バーバラ・ベッドフォード

アメリカの女優

バーバラ・ベッドフォード(Barbara Bedford、出生名:ヴァイオレット・メイ・ローズ Violet May Rose、1903年7月19日 - 1981年10月25日)は、二百本以上のサイレント映画に出演したアメリカ合衆国女優トーキーの到来とともに人気を失ったが、その後も1945年まで、端役などで映画に出演し続けた。

バーバラ・ベッドフォード
Barbara Bedford by Evans L.A.jpg
バーバラ・ベッドフォード、1920年頃。
生誕Violet May Rose
(1903-07-19) 1903年7月19日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ウィスコンシン州イーストマン/プレイリー・ドゥ・シーン英語版[1]
死没1981年10月25日(1981-10-25)(78歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 フロリダ州ジャクソンビル
別名Violet Spencer
職業女優
活動期間1920年1945年
配偶者
  • Irvin Willat(1921年結婚 – 1922年離婚)
  • Alan Roscoe (1922年結婚 – 1928年離婚、1930年再婚 - 1933年死別)
  • Terry Spencer(1940年結婚 – 1954年死別)
子供1人

経歴編集

生い立ち編集

ベッドフォードは、ウィスコンシン州イーストマン英語版に、ヴァイオレット・メイ・ローズとして生まれ[2]シカゴで教育を受け、レイク・ビュー高等学校英語版を卒業した。

映画編集

ベッドフォードは、高校を卒業するとハリウッドへ赴いた。

女優になる前、彼女は水泳やダンス、体操などの教師をしたり、経理の仕事に就いたりしていた[3]

彼女は俳優ウィリアム・S・ハート英語版に多数のファンレターを書き送り、ハートは自身が主演した1920年の映画燃え立つ義勇 (The Cradle of Courage)』で彼女が端役を得られるよう口利きをした[4]。同年、映画『白環団 (The White Circle)』にエキストラとして参加した際、ベッドフォードは、この映画に出演していた俳優ジョン・ギルバートに認められ、映画監督モーリス・ターナー英語版へ推薦された[5]。ターナーは、ギルバートも出演した映画『Deep Waters』で役を与えられた。ターナーは、『モヒカン族の最後 (The Last of the Mohicans)』でも彼女を起用し、アラン・ロスコー英語版が想いを寄せる女性の役を与えたが、このふたりは後に実生活でも結婚することになった。

1925年、ハートの最後の出演作品となった映画『曠原の志士 (Tumbleweeds)』で、ベッドフォードはハートの相手役を務めたが[6]、その作品はサイレント時代の主要な西部劇のひとつとなった。また、1926年のサイレント映画Old Loves and New』や、ロン・チェイニーと共演した1927年の映画Mockery』にも主要な役を演じた。

トーキーへの移行とともに彼女の人気は衰えたが、1936年には、端役やエキストラとしてMGMと契約した。

インターネット・ムービー・データベース (IMDb) で確認できる最後の出演作品は、1945年の映画Girls of the Big House 』である。

舞台編集

アイン・ランドの戯曲『1月16日の夜に (Night of January 16th)』が、『裁判にかけられた女 (Woman on Trial)』として1934年10月22日に、ハリウッド・プレイハウス英語版で初演されたとき、ベッドフォードは主人公アンドレ (Andre) を演じた[7]

私生活編集

1921年、彼女は、この年の早い時期に出演していた映画The Face of the World』の監督アーヴィン・ウィラット英語版と結婚した。しかし、1年足らずで離婚した。1922年8月、共演俳優であったアラン・ロスコーと結婚した。ふたりは、1928年に離婚したが、復縁して1930年に再婚した[2]。二人の間には、ひとり娘バーバラ・エディス・ロスコー (Barbara Edith Roscoe) が生まれた。1933年に夫ロスコーに先立たれた際には、夫の保険金を娘の教育資金としたいベッドフォードと、借金の回収を迫る亡夫の旧友ウォーレス・ビアリーとの間で訴訟が起きた[8]

ベッドフォードにとって、3度目で、最も長く続いた結婚生活は、俳優テリー・スペンサー (Terry Spencer)とであった。ふたりは1940年に結婚し、スペンサーが死去した1954年まで添い遂げた[2]

後年編集

スペンサーに先立たれた後、ベッドフォードはフロリダ州ジャクソンビルに移り、ヴァイオレット・スペンサー (Violet Spencer) と名乗って、小売業に従事していた[9]1970年代には、娘とともにルイジアナ州シュリーブポートに住んでいた[6]

ベッドフォードは、フロリダ州ジャクソンビルで、1981年10月25日に死去した。

フィルモグラフィ編集

フィーチャー映画編集

 
モヒカン族の最後』で共演したベッドフォードと、後に夫となったアラン・ロスコー
 
物言わぬ北国より]』のベッドフォードとフランク・メイヨー英語版

短編映画編集

 
1922年のブラジルの映画雑誌『A Scena Muda』の表紙に描かれたベッドフォード。
  • 三つ巴 Three on a Limb (1936年)- Addie
  • The Public Pays (1936年)- Markovitz's Secretary(クレジットなし)
  • The Grand Bounce (1937年)- Doctor's Secretary(クレジットなし)
  • Song of Revolt (1937年)- Peasant Woman(クレジットなし)
  • It May Happen to You (1937年)- Nurse(クレジットなし)
  • Miracle Money (1938年)- Miss Grant(クレジットなし)
  • That Mothers Might Live (1938年)- Nun Reading Book(クレジットなし)
  • Come Across (1938年)- Bank Employee(クレジットなし)
  • How to Read (1938年)- Dental Patient(クレジットなし)
  • Nostradamus (1938年)- 端役 (Minor Role)(クレジットなし)
  • Men in Fright (1938年)- Sonny's Mother(クレジットなし)
  • Football Romeo (1938年)- Alfalfa's Mother
  • Alfalfa's Aunt (1939年)- Martha Switzer(クレジットなし)
  • Tiny Troubles (1939年)- Alfalfa's mother
  • Radio Hams (1939年)- Mrs. Crane(クレジットなし)
  • Angel of Mercy (1939年)- Nurse(クレジットなし)
  • One Against the World (1939年)- Townswoman(クレジットなし)
  • Think First (1939年)- Saleslady(クレジットなし)
  • Miracle at Lourdes (1939年)- Nurse(クレジットなし)
  • That Inferior Feeling (1940年)- Bride(クレジットなし)
  • Alfalfa's Double (1940年)- Alfalfa's mother
  • Pound Foolish (1940年)- Mayor's Secretary(クレジットなし)
  • The Domineering Male (1940年)- Party Hostess(クレジットなし)
  • All About Hash (1940年)- Martha, Alfalfa's mother
  • Bubbling Troubles (1940年)- Alfalfa's Mom
  • Women in Hiding (1940年)- Miss Townsend - Head Nurse(クレジットなし)
  • A Way in the Wilderness (1940年)- Sick Farmer's Wife(クレジットなし)
  • Soak the Old (1940年)- Bogus Pension Office Employee(クレジットなし)
  • Good Bad Boys (1940年)- Alfalfa's Mother(クレジットなし)
  • You, the People (1940年)- Rooming House Diner(クレジットなし)
  • American Spoken Here (1940年)- Corset Buyer(クレジットなし)
  • Respect the Law (1941年)- Johnson's Maid(クレジットなし)
  • 1-2-3 Go! (1941年)- Ann, nurse
  • Coffins on Wheels (1941年)- First Nurse - at Desk(クレジットなし)
  • Sucker List (1941年)- Secretary(クレジットなし)
  • Come Back, Miss Pipps (1941年)- Angry Parent(クレジットなし)
  • Wedding Worries (1941年)- Miss Douglas(クレジットなし)
  • Main Street on the March! (1941年)- Nurse(クレジットなし)
  • Don't Talk (1942年)- Beauty Shop Customer(クレジットなし)
  • The Lady or the Tiger? (1942年)- Lady Behind Door in Arena(クレジットなし)
  • Mr. Blabbermouth! (1942年)- Woman(クレジットなし)
  • Rover's Big Chance (1942年)- Studio clerk
  • Inflation (1942年)- Woman in Close-Out Sale Montage(クレジットなし)
  • Brief Interval (1943年)- Nurse(クレジットなし)
  • Benjamin Franklin, Jr. (1943年)- Janet's mother
  • Family Troubles (1943年)- Mary Burston, Janet's mother
  • Who's Superstitious? (1943年)- Wife(クレジットなし)
  • Seeing Hands (1943年)- Ben's Mother(クレジットなし)

脚注編集

  1. ^ Fame achieved by people with Crawford County connections | Courier Press Retrieved September 18, 2018.
  2. ^ a b c Vazzana, Eugene Michael (2001). Silent Film Necrology (2nd ed.). Jefferson, North Carolina: McFarland & Company. p. 37. ISBN 0-7864-1059-0. OCLC 225942678 
  3. ^ “Just Fell into Pictures”. The Wichita Beacon (Kansas, Wichita): p. 19. (1921年1月16日). https://www.newspapers.com/clip/8513762/the_wichita_beacon/ 2017年1月22日閲覧。   
  4. ^ Soister, John T. & Nicolella, Henry (2012). American Silent Horror, Science Fiction and Fantasy Feature Films, 1913–1929. Jefferson, North Carolina: McFarland & Company. p. 256. ISBN 978-0-7864-8790-5. OCLC 797916368 
  5. ^ Golden, Eve (2013). John Gilbert: The Last of the Silent Film Stars. Lexington, Kentucky: University Press of Kentucky. p. 47. ISBN 978-0-8131-4162-6. OCLC 818735082 
  6. ^ a b Katchmer, George A. (2002) (英語). A Biographical Dictionary of Silent Film Western Actors and Actresses. McFarland. p. 20. ISBN 9781476609058. https://books.google.com/books?id=VnGeCQAAQBAJ&pg=PA206&dq=%22Barbara+Bedford%22+actress&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwjW5vnDltfRAhVEzVQKHZrqCkMQ6AEIKjAC#v=onepage&q=%22Barbara%20Bedford%22%20actress&f=false 2017年1月23日閲覧。 
  7. ^ “Staging The Verdict at Playhouse”. Daily Variety 5 (31): p. 3. (1934年10月11日). http://www.varietyultimate.com/archive/issue/DV-10-11-1934-3 
  8. ^ “Wallace Beery Tangled in Suit”. Reading Times. Associated Press (Reading, Pennsylvania): p. 14. (1933年5月5日). https://www.newspapers.com/clip/1743834/reading_times/  
  9. ^ Klepper, Robert K. (2005) (英語). Silent Films, 1877–1996: A Critical Guide to 646 Movies. McFarland. p. 182. ISBN 9780786421640. https://books.google.com/books?id=4ymSCgAAQBAJ&pg=PA182&dq=%22Barbara+Bedford%22+actress&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwjW5vnDltfRAhVEzVQKHZrqCkMQ6AEIJDAB#v=onepage&q=%22Barbara%20Bedford%22%20actress&f=false 2017年1月23日閲覧。 

外部リンク編集