10号線(10ごうせん、フランス語: Ligne 10)は、パリ交通公団(RATP)の運営するフランスの首都パリを含むイル=ド=フランス地域圏メトロ地下鉄)路線の一つ。パリ近郊南西部ブローニュ=ビヤンクールブローニュ=ポン・ド・サン=クル駅と、パリ市内東部のオステルリッツ駅までを東西に結ぶ。1923年に開業。

10号線
シンボルマーク
ミラボー駅を走行中の10号線(2022年)
ミラボー駅を走行中の10号線(2022年)
基本情報
フランスの旗 フランス
所在地 パリイル=ド=フランス地域圏
種類 地下鉄
路線網 パリ・メトロ
起点 ブローニュ=ポン・ド・サン=クル駅
終点 オステルリッツ駅
駅数 23駅
開業 1923年12月30日 (101年前) (1923-12-30)
全通 1981年10月2日
運営者 パリ交通公団(RATP)
使用車両 MF 67フランス語版
MF 19フランス語版
路線諸元
路線距離 11.7km
軌間 1435mm
線路数 複線 (右側通行)
電化方式 直流750V 第三軌条方式
駅間平均長 532m
10号線の路線図
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概要

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10号線は、パリメトロ地下鉄)路線のひとつで、パリ西部のブローニュの森に近いブローニュ=ポン・ド・サン=クル駅から東へ延びてセーヌ川を渡り、セーヌ川南岸地域を東西に横切って、オステルリッツ駅に至る。途中、ブローニュ=ジャン・ジョレス駅から南北に分岐し、ジャベル=アンドレ・シトロエン駅で合流する。

1923年12月開業。10号線としての開業は1923年だが、ボーグルネル駅(現シャルル・ミシェル駅)〜ラ・モット=ピケ・グルネル駅間は8号線として1913年7月に、ボーグルネル〜ポルト・ドートゥイユ駅間は1913年9月に開業している。1937年の路線付けかえで現在の路線の原型ができ上がる(詳しくは8号線の歴史を参照)。以降、延伸工事が繰り返され、1981年、現在の形となった。

 
10号線の路線図

沿線概況

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10号線西端のブローニュ=ポン・ド・サン=クル駅は、パリ西郊の都市であるブローニュ=ビヤンクールに位置している。路線は、ここからパリ南部に向かって東に伸び、ブローニュ=ジャン・ジョレス駅の先で南北に分岐する。北側の分岐線は、ポルト・ドートゥイユ駅ミケランジュ=オートゥイユ駅などを経由してセーヌ川を渡り、ジャベル=アンドレ・シトロエン駅で南側の分岐線に合流する。南側の分岐線は、ミケランジュ=モリトール駅シャルドン=ラガシュ駅などを経てセーヌ川を渡り、ジャベル=アンドレ・シトロエン駅で北側の分岐線に合流する。北側の分岐線は西のブローニュ=ポン・ド・サン=クル駅方面への、南側の分岐線は東のオステルリッツ駅方面への一方通行となっている。

南北分岐線の合流後は、蛇行があるものの、ほぼ東に向けて路線は進む。ジャベル=アンドレ・シトロエン駅から、ラ・モット=ピケ=グルネル駅を経て陸軍士官学校ユネスコの横を進み、デュロック駅セーヴル=バビロヌ駅を経て、サンジェルマン・デ・プレカルチェ・ラタンを通過し、終点のオステルリッツ駅に至る。

駅一覧

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ブローニュ方面からオステルリッツ駅へ至る路線だが、途中、ブローニュ=ジャン・ジョレス駅ジャベル=アンドレ・シトロエン駅の区間で南北に分岐する。

ブローニュ方面から分岐点まで

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南側の分岐線

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1937年の路線付けかえ(8号線から10号線への移管)

この分岐線の進行方向は、オステルリッツ駅方面への一方通行である。

北側の分岐線

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この分岐線の進行方向は、ブローニュ=ポン・ド・サン=クル駅方面への一方通行である。

南北分岐線の合流からオステルリッツ駅まで

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ジュシュー駅 (2007年5月)

脚注

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関連項目

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外部リンク

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