パワーシリーズPower Series[1]は、日本コンピュータゲームメーカー・ハドソン1988年から1998年まで発売していたスポーツゲームのシリーズ作品。

パワーシリーズ
ジャンル スポーツゲーム
開発元 ハドソン
発売元 ハドソン
主な製作者 奥野仁
1作目 パワーリーグPCエンジン
1988年6月24日
最新作 パワーリーグプレイステーション
1998年11月12日
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なおハドソンは2012年にコナミデジタルエンタテインメント (KDE) に吸収合併され、現在はKDEが全ソフトの著作権を保有している。

概要 編集

1988年6月24日発売のPCエンジン用野球ゲーム『パワーリーグ』を第1作とする。同作は当時、ハドソンが夏休みシーズンに行っていた全国キャラバンの第4回認定ソフトとなり[注 1]、PCエンジン用の野球ゲームとしては5月20日に発売されていたナムコの『プロ野球ワールドスタジアム』を凌ぐ人気を博して毎年夏に新データ版が発売される定番タイトルとなった[注 2]

当時ハドソンのPCエンジンソフト開発に深く関わったことで知られるプログラマー・岩崎啓眞の証言によれば、中心開発者の奥野仁は野球に興味が無く、本来はゴルフゲームを作りたかったが『パワーリーグ』の売上が好調で続編の発売が決定したことから中々作れず、1989年に、ようやく念願のゴルフゲーム(『パワーゴルフ』)を作れることになったとのこと[2]。これ以後、PCエンジンで「パワー」を冠するスポーツゲームが多数製作され、シリーズ化に至った[注 3]

PCエンジン以外で展開されたタイトルは野球、つまり『パワーリーグ』のみであり、1998年に発売されたプレイステーション版『パワーリーグ』がシリーズ最終作となっている。ただし、2000年から2001年にかけてトレーディングカードゲーム『POWER LEAGUE 〜夢のスタジアム〜』が発売されている。

タイトル一覧 編集

『パワーリーグ』以外のシリーズ作品は全てPCエンジンのみで発売。

※ 初作『パワーゴルフ』は、KDEから2020年3月19日に一部ECサイト限定で発売される予定の復刻系テレビゲーム機・PCエンジン miniに海外発売版『 POWER GOLF 』が収録される(海外版はパッケージなどの装丁が現地仕様になっているが、ゲームの内容自体は国内版とほとんど同じ)。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ シューティングゲーム以外のジャンルから選ばれたキャラバン認定ソフトは本作が初めてであった。
  2. ^ パワーリーグがPCエンジンで合計6タイトル発売されたのに対し、ワールドスタジアムは続編『'91』発売まで3年のブランクを要した。
  3. ^ なお岩崎は公式の表記とは異なる「パワー(スポーツ)シリーズ」という呼び方をしている。

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集