パイロットPilot)は、1974年にデビューしたイギリスのポップ・バンド。短い活動期間ながら「マジック」や「ジャニュアリー」といった曲をヒットさせた。

パイロット
Pilot
出身地 スコットランドの旗 スコットランド エディンバラ
ジャンル ポップ・ロックソフトロックグラムロック
活動期間 1973年 - 1977年2002年2014年
レーベル EMI
共同作業者 アラン・パーソンズ・プロジェクト
ベイ・シティ・ローラーズ
旧メンバー デヴィッド・ペイトン
イアン・ベアンソン
ビル・ライアル
スチュアート・トッシュ

経歴 編集

かつてベイ・シティ・ローラーズに在籍したデヴィッド・ペイトンとビル・ライアルの再会をきっかけに、パイロットというバンドが結成されることとなった。レコード会社もこの新バンドのデビューを即決した。

ファースト・アルバム『パイロット』(1974年)からのシングル「マジック」がいきなり全英11位・全米5位となる。

1975年に発表したセカンド・アルバム『セカンド・フライト』からのシングル「ジャニュアリー」は全英1位を記録した。

結局、メンバーの脱退やセールス面での伸び悩みもあり、アルバム4枚を発表しただけで1970年代後半にバンドは自然消滅していった。その後のメンバーはパイロットのプロデューサーを務めたアラン・パーソンズとの共演など、様々なアーティストと交流を持ちながら音楽活動を続けている。

1977年に発表された4枚目のアルバム『新たなる離陸 (トゥーズ・ア・クラウド)』(メンバーは、デヴィッド・ペイトンとイアン・ベアンソンのふたり)は、諸般の事情で長らくCD化されなかったが、リクエスト・サイト「廃盤復刻計画」では、週間部門1位になったこともあった。

その声に応えて2002年に出されたのが5枚目のアルバム『Blue Yonder』である。『新たなる離陸 (トゥーズ・ア・クラウド)』から8曲を選んで再録音することで、難しかったCD化を実現した。このアルバムには、新曲2曲に加えて1975年のライブ音源も収録されている。(その後『新たなる離陸 (トゥーズ・ア・クラウド)』は、2005年に日本で世界初CD化された。)

2007年に出されたアルバム『The Craighall Demos 71:76』は、デビュー前の1971年から解散直前の1976年までのデモテープを、デヴィッド・ペイトンが編集したもの。ここに収められた曲はすべて、パイロットの原点とも言えるクレイグホール・スタジオで録音されたものであり、それがタイトルの由来になっている。ビル・ライアルがリード・ボーカルを取っているものも多い。

2007年11月17日、18日 パイロット来日公演が決定し演奏を披露した。メンバーはデヴィッド・ペイトンとスチュアート・トッシュ。サポートメンバーにCalais Brown、Kenny Hutchison。

2016年11月、9年ぶりに再来日を果たした(公演は21、22日東京、24日大阪。 21日の東京公演初日では日本のバンド「SHEEP」がオープニングアクトを務めた)。

メンバー 編集

ディスコグラフィ 編集

アルバム 編集

  • 『パイロット』 - From the Album of the Same Name (1974年) ※全米82位
  • 『セカンド・フライト』 - Second Flight (1975年) ※全英48位
  • 『モーリン・ハイツ』 - Morin Heights (1976年)
  • 『新たなる離陸 (トゥーズ・ア・クラウド)』 - Two's A Crowd (1977年)
  • 『Blue Yonder』 - Blue Yonder (2002年)
  • 『パイロット・プレイズ・アラン・パーソンズ・プロジェクト』 - A Pilot Project (2014年)

コンピレーション・アルバム 編集

  • Best of Pilot (1980年)
  • A's B's & Rarities (2005年)
  • The Craighall Demos 71:76 (2007年)
  • Anthology (2007年)

シングル 編集

  • 「ジャスト・ア・スマイル」 - "Just A Smile" (1974年)
  • 「マジック」 - "Magic" (1974年)
  • 「ジャニュアリー」 - "January" (1975年)
  • 「コール・ミー・ラウンド」 - "Call Me Round" (1975年)
  • "Lady Luck" (1975年)
  • "Running Water" (1976年)
  • 「新しきカナダ」 - "Canada" (1976年)
  • "Penny In My Pocket" (1976年)
  • "Get Up And Go" (1977年)
  • "Monday, Tuesday" (1977年)
  • "Ten Feet Tall" (1977年)
  • 「アイ・イン・ザ・スカイ」 - "Eye In The Sky" (2014年)

脚注 編集

  1. ^ "アラン・パーソンズ・プロジェクトやケイト・ブッシュ作品等で活躍 ギタリストのイアン・ベアンソン死去". amass. amass.jp. 9 April 2023. 2023年4月9日閲覧

外部リンク 編集