バットマン・ザ・フューチャー

バットマン・ザ・フューチャー』(Batman of the Future、アメリカではBatman Beyond)は、1999年から2001年にかけてアメリカで放送された『バットマン』シリーズのテレビアニメシリーズ。日本ではカートゥーン ネットワークにて吹き替え版が放映された。

概要編集

好評を博したアニメ『バットマン』を受けて製作されたシリーズ。前作の40年後の未来世界を舞台としており、進歩した科学技術によって空を飛び回る新生バットマン、および新たな敵との戦いが魅力である。前作同様に、人間描写に踏み込んだエピソードも散見される。

本シリーズは52話製作後、一時休止とされ、同製作スタッフによる『ジャスティス・リーグ』などのDCコミックス社によるヒーローものアニメが放映された。中でも、『Justice League Unlimited』、本作のキャラクターを主人公に据えたスピンオフ作品『The Zeta Project』、及び『Static Shock』には、本作のバットマン=テリーなどがゲスト出演しており、『Justice League Unlimited』においては、本作のキャラクターの重要な秘密が明かされた。その話をもって、本作は完結したものと見られている。

アニメの設定を基にしたコミックが24話、それとミニシリーズも6話出版されたが、邦訳はなされていない。また、アニメの放送終了から約10年後の2010年には新たなミニシリーズが出版される予定となっている[1]

日本においては前作『バットマン』を受ける形で上記のようにカートゥーン ネットワークにて放映された。旧バットマン(ブルース・ウェイン)は前作と同じ声優が原語・吹き替え共に演じている。

ストーリー編集

本編開始前20年前の2019年。60歳になったブルース・ウェインのウェイン産業がデレク・パワーズのパワーズ工業の株の買占めを阻止し、熾烈な株価争いが続いていることを報じるニュースが流れる中、社長令嬢バニー・ブリーランドの誘拐事件のニュースが報道されていた。そして、どこかの飛行場にて誘拐されたバニーはいた。しかし、身代金が支払われたにもかかわらずバニーは口封じとして射殺されそうになる。犯人の銃がバニーに向けられる。その時、犯人の銃がバットラングで弾き飛ばされ、そこへ救いの主が現れた「バットマン」だ。しかもそのバットマンは今までのバットマンではない。ハイテクスーツを身に纏った黒いバットマンである。バットマンは誘拐犯を蹴散らすが、直後に心臓発作を起こし倒れてしまう。さらに、倒しきれていなかった犯人の一人に鉄パイプで叩きのめされ危機に陥る。バットマンは落ちていた犯人の銃を向けて危機を逃れるも銃を使ってしまったことに体力の限界を感じたブルースは引退を決意する。「すべてを封印しよう」。ブルースはバットケイブの電源を落とし全てを封印した。バットスーツも含めて・・・。

それからさらに20年後の2039年。ゴッサム・シティの守護神バットマン無き後の近未来のゴッサム・シティはかつてよりは治安は良好になったものの新たな犯罪の影に脅かされていた。ハミルトン・ヒル高校に通う高校生で16歳のテリー・マクギニスは元不良で、少年院に収監されていた経験があるものの正義感の強い少年である。ある日、エレベーターでの通学途中に町のストリートギャングであるジョーカーズの一人に金を要求される女性を助けた。一方その頃、ウェイン・パワーズ社に勤めるテリーの父親ウォーレン・マクギニスは同僚のハリーから光磁気のディスクを預かるが、手にアザのあるハリーは警備員により突如連行されてしまう。社長室に呼ばれたウォーレンは社長であるデレク・パワーズから実験中に事故が起きたと知らされ、ハリーは治療していると聞かされる。「ハリーにいつ会えるか?」と聞くウォーレンにパワーズは「月曜には会える」と答えた。ウォーレンが社長室を出た後、フィックスに無言で不気味に合図するパワーズの姿があった。帰宅したテリーはウォーレンと学校でのネルソンとの喧嘩のことで口喧嘩して家を飛び出す。テリーが家を出た後、家の前には車に乗って現れたパワーズの秘書ミスター・フィックスの姿があった。その頃、ダンスホールにジョーカーズが現れ、絡まれた恋人のデイナを助けるべくジョーカーズと戦ったテリーは追い詰められてバイクで逃亡し、逃げる内にウェイン邸にたどり着く。現れた杖を着く老人は杖を使った棒術でテリーと共にジョーカーズを撃退する。その老人こそが初代バットマンこと80歳のブルース・ウェインだったのだ。しかし、ブルースは心臓発作を起こし、テリーに介抱され邸宅に戻る。自宅に電話しようとしたテリーは時計台に入り込んでいると思ったコウモリを助けようとして時計台を開きバットケイブを発見してしまう。気づいたブルースに杖で殴られ屋敷を追い出され帰宅したテリーはウォーレンがジョーカーズに殺害されてしまったと聞く。

ウォーレンの雇い主のパワーズはテレビでジョーカーズを糾弾し必ず法の裁きを下すと宣言する。悲しみにくれるテリーはウォーレンの残した写真立ての中に隠していたディスクを発見する。ブルースにバットケーブのコンピューターで分析してもらった結果、ディスクが細菌ガスのデータを記録したものであることが判明し、それから真犯人がジョーカーズではなくデレク・パワーズであることを知る。パワーズはカズニアで細菌ガスによりイーガンスが敵対する兵士らの大量虐殺を行って恩を売りいずれはカズニアを牛耳る算段だったのだ。ブルースはテリーにディスクを市警本部長のバーバラ・ゴードンに渡すよう伝えるが、警察にはパワーズの息がかかっているためとテリーは渋るがブルースに説得され嫌々応じる。しかし、バーバラの元に行く途中にパワーズによりディスクを奪われてしまう。テリーは再度ウェイン邸を尋ねバットケーブからバットスーツを盗み出し、バットマンに変身。

社長室で来米したカズニアの商務大臣イーガンスに細菌ガスの人体実験のデモンストレーションを行うパワーズの会話を盗聴し細菌ガスの密輸が行われることを知ったバットマンは細菌ガスの空輸作業現場を急襲。パワーズ警備員を蹴散らし、パワーズにも細菌ガスを浴びせて撃退。細菌ガスを空輸する父親の仇であるフィックスともホバークラフトで対決。メリケンサックでバットマンを追い詰めたフィックスは言う「偽者にしてはなかなかやるな」と。しかし、バットマンは言った「俺は本物のバットマンだ」と。その言葉と共に反撃に出たバットマンはフィックスに押し勝ち、細菌ガスもろとも全てを海の藻屑と葬った。翌日、帰宅したテリーの元にブルースが尋ね、てっきりバットスーツの返還を求めているのかと考えるテリーにブルースは「空をあちこち飛び回る仕事」を依頼する。快く引き受けるテリー。ブルースは「私の世界へようこそ」と言いテリーと硬く握手を交わす。こうしてニューバットマンと新たなコンビが誕生した。同じ頃、細菌ガスを浴びせられたパワーズが治療の為に大量の放射線を浴び突然変異を起こして誕生した放射能怪人ブライトが産声を上げていた・・・。

登場人物編集

バットマンサイド編集

ニューバットマン英語版 / テリー・マクギニス
- 川島得愛/英 - ウィル・フリードル
二代目ニューバットマンで年齢は16歳。普段はハミルトン・ヒル高校に通う高校生。両親の別居により不良化していた元不良であり昔はかなりのワルで町を荒らし回っていた。少年院に三ヶ月間収監されていた経験を持つが現在は更生しており、不良故に短気だが根は非常に家族思いで優しい性格である。デレク・パワーズの陰謀に関わってしまった父を殺害されてしまう。ジョーカーズに絡まれたデーナを庇った際、かつてのバットマン、ブルース・ウェインと共にジョーカーズを撃退する。その後、ブルースの介抱のため屋敷に寄った際にコウモリを助けようとして偶然バットケイブを発見し、勝手にスーツを持ち出してバットマンとなる。このときは父の復讐のためにバットスーツを盗んだが、後にブルースから正式にバットマンとして認められ、近未来のゴッサム・シティを犯罪から護る任務に就く。まだ学生故の未熟な面もあり、失敗やブルースと衝突したりしながらも、人としてバットマンとして少しずつ成長していく。学校ではレスリング部に所属していたが、第1話でネルソンとの喧嘩が原因で退部している。朝は高校生、夜はバットマン、そして会社に復帰したブルースの秘書、デーナとのデート、弟のマットの世話も務めているためその生活は多忙である。普段は隠しているが人間を超える身体能力を持ちその正体は超人兵士プロジェクトカドモスの技術の応用により誕生したブルースの遺伝子が発芽し驚異的な身体能力を発揮できるようになった遺伝子改造人間であった。
ジャスティス・リーグアンリミテッド』では、完結編として本編から15年後が描かれ、31歳となったテリーはバットマンを本職とし恋人のデーナにも自分がバットマンであることを明かしていたが、下記の件から自分の人生が作られたものではないかと考えており、さらにバットマンであるが故に自分を受け入れてくれたデーナにも正体がバレた場合危険が及ぶ為、プロポーズができず溝を作っていた。ある日、ブルースが腎不全を患ったことで移植用の細胞が必要になり、テリーはブルースと自分の遺伝子がよく似ている事に気付く。そしてDNA鑑定によりブルースが「遺伝子的」な意味で「父親」である事をテリーは知ってしまう。これがブルースと自分の母親であるメアリーの不倫の結果ではないかと勘繰ったテリーはブルースを問い詰めるも否定される。次にその理由を知る唯一の人物として政府の要人であるアマンダ・ウォーラーを見つけだし、アマンダの屋敷に侵入。それまでの経緯を聞き出す。アマンダが独断で行ったプロジェクトそれが「プロジェクト・バットマンビヨンド」であり、対立関係にありながらもバットマンというヒーローの必要性を感じたアマンダは、年とともに衰えていくバットマンを見ながら、次の世代のための「新たなるバットマン」を作る必要があると考える。アマンダはブルース・ウェインの両親、トーマス・ウェインとマーサ・ウェインに精神的に酷似した夫婦。ウォーレン・マクギニスと妻メアリーを見つけだす。アマンダ達はインフルエンザの予防接種に来たウォーレンの血液中を通して体内にナノロボットを打ち込み、その遺伝子をブルース・ウェインと同じものに書き換える。その後、事実を知らない二人はブルースの遺伝子を受け継いだテリーを授かることとなった。アマンダは次にブルースと旧知の仲でその正体も知っている「マスクの怪人」に登場した「ファンタズム」ことアンドレア・ボーモントにウォーレンとメアリーの殺害を依頼する。アマンダはそうする事でブルースがバットマンになる切っ掛けとなった事件を再現しようとしたのである。しかし、結局ファンタズムはマクギニス夫妻を殺すことはできず、アマンダにその理由を聞かれたアンドレアは「こんな方法で『バットマン』を生み出すことはブルースが信じてきたものを全て裏切る事になる」と答えた。アマンダも納得し、元々アマンダの独断であった「プロジェクト・バットマンビヨンド」計画は頓挫することとなる。しかし、それからさらに未来で、ウォーレンはデレク・パワーズの命令を受けたフィックスに殺害され、テリーは自らの決断でバットマンとなる道を歩むこととなったのである。話を聞いたテリーは自分の人生が他人に作られた「偽物」ではないかと思っていたが、誰の遺伝子を継ぐのかではなく、何を決断し、どのような道を進むかという事こそが大事だと気づき、既にバットマンの正体を知っても自分を愛してくれたデーナにプロポーズすることを決めその上で、新たにバットマンとして戦う決意を固め今は「カル・ケント」を名乗るスーパーマンにある件の意見を聞きたいという依頼を受け空へと飛び立った。身長178cm、体重77kg。
設定が未来になったことで、彼のスーツは、飛行可能・体力増強・暗視装置・盗聴装置など様々な能力を持つ。搭乗するバットモービルも飛行、潜水可能なもの。
ブルース・ウェイン
声 - 玄田哲章/英 - ケヴィン・コンロイ
初代バットマンで年齢は80歳。偏屈な老富豪として知られている。物語序盤では新型バットスーツを着用し、未だ犯罪に立ち向かっていたものの、心臓を患い心臓発作に苦しめられ既に杖を付き足を引きずっている程の老体で、自らの体力の限界を感じての引退。その後は、企業顧問として居座っているもののパワーズにウェイン社を譲り、愛犬エースと共に一人隠棲していた。一度はバットケイブを封印し、この稼業を辞める事を考えるも、テリーと出会った事で彼を後継者に任命。その後は常にモニター越しにテリーに指示やアドバイスを行うといったバックアップに回る。またテリーが遺伝子操作を受けた際にはそれを打ち消す薬品を開発したりする等の頭脳面的な働きが強調されているが、テリーのピンチには現場に本人も駆けつけたりするといった当時のアグレッシブさは失われていない。またテリーと共に、バットスーツのメンテナンスや修理も行っている。ジョーカーとの最後の戦いから心を閉ざしており、性格は前作とは打って変わって偏屈かつ嫌味で以前のような優しさやユーモアさもなくなっており、以前のように笑顔を見せることや若い頃の物腰の柔らかさはなく態度も高圧的である。ただし、テリーの身を案じたり時折優しさなども見せることがあり愛情深い部分もある。パワーズ亡き後はウェインパワーズ社の実権を握ってパワーズから奪い返し、会社にも復帰を果たしている。なおバットケイブには、現役時代に戦った悪役(ヴィランズ)と自分たち(バットマン、ナイトウィング、ロビン、バットガール)の衣装や装備がケースの中に保存されており、しかもレプリカではないきちんとした本物な上、今でもきちんと動くものもある。
ジャスティス・リーグアンリミテッド』の完結編である15年後にも登場。既に年齢は95歳に達しており、頭髪は完全に禿げ上がりプレイボーイであった頃の面影は完全に無くしており毎日、大量の薬を飲まなければ生きられない体となっているが、杖を付きながらなら自立歩行が可能でその頭脳は健在である。腎不全を患ったことを切っ掛けにテリーは自身の誕生の真実を知ることとなる。最後はカル・ケントの下に調査へと向かうテリーを見送った。身長185cm、体重89kg。
バーバラ・ゴードン
声 - 定岡小百合/英 - ストッカード・チャニング
ゴッサム・シティの市警本部長。前作での市警本部長の娘で、かつてのバットガール。年齢は60代であるがブルースと違いかつての身体能力は健在で健康である。テリーとはそれなりに信頼を深めていく。
メアリー・マクギニス
声 - 金野恵子/英 - テリー・ガー
テリーの母親で天文学者
マット・マクギニス
声 - 水間真紀/英 - ライアン・オ・ドナヒュー
テリーの弟。
デーナ・タン
声 - 三浦智子/英 - ローレン・トム
16歳。テリーの同級生で恋人。テリーがバットマンであることは知らない。15年後にも31歳となって登場し、テリーに自分がバットマンであることを告白されるがそれでもテリーを愛することを決め、プロポーズを待っている。最終的にテリーはバットマンとして生きながらデーナにプロポーズすることを決意した。
マックス・ギブソン
声 - /英 - クリー・サマー
テリーの同級生。ピンクの髪の女の子。バットマンの正体を知り、コンピュータを用いてバットマンの協力者となる。
チェルシー・カニンガム
声 - /英 - イヴェット・ローエンタール→レイチェル・リー・クック
デイナの親友のちょっと軽い女の子。チアリーダー部に所属。
ネルソン・ナッシュ
声 - /英 - セス・グリーン
テリーの同級生の乱暴者。典型的な体育会系。
カイリ・タナガ
女拳法家でブルースの知人。犯罪に手を染めた弟子ザンダーと対峙する。
ジャスティス・リーグ・アンリミテッド
この時代のヒーローチーム。DCコミックスの他のヒーロー達をモデルに創造された(ミクロンはキャプテン・アトムをモチーフに、アクアガールやバーダはコミックの同名キャラクターらから)。時間移動の結果、彼らはアニメ『ジャスティス・リーグ』にも登場している。
スーパーマン
声 - /英 - クリストファー・マクドナルド
言わずと知れた鋼鉄の男。少々白髪が見える。
アクアガール
声 - /英 - ジョディ・ベンソン
海底人アトランティスの一族アクアマンの子孫。
ミクロン
声 - /英 - ウェイン・フレディ
身体のサイズを変化させられる黒人男性。
バーダ
声 - /英 - ファラ・フォーク
アマゾネス族の女戦士。
ウォーホーク
声 - /英 - ピーター・オノラティ
ホークマンを尊敬する鋼鉄の鳥人戦士。
カリ・ロ
グリーンランタンの力を受け継いだ少年。

編集

シーズン1編集

ブライト / デレク・パワーズ
声 - 沢木郁也/英 - シャーマン・ハワード
ゴッサム一の巨大企業、ウェイン・パワーズ・エンタープライズ社のトップ。この会社はブルースの所有していたものを合併買収したものである。表では温厚かつ紳士的な人物として通っているが、その実体は短気かつ冷酷であり裏では兵器の開発、密売などを手がけており、その秘密を知ったテリーの父をミスター・フィックスに命じて間接的に殺害している。また、細菌ガスの実験でテリーの父であるウォーレンの同僚ハリーも人体実験で殺害している。
自身らが開発した細胞を急速に壊死させるガスが入ったカプセルをバットマンに投げつけられ、持っていた銃で誤射した際にガスを浴びてしまい、その治療で大量の放射線を浴びて一命を取り留めるもその副作用で身体が発光し、骨格の透けた放射能怪人ブライトと化し、普段は人工皮膚をまとって正体を隠し行動していた。ブライトとしては手から高熱を帯びた放射能の塊を炎のようにして敵に投げつけたり、手を通して電流のように相手に浴びせて感電させるように被爆させる。また、全身からの体内放射も武器で相手を跳ね飛ばしたりも可能であり遠距離戦、接近戦にも特化している。この能力故にバットマン単体ではほぼ相手にならなかった。また、ブライトが放射能を撒き散らした後は周囲にいた人間は被爆し被爆症状が出る。最終的に体調不良を理由に表舞台から姿を消し休養を図ろうとし、息子であるパクストン・パワーズに社長の座を譲ろうとするが、それを発表する株主総会でパクストンの陰謀によりパクストンが雇った環境保護団体が乱入し保護団体の一人がパワーズに産業廃棄物をかけられたことに怒りブライトとしての正体が露見してしまう。バットマンと一戦を交えた後逃亡し、原子力潜水艦に潜んでいた所をバットマンとパクストンに発見され、パクストンの罠により電磁ネットを掛けられて体内の放射能が暴走し、さらに裏切られた怒りにより体内放射を行った所メルトダウンを併発し、膨大な放射能を撒き散らしながら原子力潜水艦共々海中へと沈み生死不明となりアニメではその後、二度と登場することはなかった。コミックではその後、海中から泳いで岸に辿り着き生還しており、パクストンを通じて特殊スーツを作らせ自身の放射線を防ぐべくかつてのミスター・フリーズのような姿となってバットマンと対決する。その後、バットマンとストーカーの共闘により溶けた鋼に飲み込まれて死亡し、死体はストーカーによりトロフィーとして持ち去られた。バットマンの宿敵でありシーズン1最大の敵。また、バットマンのアニメ限定では最強クラスの敵である。
元ネタはバットマンのコミックに登場する悪役、ドクター・フォスフォラス。また、ブライトが放つ放射能の炎のモデルは本作と一部のスタッフが共通している『ゴジラ ザ・シリーズ』のゴジラ2世の緑色の放射熱線をモデルにしている。
ミスター・フィックス
声 - 乃村健次/英 - ジョージ・タケイ
パワーズの秘書用心棒。パワーズの懐刀でもあり、テリーの父であるウォーレンを殺害した。細菌兵器のカプセルを積んだ飛行船内でバットマンを迎え撃ち、両手の電撃を放つメリケンサックにより人間の10倍以上の能力を発揮できるバットマンを圧倒するが、最後はバットマンとの戦いの末に飛行船と共に細菌兵器のカプセル共々海中に沈み水死した。
ジョーカーズ
かつての大悪党ジョーカーに憧れる若者達によるギャング団。全員が道化師のメイクをしている。ちょくちょく登場しては叩きのめされている。
インク / ミズ・クレイ
声 - /英 - シャノン・ケニー
身体を液状化できる女性悪役。本名も不明で、捕まえることも困難な強敵。水と極低温が弱点で、水に濡れると体が薄まってしまうために行動不可能に陥る。また体が液体のため、冷凍されると完全に動かなくなる。最後の登場となるエピソードでスーパーマンの体に取り付くが高速回転により弾き飛ばされる。その後の消息は不明。元は人間であり娘が一人いる。
ウィリー・ワット
声 - 阪口周平/英 - スコット・マカフィー
テリーの同級生でいじめられっ子。事故で強い電流を受け電気機器を操る能力を身に付け、作業用ロボットゴーレムを操り、復讐しようとする。少年院に収容されるが再び登場。
ベイン
かつてのバットマンの敵の一人。高校に出回った違法筋力増強剤スラッパーの販売元と目されたが、本人は既に廃人と化していた。
チャペル
ベインの主治医。ベインの使用していたヴェノムを改良し「スラッパー」として密売する。自身もそれを使用しバットマンと対決するが、過剰投与によりベインと同様に廃人となる。
ロイヤルフラッシュギャング
かつてブルースとも戦ったという五人組の窃盗団。先祖代々盗賊家業により財を成し貴族となった。かつての先祖と同様に家族で構成されており、トランプの絵柄をモチーフとした衣装を纏っている。バットマンの復活を聞きつけゴッサムに舞い戻った。トランプ状の飛行ユニットであるフライングカードに乗って移動する。
キング
声 - 中博史/英 - ジョージ・レーゼンビー
ロイヤルフラッシュギャングの父親。傲慢かつ冷酷な性格で家族にも冷酷に接する。剣を武器とし剣技でバットマンを追い詰める他、再登場時には剣に新たに電撃を放つ装備も追加していた。度重なる窃盗の失敗とテンが抜けたことを、クイーンに攻められるようになり、遂にはパクストンの秘書であるソープと不倫してしまう。その後、不倫がばれて怒ったクイーンと戦いほぼ素手で善戦し剣でクイーンに勝利する実力を見せたが、バットマンのバットラングにより天井に吊られていたキングの巨大カードを落とされて敗北。投獄された。
クイーン
声 - 定岡小百合/英 - アマンダ・ドノホイ
ロイヤルフラッシュギャングの母親。キングとは違い、メラニーやジャックには愛情を持っているが、メラニーとテリーの交際には反対していた。電撃を放つ杖を武器とし背後からの不意打ちによりバットマンを二度ダウンさせた。最後は痴話喧嘩の末にキングに剣の電撃を浴びせられ敗北し投獄された。
ジャック
ロイヤルフラッシュギャングの息子でメラニーの兄。口が悪くキングによく平手打ちを食らう。バットマンに捕まりバーバラらに逮捕され投獄されるが、メラニーが保釈金を支払い釈放されメラニーに見受けされる。さらに保釈金が真面目に働いて作った金であることを知り、更生することを誓いメラニーの働く食堂で共に働くこととなった。コミックでは食堂を辞めてしまい、自らが新たなるキングになろうとするが、バットマンとテンに敗北し投獄された。
エース
ロボット。凄まじい怪力を誇り、背後からの不意打ちを得意とし、バットマンを追い詰めた。最後はバットマンとの戦いで破損した状態でなおも戦い続けるが、バットマンにより噴水に叩き込まれて大破した。
テン / メラニー・ウォーカー
声 - 片桐真衣/英 - オリヴィア・ダボ
ロイヤルフラッシュギャングの娘でジャックの妹。どこか影のある美少女でデイナに別れを告げられたテリーとダンスホールの外で出会い恋に落ちる。左右が白黒の左右非対称のスーツを身に纏う。先祖代々のギャングの中で唯一、優しく愛情深い性格で良心を持ち盗みにも消極的であった。ただし、盗みの際には笑みを浮かべるなど多少は盗みを楽しんでいた面もある。キングの指示でバットマンと戦い、その後もキング達によるキングらがジョーカーズに捕まったという狂言でギャング達の違法カジノの儲けを奪って来るように強要された際にもバットマンと争ったことがある。最終的にはロイヤルフラッシュを抜けて更生し町の食堂で働くようになり、ジャックを身請けした。コミックではテンとしてバットマンと何度か共闘している。テリーはメラニーがテンであることは知っているが、メラニーはバットマンがテリーだという事は知らない。着ているコスチュームはパワードスーツの役目も果たしており、暴れた際には常人を超えるパワーを発揮できるバットマンでも全力で馬乗りになって押さえ込まなければならなかったほどである。ちなみに、本作では親が悪人の場合は子供も悪人であるが、親が悪人だが子供が善人だったのはメラニーのみである。スーツはバットマンに似ており、キャットウーマンの物にも似ている。白と黒の非対称のデザインはトゥーフェイスのものをモチーフとしている。
ミスター・フリーズ / ヴィクター・フリーズ
声 - 池田勝/英 - マイケル・アンサラ
前作に登場したバットマンの宿敵の一人。超低温下でしか生きられないうえ、身体は壊死し頭部のみで生きながらえていた。肉体のクローンに記憶を移すという方法で、元の善人として蘇るが…。
テリフィックトリオ
実験中に放射能を浴び身体が変異した三人の科学者。事故を仕組んだハワード博士に復讐しようとする。
ストーリー、設定ともにマーベル・コミックのヒーローである『ファンタスティック・フォー』を思わせるものになっている。
マグマ / マイク・モーガン
溶岩男。
2-Dマン / スチュアート・ロウ
身体を自由に伸ばせる中年男。
フレオン / マリー・マイケル
氷女。
スペルバインダー / アイラ・ビリングス
声 - 藤原啓治/英 - ジョン・カンパニーマン
渦巻き模様のタイツに身を包み、手に持つ巨大な眼球状の装置で催眠術を用いる。正体はハミルトン・ヒル高校のカウンセラー。
バットマンのコミックに登場する同名キャラクター(数名存在)をモチーフにしたキャラクター。
シュリーク / ウォルター・シュリーブ
音響技士が音波を武器とする装甲服に身を包んだ姿。パワーズの命でブルースを狙った。
同名のコミックキャラクターとは関連が無い。
キュラレ
青い肌の女暗殺者。依頼を受けバーバラたちを狙う。
パクストン・パワーズ
デレク・パワーズの息子。父親を消し会社の実権を握ろうとする。またブルースの会社への介入阻止のため暗躍する。

シーズン2編集

アースムーバー / トニー・メイチェック
鉱山で働いていたトニーが事故で化学薬品により、地面と融合した泥人間。娘ジャッキーへの愛情だけで活動する。
ドクター・キュビエ
人間を獣人化させる研究をしている危険な科学者。自らを獣人化してバットマンと戦う。
ロバート・バンス博士
かつてソフトウェア会社の社長であった天才科学者。人格をデータ化して、死後、孫の身体での復活を目論んでいた。
ストーカー
元凄腕のハンターだったが、事故により半身不随に。サイボーグとして復活した後、狩りのスリルを求め、バットマンを標的とする。
マッド・スタン
爆弾魔。やたらに気が短くなんでもかんでも吹き飛ばそうとする。ちょくちょく出てくる脇役。
ブレイントラスト
超能力者至上主義を掲げる秘密結社。新規メンバーとして少女タマラを引き入れようとする。
ボンブシェル
ブレイントラストの一員。
インヴュルネラブルマン
ブレイントラストの一員。
アルビノ
ブレイントラストの一員。
ゼータ
テロリスト殲滅用ロボット。自在に姿を変えることができるが、良心を持ち、逃亡を図る。
本作のスピンオフ作品『The Zeta Project』の主人公。
アーモリー / ジム・テート
リストラされ、家族を養うため犯罪に走ったエンジニア。
イアン・ピーク
ジャーナリスト。自分の身体を透化させる装置でバットマンの正体を暴こうとする。
コブラ
世界征服を企む秘密結社。コミックに登場するロード・ナーガ率いる秘密結社コブラがモチーフ。
ファルスフェイス
コブラの一員で遺伝子操作により、顔を自由に変形できる。
ザンダー
拳法家。コブラ幹部。爬虫類人間となり、人類撲滅を計画する。
ママ・メイヘム
夫が浮気して逃げたことから泥棒となってしまった母親。息子は気弱なスタンとカール。
エイプリル・ムーン・ギャング
4人組のギャング。有名になるため科学者を誘拐し、身体をサイボーグ化させる。
ニージャーク
エイプリル・ムーン・ギャングの一員。
テラピン
エイプリル・ムーン・ギャングの一員。
クルール
エイプリル・ムーン・ギャングの一員。
ブルウィップ
エイプリル・ムーン・ギャングの一員。
ペイバック / ケニー・スタントン
非行少年カウンセラーである父親に省みられないことを不満に思い、コスチュームに身を包み、自警団になろうとした男。
サイモン・ハーパー
ゲームのプレイヤーとなった少年達をプログラムに介入して自分の配下にしようとした男。

シーズン3編集

ビッグタイム / チャーリー・ビグロウ
昔テリーが不良だった頃の仲間。刑務所帰りでテリーに仕事を世話してもらうが、そこで薬の横流しに手を染める。自らもそれを使い怪物化する。
リーペラー / スズキ博士
誰も触れられない特殊スーツを着込んだ、元ウェインパワーズ社の科学者。
レイシュ・アル・グール
かつてのバットマンの宿敵。不死身の怪人として知られるが…。
タリア
レイシュの娘。ブルースと恋愛関係にあったこともある。当時のままの若さで登場した。

登場装備編集

ニューバットスーツ編集

  • パンチ力:1t(最大)
  • キック力:3t(最大)
  • ジャンプ力:ひと跳び10m
  • 走力:100mを9秒

ブルースによりバットアーマー、エキソスーツを経て製作された新たなるバットスーツ。20年前に完成していたが、テリーが使用するようになってからさらに改良が進められ強化された。スーツの色は黒一色で胸のコウモリのマークのみが赤く、マントが無く耳が長いシンプルなデザイン。旧バットスーツと違いパワードスーツの役目も果たしており、装着すると筋力が増強され最低でも常人の10倍の身体能力を発揮できるが、打撃力には相手を殺害しない為にリミッターがかかっている為打撃力は低い。事実、バンスがリミッターを外して使用した際にはコンクリートの壁を易々と貫く威力を発揮した。背中から腕部に伸びるリトラクタブル・ウィングを展開し両足のバーニアと併用することで従来では不可能であった自力での飛行が可能で、さらにはベルトのグリップを捻ることによりステルス機能が作動し全身の透明化が可能である。ただし、強い衝撃を受けるとステルス機能が解除され、また嗅覚の鋭い敵にはやすやすと見破られてしまう弱点を持つ。放射能もある程度なら防護可能で防火・防水・防寒策も施されている。ブルースとは体格にかなり差のあるテリーが改良無しで装着できたことからオートフィット機能が装備されているものと思われる。装着者のテリー自体の身体能力が高い為かなり高い戦闘能力を誇る反面、テリー自身の経験値とスーツへの慣れ慢心及び油断しやすい性格のため背後を取られる場合が多く、また敵があまりにも強大な上に戦闘経験知不足のため旧バットマンよりも苦戦が多い。さらに、凄まじいパワーを持つ為生身の人間や生物相手では殺してしまいかねないため手加減が必要であり使用するにはそれなりの慣れが必要である。また、全身がハイテクの塊であるためバンスの殺人プログラムにハッキングされて乗っ取られてしまったり、作動不良に陥ってしまったり、スーツが破損させられた場合も修理には相当な苦労が伴う。防御力は高いが、攻撃力及び防御力ではエキソスーツやバットアーマーに劣り、高い高圧電流や斬撃は無効化できない。そのため、巨大犬、ザンダー、マッドスタンなどには破壊されている。ブルース、テリーが使用し、バンスもプログラムにより乗っ取って使用。マックスも一時所持していたことがあるが装着はしていない。ケーブのコンピューターにハッキングされた場合や奪われた際の対策として緊急停止ボタンが装備されておりボタンを押すとスーツの回路が停止し電流が流れ装着者は全身が麻痺し行動不能に陥り動けなくなる。

装備編集

マスク
顔の露出部分は少なく、両目にはバイザーが装備されある程度の顔の防御の役目も果たしており、またバットケーブのコンピューターに直結しており、バットマンの目を通してブルースが現場の状況を見ることが可能であり分析サーチ機能や録画録音機能もある。アンテナが装備されているため耳が旧来のものよりも長い。後に後頭部には収束式の酸素マスクが装備され、緊急時には自動的に飛び出す。会話のためにどうしても口元を露出せざるを得ないため口元の防御力が低いのが弱点。また、バイザーが作動不良に陥ると視覚が失われる弱点がある。
バット・ガジェット
グローブ。パンチ力を強化する部位であり、指にはピッキング用のドライバーとフィンガー・マイクと呼ばれる盗聴器が装備され、手首にはテープレコーダーが装備されており盗聴した会話を録音することも可能で、また嘘発見器が装備されており触れた相手の嘘を見抜くこともでき、両手首の上下からはバットラングを射出できる。腕には小型のレーザーガンも装備されており相手を怯ませたり牽制することも可能である。
バットラング
バットマンの主力武器の手裏剣。内部にはコンピューターが装備されているようで狙いを定めずに発射しても相手を追尾・攻撃できる。
アンカー
飛行不能に陥った際に緊急移動の際に用いられる。上側の手首から射出され周りの建物などに引っ掛け移動する。
リトラクタブル・ウィング
背中に装備されているマント状の翼で普段は収納されているが、バットマンの意思により任意で展開しバーニアとの併用で飛行が可能となる。速度はマッハ1程度だがジョーカーが衛星軌道上から放った衛星レーザーを背中にプライスを背負った状態で全て避けている。初代バットスーツのマントのように防具としても使用できる。なお、ウィングが破損するとバーニアが無事でも垂直飛行以外は不可能になる。
ロケット・スラスター
ブーツ。キック力を強化する部位で助走をつけると15mの跳躍が可能な他、足底にはバーニアが装備されており、ジェット噴射によりウィングと併用して飛行が可能。また、敵に向けて噴射すれば敵を数十メートル吹き飛ばす武器となる。また、バーニアのみでもウィングを展開しなくても短時間ならば垂直のみなら飛行可能である。足底はマグネティック・シューズになっており、電磁石が装備され本物のコウモリのように天井などに張り付くことも可能である。
ユーティリティベルト
様々な装備が収納されたベルト。爆弾や催眠ガスや冷凍カプセルや消火カプセルや閃光弾が装備されている。真ん中のグリップを捻るとステルス機能により全身の透明化が可能でグリップを押すと全身に電撃が流れて敵の接近を防ぐ。電撃は対インク用に口部への侵入を防ぐために装備されたもの。また、小物も収納できテンから預かった手紙やスーパーマン用のクリプトナイトも収納している。

エキソスーツ編集

ニューバットスーツより以前に製作されたバットスーツ。装甲服のようなパワードスーツで装着すると持久力がつく。対インク戦でブルースが装着して戦闘し善戦するも敗北した。ニューバットスーツのパワーはこのスーツから受け継がれたものである。

ビークル編集

ニューバットモービル
車ではなくいわゆる戦闘機でバットウィングと同様である。バットモービル、バットウィング、バットサイクル、バットボート4つの機能を併せ持ち陸・海・空を制覇する。機体は小型軽量でバットウィングを上回る高速飛行とバットサイクルを上回るほどの小回りが利き、中部にはアンカーが装備されており、人命救助や電撃を流して敵を攻撃することも可能で後部にはミサイルが装備されている。外装は旧バットモービルと同じチタン合金かまたは特殊な合金と思われる。高速飛行が可能であるが、バットモービルやバットウィングのような頑丈性はなく馬力や出力も劣る。当然、バットモービルのように地上を走行することも不可能であるが、地上でもある程度の滑走は可能。また搭乗人数も犬のエースを乗せたことはあるものの基本的に一人乗りである。水中でも潜行可能でインク、イアン戦での失態から後にステルス機能により透明化する機能とホログラムで他の車に擬態する機能が追加された。水中でも活動可能であるがさすがに地下水脈も航行することはできなかった。通常はユーリティティベルトのグリップを捻ることにより遠隔操作されるが、テリーが普段使用しているベルトの真ん中の部分を押すことでも遠隔操作が可能。飛行速度はマッハ3以上。長編『蘇ったジョーカー』においてはジョーカーの発射した衛星レーザーを全て避ける活躍を見せるがポンクのバズーカで撃墜され、洗脳されたスーパーマンのヒートビジョンで破壊され、軍の開発した空飛ぶ秘密兵器には飛行能力で適わずに撃墜されている。また、バットウィングと同様に撃墜される場合が多い。
バットサブマーシブル
潜水艦。バットボートを元に製作された。デザインは色が黒と赤の2色である以外は普通の潜水艦と大差はない。バットモービルでは行けない地下水脈を移動する際に一度だけ使用された。武装は魚雷が装備されている。

スタッフ編集

  • プロデューサー:アラン・バーネット(ストーリーエディター)、ポール・ディニ(脚本家)、グレン・ムラカミ(アートディレクター)、ブルース・ティム(アニメーター)
  • 音楽監修:シャリー・ウォーカー
  • 監督:カート・ゲーダ、ブッチ・ルキック、鈴木幸雄(S1のみ)、ダン・リバ、ジェームズ・タッカー(S2以降)
  • アニメーション制作:ココ・エンタープライズ(韓国)、ドンヤン・アニメーション(韓国)、テレコム・アニメーションフィルム(※ノンクレジット[2]
  • 製作:ワーナー・ブラザース・アニメーション

放映リスト編集

邦題の無いものは未放映。日本では1、2、4 - 7話がDVDとして発売。アメリカではDVD-BOXが発売中。

シーズン1編集

  1. 新たなる戦い part1(Rebirth, Part 1) - 2002年2月8日放送
  2. 新たなる戦い part2(Rebirth, Part 2) - 2002年2月8日放送
  3. 黒い滴の女(Black Out) - 2002年2月15日放送
  4. ゴーレムの反乱(Golem) - 2002年2月15日放送
  5. 勝利の影に(The Winning Edge) - 2002年2月22日放送
  6. ロイヤル・フラッシュ(Dead Man's Hand) - 2002年2月22日放送
  7. ミスター・フリーズの真実(Meltdown) - 2002年3月1日放送
  8. 破壊されたDNA(Heroes) - 2002年3月1日放送
  9. 魔性の響き(Shriek) - 2002年3月8日放送
  10. 幻想の怪人(Spellbound) - 2002年3月8日放送
  11. 暗殺者キュラレ(A Touch of Curare) - 2002年3月15日放送
  12. 滴に消えた女(Disappearing Inque) - 2002年3月15日放送
  13. ちぎれた絆(Ascension) - 2002年7月22日放送

シーズン2編集

  1. 空飛ぶ秘密兵器(Joyride) - 2002年7月24日放送
  2. 地底の叫び(Earth Mover) - 2002年7月27日放送
  3. 遺伝子整形の罠(Splicers) - 2002年7月28日放送
  4. 殺人プログラム(Lost Soul) - 2002年7月29日放送
  5. 密猟ストーカー(Blood Sport) - 2002年7月31日放送
  6. 暴かれた正体(Hidden Agenda) - 2002年8月3日放送
  7. 恋の残り火(Once Burned) - 2002年8月5日放送
  8. 幻の愛(Hooked Up) - 2002年8月5日放送
  9. 白薔薇の孤独(Rats!) - 2002年8月7日放送
  10. 超能力少女タマラ(Mind Games) - 2002年8月10日放送
  11. 亡霊遊戯(Revenant) - 2002年8月11日放送
  12. ノイズパニック(Babel) - 2002年8月12日放送
  13. 恋人はアンドロイド(Terry's Friend Dates a Robot) - 2002年8月14日放送
  14. 疑惑のヒーロー(Eyewitness) - 2002年8月17日放送
  15. 潜入部隊ゼータ(Zeta) - 2002年8月18日放送
  16. 人間改造計画(The Last Resort) - 2002年8月19日放送
  17. キュラレの逆襲(Final Cut) - 2002年8月21日放送
  18. Armory
  19. Sneak Peek
  20. The Eggbaby
  21. Plague
  22. April Moon
  23. Payback
  24. Sentries of the Last Cosmos

シーズン3編集

  1. Big Time
  2. Untouchable
  3. Where's Terry?
  4. Ace in the Hole
  5. King's Ransom
  6. Betrayel
  7. Out of the Past
  8. Speak No Evil
  9. Inqueling
  10. Unmasked
  11. The Curse of Kobra, Part 1
  12. The Curse of Kobra, Part 2
  13. The Call, Part 1
  14. The Call, Part 2
  15. Countdown

[3]

長編編集

バットマン・ザ・フューチャー 蘇ったジョーカー』(Batman Beyond: Return of the Joker)は、アメリカで2000年12月に発売されたOVA。日本でも2001年9月7日に発売[4]。2001年度アニー賞最優秀ビデオ用アニメ作品賞受賞。

最悪の敵、ジョーカーの復活と、前作『バットマン』と本作との間に起った最悪の悲劇が語られる。未来への希望を残しつつも非常に重い内容のストーリーである。

最初に製作されたバージョンはアメリカの規制に抵触したため、OVAでは幾つかのシーンが差し替えられている。ジョーカーが部下を殺害する方法、過去のジョーカーのバットマンへのナイフでの攻撃、ジョーカーの死因などである。最初のバージョンはアメリカで2002年4月、「Batman Beyond: Return of the Joker (The Original Uncut Version)」として改めて発売された。日本版の映像ソフトは規制版のみ発売されている。

登場人物編集

ジョーカー
声 - 青野武/英 - マーク・ハミル
かつてのブルース(バットマン)の宿敵。40年前と全く同じ容姿で現れ、ブルース、バーバラを混乱に陥れる。既に死んだはずの彼がなぜ復活したか、そして誰がその復活に関わっているかが本作の鍵である。身長191cm、体重82kg。
ジョーダン・プライス
声 - /英 - マーク・ハミル
ウェインがパワーズの元から取り戻したウェイン・エンタープライズの現トップ。ウェインの経営への復帰を快く思っていない。
ティム・ドレイク
声 - 楠見尚己/英 - ディーン・ストックウェル、マシュー・バレンシア(若い頃)
かつての二代目ロビン。現在はヒーローを引退して家庭を持ち、電気技士として働いている。
ハーレイ・クイン
声 - 伊藤美紀/英 - アーリーン・ソーキン
回想シーンに登場。ジョーカーと共に最悪の凶行に走る。ラストシーンで、ジョーカーズの双子少女ディーディーツインズを引き摺って帰る老婆がハーレイお婆ちゃん」と呼ばれており、孫がいたことがわかる。
バットガール
声 - 林原めぐみ/英 - タラ・ストロング
回想シーンに登場。バットマンと共に奔走する。バーバラの若き日の姿。

スタッフ編集

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集