パルク・デ・プランス: Parc des Princes フランス語発音: [paʁk de pʁɛ̃s])は、フランスパリ16区にあるサッカー専用スタジアムスタッド・ジャン=ブーアンスタッド・ローラン・ギャロスの付近に位置している。

パルク・デ・プランス
Parc des Princes

UEFA 4/4stars
地図
パルク・デ・プランスの位置(パリ内)
パルク・デ・プランス
施設情報
所在地 24 rue du
Commandant Guilbaud
75016 Paris
位置 北緯48度50分29.12秒 東経2度15分10.99秒 / 北緯48.8414222度 東経2.2530528度 / 48.8414222; 2.2530528座標: 北緯48度50分29.12秒 東経2度15分10.99秒 / 北緯48.8414222度 東経2.2530528度 / 48.8414222; 2.2530528
起工 1897年
開場 1897年9月18日
修繕 1997年-1998年、2014年-2016年
拡張 1931年-1932年、1967年-1972年
所有者 パリ
運用者 SESE
グラウンド Dessoグラスマスター
ピッチサイズ 105 m x 68 m
照明 1500 lux
建設費 9000万フラン
設計者 フランスの旗 ロジェ・タイイベール (1972年)
使用チーム、大会
パリ・サンジェルマンFC (1974年-)
サッカーフランス代表 (1974年-1998年)
#開催された主な試合を参照
収容人員
47,929人
アクセス
パリメトロ en:Porte d'Auteuil (Paris Métro)ポルト・ドートイユ駅より徒歩8分

収容人数は47929人で、1974年よりパリ・サンジェルマンFCがホームスタジアムとして使用している。なお、1998年以前は、サッカーフランス代表ラグビーフランス代表もホームスタジアムとして使用していた。全席着席方式のスタジアムで、四方向のスタンドに囲まれている。

設計はフランス人建築家のロジャ・タイリベールとイラン人建築家のシアヴァシュ・テイモウリによって行われ、建設には9000万フランが投じられ、1972年5月25日にオープンした。なお、それ以前にも1897年に初代、1932年に2代目のスタジアムが建設されており、現在のスタジアムは3代目である。

このスタジアムにおけるサッカーの観客動員記録は1983年のUEFAカップウィナーズカップにおける準々決勝第1戦のパリ・サンジェルマンKワーテルシェイSVトール・ヘンクにおける49575人だが、1989年ファイブネーションズチャンピオンシップのフランス対ウェールズ戦で50370人の観客を記録しており、これが全体での最多動員記録である。

歴史 編集

初代 (1897 - 1932) 編集

スタジアムのある地域は、フランス革命以前は王室の森林公園であった (スタジアム名にパルクが含まれるのはこのためである) 。従前は研究所であった。

1897年に周長666mの長円形スタジアムとして誕生した。当時はスタッド・ヴェロドローム・デュ・パルク・デ・フランスと呼ばれていた。この初代スタジアムには3000以上の座席と728ヤードのトラックが整備されていた。しかしながら構造が劣悪だったため、同年のこけら落しとなる7月18日には一般の観客は入ることができなかった。このままでは自転車競技場としての機能を果たせないと考えた、ツール・ド・フランスの生みの親である、アンリ・デグランジュの意向により、1903年から1967年まで同レースの最終ゴール地点と定めた。また、1900年UCIトラック世界選手権大会でも使用された。

1903年には初めてサッカーの試合が行われ、イングランド代表対パリの一流選手で構成されたチームの試合が行われた。また、1905年にはフランス代表スイス代表の試合も行われた。1906年にはラグビーフランス代表ニュージーランド代表と対戦した。

これらが契機となって、1924年パリオリンピックの会場の候補にも推挙されたが、周長が長い分、カントが低い設定となっていたことが嫌われる形となっていたほか、座席も増設されたものの20000席であったことなどが要因で、同年のパリオリンピックのトラックレースの会場は、1900年パリオリンピックの開会式会場となった、ヴェロドローム・ド・ヴァンセンヌが選出された。

2代目 (1932 - 1972) 編集

上述のパリオリンピック会場誘致失敗を契機とし、デグランジュの後を受けてツール・ド・フランスのレース責任者となったジャック・ゴデの意向により、1932年に従前の666mから454mに改修され、また観客席も2万人収容から4万人収容へと大幅に増築された。

1932年4月19日にオープンしたが、快適性の観点から座席はオープン間もなく38000席に減らされた。

一方で当時、4万人という収容人員を誇るスタジアムが、フランス国内にあまりなかった背景から、競技場内のフィールドを利用して、球技場としても利用されることになった。改修以前にもサッカーやラグビーの試合が行われたこともあったが、改修後はその頻度が急増した。とりわけ、1938年FIFAワールドカップや、1954年の第1回ラグビーリーグ・ワールドカップの決勝戦、及び1960年の第1回UEFA欧州選手権の開催が契機となり、後述する、サッカー用スタジアムへの転身へと繋がっていくことになった。

3代目 (1972 - 現在) 編集

現在、パルク・デ・プランスが建っている場所は上述の通り元々は自転車競技場であったが、1970年にそれまでプロサッカークラブとは無縁であったパリに、パリSGが発足したのに合わせて1972年にそれまでの自転車競技場に手を加える形で誕生した。

前述の通り、ロジャ・タイリベールシアヴァシュ・テイモウリによって設計されたこのスタジアムは、フランスの中でも有名なスタジアムの一つとなっている。また、楕円形の屋根に照明を組み込んだ初めてのスタジアムでもある。

リーグ・アンに所属しているパリ・サンジェルマンFCのホームスタジアムであり、サン=ドニスタッド・ド・フランス(約8万人収容)が完成する以前は、パリにおけるサッカー、ラグビーのフランス代表のホームスタジアムであった。

サッカーの国際大会ではUEFA欧州選手権1984年大会2016年大会)や1998 FIFAワールドカップ2019 FIFA女子ワールドカップで使用されており、欧州選手権では1984年大会の決勝開催地となった。ラグビーワールドカップでは1991年大会2007年大会で使用された。

2012年~2016年にかけて、アメリカ人建築家トム・シーハンのもと、幾度かの改修も行われた。改修には座席の位置の調整、新しいベンチと更衣室の整備などが含まれている。この改修により、スタジアムの収入は4倍増加した。

約5万人収容という程よい大きさと交通の便のよさのためか、パリSGは現在もスタッド・ド・フランスに本拠地を移転せずパルク・デ・プランスを使用し続けている。

開催された主な試合 編集

サッカー 編集

日付 ホームチーム 結果 アウェーチーム ラウンド
1938年6月4日   ドイツ 1-1
(a.e.t.)
  スイス 1回戦
1938年6月9日   ドイツ 2-4   スイス 1回戦 (再試合)
1938年6月16日   ハンガリー 5-1   スウェーデン 準決勝
日付 ホームチーム 結果 アウェーチーム ラウンド
1960年7月6日   フランス 4-5   ユーゴスラビア 準決勝
1960年7月10日   ソビエト連邦 2-1   ユーゴスラビア 決勝
日付 ホームチーム 結果 アウェーチーム ラウンド
1984年6月12日   フランス 1-0   デンマーク グループA
1984年6月20日   スペイン 1-0   西ドイツ グループB
1984年6月27日   フランス 2-0   スペイン 決勝
日付 ホームチーム 結果 アウェーチーム ラウンド
1998年6月15日   ドイツ 2-0   アメリカ合衆国 グループF
1998年6月19日   ナイジェリア 1-0   ブルガリア グループD
1998年6月21日   アルゼンチン 5-0   ジャマイカ グループH
1998年6月25日   ベルギー 1-1   韓国 グループE
1998年6月27日   ブラジル 4-1   チリ ラウンド16
1998年7月11日   オランダ 1-2   クロアチア 3位決定戦
日付 ホームチーム 結果 アウェーチーム ラウンド
2016年6月12日   トルコ 0-1   クロアチア グループD
2016年6月15日   ルーマニア 1-1   スイス グループA
2016年6月18日   ポルトガル 0-0   オーストリア グループF
2016年6月21日   北アイルランド 0-1   ドイツ グループC
2016年6月25日   ウェールズ 1-0   北アイルランド ラウンド16
日付 ホームチーム 結果 アウェーチーム ラウンド
2019年6月7日   フランス 4-0   韓国 グループステージ
2019年6月10日   アルゼンチン 0-0   日本 グループステージ
2019年6月13日   南アフリカ共和国 0-1   中国 グループステージ
2019年6月16日   アメリカ合衆国 3-0   チリ グループステージ
2019年6月19日   スコットランド 3-3   アルゼンチン グループステージ
2019年6月24日   スウェーデン 1-0   カナダ ラウンド16
2019年6月28日   フランス 1-2   アメリカ合衆国 準々決勝


  • 国際大会
日付 ホームチーム 結果 アウェーチーム ラウンド
1956年6月13日   レアル・マドリード 4-3   スタッド・ランス UEFAチャンピオンズカップ1955-56決勝
1978年5月3日   RSCアンデルレヒト 4-0   FKアウストリア・ウィーン UEFAカップウィナーズカップ1977-78決勝
1995年5月10日   アーセナルFC 1-2   レアル・サラゴサ UEFAカップウィナーズカップ1994-95決勝
1998年5月6日   SSラツィオ 0-3   インテル・ミラノ UEFAカップ1997-98決勝

アクセス 編集

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集

先代
-
UEFA欧州選手権
決勝戦会場

0000-1964
次代
サンティアゴ・ベルナベウ
マドリード