バルログ賞は前年のスペキュレイティブ・フィクションのすぐれた作品や業績に対して、1979年から1985年の間毎年与えられていた賞。 賞の名前はJ・R・R・トールキンの「中つ国」伝説大系(レジェンダリウム)に登場する架空の生物、「バルログ」に由来する[1]。事の起こりは『ファンタジークロスワード』誌15号における編集者のジョナサン・ベーコンの提案であり、1979年のエイプリル・フールにカンザスのジョナサン郡コミュニティカレッジで開催されたフールIIコンというコンベンションにおいて第一回の授与式が開かれた[2] 。バルログ賞が真剣に受け取られる事は全くなく、しばしば皮肉を込めて「羨望のバルログ賞」と呼ばれていた[1]

受賞者及び受賞作品 編集

1979年 編集

1980年 編集

1981年 編集

1982年 編集

1983年 編集

1984年 編集

1985年 編集

関連項目 編集

注釈 編集

  1. ^ 『ファンタジークロスワード』誌上の連載
  2. ^ 日本語訳は『深夜勤務』・『トウモロコシ畑の子供たち』の二冊に分冊されて刊行されている。
  3. ^ 『グウィネド王国年代記』として日本語訳されていた物語と世界観を同じくする、そのおよそ200年前を描いた小説。
  4. ^ アスプリンの主宰したシェアードワールド「シーブスワールド」のアンソロジー3冊目
  5. ^ トワイライトゾーン』の1エピソード「顔を盗む男」の原作
  6. ^ アスプリンの主宰したシェアードワールド「シーブスワールド」のアンソロジー4冊目
  7. ^ タイトルの意味は「魔法使いの求婚」
  8. ^ 日本語訳はSFマガジン1983年9月号に所収
  9. ^ ポップカルチャー美術館英語版参照。

参考文献 編集

  1. ^ a b Locus. “Locus Index to SF Awards: About the Balrog Awards”. 2013年5月時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月閲覧。
  2. ^ Nemedian Chroniclers, Issue #4, p. 12.