パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

2006年のアメリカのアクション映画

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パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(Pirates of the Caribbean: Dead Man's Chest)は、2006年アメリカファンタジー映画。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの第2作目であり、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003年)の続編である。監督はゴア・ヴァービンスキー、脚本はテッド・エリオットテリー・ロッシオが務める。

パイレーツ・オブ・カリビアン/
デッドマンズ・チェスト
Pirates of the Caribbean:
Dead Man's Chest
監督 ゴア・ヴァービンスキー
脚本 テッド・エリオット
テリー・ロッシオ
製作 ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮 マイク・ステンソン、他
出演者 ジョニー・デップ
オーランド・ブルーム
キーラ・ナイトレイ
ステラン・スカルスガルド
ビル・ナイ
ジャック・ダヴェンポート
音楽 ハンス・ジマー
撮影 ダリウス・ウォルスキー
編集 クレイグ・ウッド
スティーヴン・E・リフキン
製作会社 ジェリー・ブラッカイマー・フィルムズ
配給 アメリカ合衆国の旗日本の旗 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 2006年7月7日
日本の旗 2006年7月22日
上映時間 150分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $225,000,000[1]
興行収入 $1,066,179,725[1] 世界の旗
$423,315,812[1] アメリカ合衆国の旗
100.2億円[2] 日本の旗
前作 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
次作 パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
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前後編2部作の前編として2006年7月7日に米国で公開され、米国でのオープニング週末記録(1億3,600万ドル)、全世界での興行収入が10億ドルを超えた最速記録(63日間)、2006年の最高興行収入、ディズニー配給作品の最高興行収入など、当時のいくつかの記録を更新し、2006年の全世界興行成績で第1位となった[3]アカデミー賞美術賞音響編集賞音響賞にノミネートされ、視覚効果賞を受賞した。

あらすじ

前作から3年後。結婚式を目前に控えたウィルとエリザベスだったが、海賊ジャック・スパロウに加担したことを理由に逮捕されてしまう。しかし東インド貿易会社のベケット卿は、ジャックの持つ「北を指さないコンパス」を渡せば二人を釈放するという。

一方、バルボッサからブラックパール号を取り戻し、再び船長に戻ったジャック。しかし彼は13年前、デイヴィ・ジョーンズと「血の契約」を交わしていた。その内容は、ブラックパール号の船長となる代わりに、13年経ったらデイヴィ・ジョーンズのフライング・ダッチマン号の船員として働き続けなければならないというもの。突然ジャックの前に現れたウィルの父親ビル・ターナーは契約の期限が迫っていることを告げる。ジャックの掌には、契約の終わりを示す黒い烙印が表れていた。

キャスト

※括弧内は日本語吹き替え

スタッフ

製作スタッフ

日本語版スタッフ

  • 翻訳:原口真由美
  • 演出:中野洋志
  • 調整:菊池悟史
  • 制作:ACクリエイト
  • ACクリエイト担当:菊地謙、杉本理子
  • 制作:山本千絵子
  • 総指揮:佐藤淳

製作

 
TSUTAYA戎橋店大阪府大阪市、写真左)正面に掲げられていた本作DVD発売告知看板(2006年12月7日撮影)

カリブ海のドミニカ国で約3ヶ月間撮影された。邪悪な人喰い族として映画に登場する種族はカリブの島々に定住していたインディオカリブ族の事である。映画ロケ地の一つドミニカ国で、現在でも暮らすカリブ族のコミュニティから100人余りの人達がキャスティングされエキストラとして出演している[4]

公開

全米では2006年7月7日から4,133館で公開され、当時、初日の興行収入の新記録を打ち立てた(5,583万600ドル)。日本では、わずか公開22日で興行収入60億円突破、最終的には100億円を突破した[2]

論争

当初、邪悪な人喰い族として描かれていた為、「カリブ族に対する差別ではないか?」などと、現地のカリブ族の首長を始め関係者や一部のメディアなどから批判や反対があった[5]

ドミニカ国のカリブ族首長チャールズ・ウィリアムズによると、ドミニカ国政府からディズニーが映画で撮影する計画がある事を知らされ、ディズニーの映画プロデューサーと会談した時、人喰い種族として映画に登場すると言う脚本内容を知って、脚本に食人の風習が色濃く出されていたので訂正を求めたが、人喰い種族として描く事を強調した上で、今更変更など出来ないと受け入れられなかったと言う[5]。ウィリアムズ首長は「ディズニーは、我々カリブ族の祖先が人喰いの風習を持っていると言う誤ったカリブ族の神話を映画で蔑視してカリブ族を描こうとしている」とディズニーを批判した。また、「我々カリブ族の先祖はヨーロッパからの征服者たちの侵略を食い止めるべく、立ちあがった為に、野蛮人であり人食い人種であるという言われなきレッテルを貼られ蔑まれてきたのだ」と語った[5]

映画で人喰い族として描かれるのを止めるように、他のカリブの島や中南米の先住民などがディズニーに対し抗議し、ウィリアムズ首長を支持していた。しかし、ウィリアムズ首長や関係者らは反対したが、100人余りの現地のカリブ族の人達が映画に協力参加した[5]。映画製作側は人喰い族役としてエキストラ出演して貰うに当たって、1日当たり95ドルで雇っていたと言う[要出典]

評価

興行成績

前作を上回る2億2,500万ドル[1]の制作費が投じたが、興行成績はアメリカだけで4億ドル以上、全世界合計で10億6,600万ドル[1]の興行成績を収めた。2006年公開映画の興行成績ランキングで、2位の『ダヴィンチコード』(7億5,800万ドル)に大きく差をつけて1位となった[3]

批評

興行成績では世界1位となったが、批評家の反応は芳しくない。 映画批評サイトのRotten Tomatoesは、220件のレビューに基づいて54%の支持率を示し、批評家の総意を「デップの予測不可能性と、1作目のユーモアと独創性の大部分は消えてしまった」としている[6]。 また、Metacriticには37件のレビューがあり、加重平均値は53/100となっている[7]

受賞

アカデミー視覚効果賞を受賞し[8]MTVムービー・アワードでは最優秀作品賞に選ばれ、ジョニー・デップが最優秀パフォーマンス賞を受賞した[9]

インターネットのファン投票で選考するピープルズ・チョイス・アワードでは、作品が映画賞に選ばれ、デップが男性スター賞、男性アクションスター賞に選ばれ、映画カップル賞にはデップとキーラ・ナイトレイが選ばれた[10]

ティーンのファン投票で選ばれるティーン・チョイス・アワードでは、本作が総なめに近い受賞を獲得しており、作品がベスト映画賞、夏のベスト映画賞を受賞、デップが男優賞の各部門を全て受賞、ベストファイト賞にはウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)対ノリントン(ジャック・ダヴェンポート)が選ばれた[11]

テレビ放送

回数 テレビ局 番組名(放送枠名) 放送日 放送時間 放送分数 視聴率
1 テレビ朝日 日曜洋画劇場 2009年2月1日 21:00 - 23:39 159分 19.8%
2 2010年3月28日 15.4%
3 2011年5月22日 14.5%
4 フジテレビ 土曜プレミアム 2013年7月13日 21:00 - 23:30 150分 11.1%
5 テレビ朝日 日曜洋画劇場 2015年7月26日 21:00 - 23:29 149分 7.1%
6 フジテレビ 土曜プレミアム 2017年6月24日 21:00 - 23:10 130分 10.3%
7 日本テレビ 金曜ロードショー 2023年1月27日 21:00 - 23:29 149分 7.8%
  • 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。

脚注

関連項目

外部リンク