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バーニング 劇場版』(バーニング げきじょうばん、原題:버닝)は、イ・チャンドン監督による2018年公開の韓国ミステリ・ドラマ映画。村上春樹の短編小説『納屋を焼く』を原作としており、ユ・アインスティーヴン・ユァンチョン・ジョンソ朝鮮語版らが出演する[3]第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、パルム・ドールを争った[4][5]第91回アカデミー賞外国語映画賞には韓国代表作として出品され[6]、同国史上初めて最終選考9作品に残った[7]

バーニング 劇場版
버닝
監督 イ・チャンドン
脚本 イ・チャンドン
オ・チョンミ
原作納屋を焼く
村上春樹
製作 イ・ジュンドン
イ・チャンドン
Gwang-hee Ok
製作総指揮 イ・ジュンドン
出演者 ユ・アイン
スティーヴン・ユァン
チョン・ジョンソ朝鮮語版
音楽 モグ英語版
撮影 ホン・クンピョ
編集 Da-won Kim
Hyun Kim
製作会社 Pinehouse Film
Now Film
NHK
配給 大韓民国の旗 CGV Arthouse[1]
日本の旗 ツイン
公開 フランスの旗 2018年5月16日 (CIFF)
大韓民国の旗 2018年5月17日
日本の旗 2019年2月1日
上映時間 148分
製作国 大韓民国の旗 韓国
言語 韓国語
興行収入 US$6.6 million[2]
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バーニング 劇場版
各種表記
ハングル 버닝
発音 ボニン
日本語読み: ばーにんぐ げきじょうばん
題: Burning
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あらすじ編集

キャスト編集

製作編集

村上春樹の短編小説をアジアの映画監督が競作で映像化するプロジェクトの1つとして企画が進められた[8]。当初は2016年11月に撮影開始予定であったが、村上と彼の作品の多くの権利を所有するNHKとの間で発生した版権問題により延期された[9][10][11][12]

本作は村上春樹の短編『納屋を焼く』を原作としているが、舞台を現在の韓国に移しており、ストーリーは大幅に異なっている。2016年10月、イ・チャンドン監督は釜山国際映画祭で「これは今日の世界の若者達についての物語だ。彼らがその人生と世界を考えるとき、それはミステリーのように感じるだろう」と述べた[9][11]。2017年9月、スタジオは原作のモチーフのみがあると発表した[13]

2016年、カン・ドンウォンユ・アインの出演が報じられたが、公式な発表はされなかった[10]。2017年9月5日、ユ・アインがジョンス役を務めることが発表された[14][15]。それから3日後、新人のチョン・ジョンソ朝鮮語版がジョンスの幼なじみで恋人のヘミ役に決定したことが報じられた。彼女は8月から始まっていたオーディションにより発掘された[16][17][18]。9月20日、 スティーヴン・ユァンがベン役で加わったことが報じられた[19][20]

主要撮影は2017年9月11日に始まり[21]、2018年1月30日に坡州市で完了した[22]

公開編集

 
第71回カンヌ国際映画祭でのキャストと監督(2018年5月)。

イ・チャンドンの8年ぶりの新作映画[9]である本作は第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にエントリーされた[4] 。イ・チャンドンの『シークレット・サンシャイン』(2007年)と『ポエトリー アグネスの詩』(2010年)もカンヌ国際映画祭コンペティション部門でプレミア上映されていた[23][24]

映画はカンヌ国際映画祭のマルシェ・ドゥ・フィルム英語版香港中国台湾シンガポールイギリス日本オーストラリアニュージーランドスペインギリシャポーランドトルコなど100カ国・地域以上に配給権が売却された[25]

韓国では2018年5月17日に封切られた[26]

日本では2018年12月2日にNHK BS4K、12月29日にNHK総合で日本語吹替による95分の短縮版が『特集ドラマ バーニング』の邦題で放送された[27]。その後、2019年2月1日に日本語字幕による全長版が『バーニング 劇場版』の邦題で劇場公開され[28]、全長版の原語版と日本語吹替版を収録したソフトが同年8月7日に発売された[29]

以下は日本語吹替を担当した声優。

役名 俳優 日本語吹替
NHK BS4K ソフト版
イ・ジョンス ユ・アイン 柄本時生[27] 岸尾だいすけ[29]
ベン スティーヴン・ユァン 萩原聖人[27] 遊佐浩二[29]
シン・ヘミ チョン・ジョンソ朝鮮語版 高梨臨[27] 逢沢ゆりか[29]
町内会長 チョン・チャンオク 山本兼平[29]
ジョンスの母 パン・ヘラ 今泉葉子[29]

評価編集

批評家の反応編集

レビュー・アグリゲーター英語版Rotten Tomatoesでは117件のレビューに基づいて支持率は94%、平均点は8.7/10となった[30]Metacriticでは36件のレビューに基づいて加重平均値は90/100と示された[31]

興行収入編集

韓国では初日に5万2324人を動員したが、これは『デッドプール2』(24万8904人)に次いで2位であった[32]。初週末では22万717人を動員して3位となった[33]。累計動員数は52万8168人に達した[34]

受賞とノミネート編集

その他編集

第44代アメリカ合衆国大統領バラク・オバマは2018年に観たお気に入りの映画15本に今作を選んだ[35]

参考文献編集

  1. ^ Noh, Jean (2018年5月23日). “Cannes jury grid hit 'Burning' scores key deals including UK, Japan and Spain”. Screen International. 2018年5月24日閲覧。
  2. ^ Beoning (2018)”. The Numbers. 2018年12月26日閲覧。
  3. ^ A Korean twist to a Murakami tale”. Korea JoongAng Daily (2018年5月5日). 2018年12月28日閲覧。
  4. ^ a b Cannes Lineup Includes New Films From Spike Lee, Jean-Luc Godard”. Variety. 2018年4月12日閲覧。
  5. ^ LEE Chang-dong Returns to Cannes Competition with BURNING”. Korean Film Biz Zone (2018年4月23日). 2018年12月28日閲覧。
  6. ^ Roxborough, Scott (2018年9月7日). “Oscars: South Korea Selects 'Burning' for Foreign-Language Category”. The Hollywood Reporter. 2018年9月7日閲覧。
  7. ^ Academy Unveils 2019 Oscar Shortlists”. The Hollywood Reporter (2018年12月17日). 2018年12月18日閲覧。
  8. ^ 村上春樹の短編の世界をドラマ化! 3人の若者たちが織り成すミステリー”. NHK (2018年11月27日). 2018年12月28日閲覧。
  9. ^ a b c Lee Chang-dong Lights Up Haruki Murakami Adaptation 'Burning'”. Variety (2017年9月5日). 2017年9月29日閲覧。
  10. ^ a b LEE Chang-dong Announces New Project at BIFF”. KOFIC (2016年9月21日). 2017年9月29日閲覧。
  11. ^ a b TongTongTv 통통영상 (2016年10月10日). “이창동·허우 샤오시엔·고레에다 히로카즈 '아시아 영화 거장의 만남' (부산국제영화제, BIFF, 아시아영화의 연대를 말하다) [통통영상]”. 2018年12月28日閲覧。
  12. ^ 'Burning' director Lee Chang-dong on his “ambiguous” Cannes Competition title”. 2018年12月28日閲覧。
  13. ^ 유아인 ‘버닝’, 하루키 원작 ‘헛간을 태우다’는 어떤 내용인가” (朝鮮語). Mydaily (2017年9月22日). 2017年9月29日閲覧。
  14. ^ 이창동 신작 '버닝' 유아인 출연 확정…9월 크랭크인[공식]” (朝鮮語). The Daily Sports (2017年9月5日). 2017年9月29日閲覧。
  15. ^ Yoo Ah-in joins cast of Lee Chang-dong film”. Korea Joongang Daily (2017年9月6日). 2017年9月29日閲覧。
  16. ^ Director Lee to release 'Burning' next year”. Korea Joongang Daily (2017年8月21日). 2017年9月29日閲覧。
  17. ^ [공식 신예 전종서, 이창동 신작 '버닝' 파격 캐스팅…유아인과 호흡]” (朝鮮語). The Sports Chosun (2017年9月6日). 2017年9月8日閲覧。
  18. ^ Newcomer JEON Jong-seo Joins YOO Ah-in on LEE Chang-dong Project”. KOFIC (2017年9月14日). 2017年9月29日閲覧。
  19. ^ Steven Yeun to Join Yoo Ah-in's 'Burning'”. SBS Star (2017年9月21日). 2017年9月29日閲覧。
  20. ^ ‘Burning’ Star Steven Yeun Gets Role He’s ‘Been Waiting For’”. Variety (2018年5月16日). 2018年12月28日閲覧。
  21. ^ 스티븐 연, 유아인 이어 이창동 신작 '버닝' 합류” (朝鮮語). The Daily Sports Seoul (2017年9月20日). 2017年9月29日閲覧。
  22. ^ Beo-ning”. KOBIZ. 2018年3月6日閲覧。
  23. ^ Lee Chang-dong's latest film, 'Burning,' billed as possible Cannes lineup”. Yonhap News Agency (2018年3月25日). 2018年4月10日閲覧。
  24. ^ 'Burning' Teaser: Filmmaker Lee Chang-Dong Is Back With His First Film In 7 Years”. The Playlist (2018年4月5日). 2018年4月10日閲覧。
  25. ^ Lee Chang-dong's 'Burning' sold to over 100 countries at Cannes”. Yonhap News Agency (2018年5月23日). 2018年5月29日閲覧。
  26. ^ Lee Chang-dong's 'Burning' to hit screens” (英語). koreatimes (2018年4月8日). 2018年4月10日閲覧。
  27. ^ a b c d 村上春樹原作『バーニング』放送!”. NHK (2018年11月28日). 2018年12月28日閲覧。
  28. ^ イ・チャンドン監督、3年ぶり来日 村上春樹原作の新作引っ提げ”. シネマトゥデイ (2018年11月12日). 2018年12月28日閲覧。
  29. ^ a b c d e f バーニング 劇場版 [Blu-ray]”. Amazon.co.jp (2019年6月17日). 2019年6月17日閲覧。
  30. ^ Burning (Beoning) (2018)”. Rotten Tomatoes. 2018年12月13日閲覧。
  31. ^ Burning reviews”. Metacritic. 2018年12月13日閲覧。
  32. ^ KoBiz - Korean film, news, actor, movie, cinema, location & Korean Film Archive”. Korean Film Biz Zone. 2018年12月28日閲覧。
  33. ^ Shim Sun-ah (2018年5月21日). “(LEAD) 'Deadpool 2' takes down 'Infinity War' at box office”. Yonhap News Agency. 2018年12月28日閲覧。
  34. ^ BURNING (2018)”. Korean Film Biz Zone. 2018年12月28日閲覧。
  35. ^ 映画「万引き家族」、オバマ前大統領の「2018年のお気に入りリスト」に選ばれる。日本作品で唯一”. Huffingtonpost (2018年12月29日). 2019年2月2日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集