(フランス最優秀職人)を50人以上輩出している。

ルイ18世を皮切りにフランス王室はもちろん、イギリス王室・ロシア皇室などのヨーロッパの王室はもちろん、モロッコ王室・タイ王室、さらに日本の皇室までも、バカラを注文している。特に1921年、当時皇太子であった昭和天皇は、旅行でパリのバカラショップを訪れている。

商品は、テーブルウェア(各種グラス・デキャンタ等)はもちろん、アクセサリー・花瓶・香水瓶・置物・シャンデリアなどに及ぶ(時に噴水を作ったこともあった)。

歴史編集

  • 1764年、フランス王ルイ15世により、ロレーヌ地方のバカラ村にガラス工場設立が許可される。
  • 1816年、初めてクリスタルガラスを製造
  • 1841年、現在まで続く「アルクール」シリーズが誕生する。
  • 1896年、ロシア皇帝ニコライ2世から特別注文を受けて、ウォッカ用グラスを含む豪華なグラスセットを納入する。
  • 1948年、米国支社をニューヨークに設立する。
  • 1964年、創設200年を記念した展覧会が、ルーブルで開催される。
  • 1979年、現在まで続く「マッセナ」シリーズが誕生する。
  • 2003年、「メゾン・バカラ」が移転開館(後に詳述)。
  • 2017年、中国の投資会社フォーチュン・ファウンテン・キャピタル(沣沅資本)がバカラの保有会社から株式88.8%を約1億6400万ユーロ(約205億円)で買収し、経営権を手に入れた。

主なシリーズ(五十音順)編集

アルクール編集

1825年、アルクール公爵の注文から誕生。どっしりとした台座を持ち、力強いフォルムが特徴。

コンコルド編集

2001年に誕生。金彩がゴージャス感を出している。

タリランド編集

1937年に誕生。大胆なフラットカットが特徴。

パーフェクション編集

1933年に誕生。フランス語で「完璧」の意。

パルメ編集

1939年に誕生。フランス大統領の別邸ランブイエ城で実際に使われている。想像上の鳥が描かれている。

ベガ編集

1980年に誕生。織姫星の意味を持つ。

マッセナ編集

1980年に誕生。「勝利の申し子」と呼ばれたナポレオン時代のフランス軍人アンドレ・マッセナにちなんで命名。華やかなカットが特徴的。

ローハン編集

1855年に誕生。アシッドエッチングが施されている。

メゾン・バカラ編集

2003年秋にパリ16区イエナ大通り界隈のエタ=ジュニ広場 (合衆国広場) 付近にオープンした、バカラのギャルリー・ミュージアム、ブティック、レストラン&バーの複合施設。

建物自体は、芸術関連のメセナや、建築上「ノアイユ子爵夫妻邸 (ヴィラ・ノアイユ)」で知られるシャルル・ド・ノアイユ (fr)の妻マリ=ロール・ド・ノアイユ (fr) が社交や居住に用いた館であった。そのノアイユ子爵夫人の私邸であった建物を改装して、10区パラディ通りにあった美術館が移転し開館した。

157灯の巨大シャンデリアや13.5メートルのガラステーブルをはじめ、バカラの作品が多数並び、バカラの歴史が表されている。レストランではグラスにバカラのアルクールが使用されている。

脚注編集

参考文献編集

  • 「Baccarat」ダニィ・ソト著、鈴木るみこ訳、光琳社出版、1998年
  • 「欧州ガラス紀行」南川三治郎著、世界文化社、2006年

関連項目編集

  • SH-09C - バカラクリスタルをモチーフとしたバカラとNTTドコモがコラボレーションした携帯電話。

外部リンク編集