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パンタグラフ(英: Pantograph)は、ギリシア語の 「すべてを(παντ-) 書く/描くもの(γραφ、drawing, painting, writingの意味)」を語源とし、菱形で収縮する機構に通常充てられる語。
製図用パンタグラフの機構。赤い線の絵を緑の絵のように拡大する。
後述の製図用品として紹介されている機構がパンタグラフと呼ばれるようになったことから、広く「菱形の収縮機構」を意味する言葉になった。
機械要素としては平行リンク機構を用いた道具である。
グラフィックス用途編集
- パンタグラフは、原図をなぞって、拡大または縮小した図面を描く製図用具で、パンタグラフという語のルーツである。CADやCNCの発達により用いられることはほとんどなくなった。
- 鉄道車両に用いられる集電装置のひとつ。形状が菱形(実際は頂部の2点が極端に近接した六角形)以外に変わっても、パンタグラフという呼称が残っている。
- パソコン用のキーボードで、パンタグラフ形のスプリングを用いたキーの支持機構の名称。高さを抑えるため、平らなキーと小さなストロークでもON、OFFが確実なスプリングが必要なノートパソコン向けとして考案された。[独自研究?]接点に均等に圧力がかかる構造のため、キーの中心からずれたタイピングの場合でもキーが認識しやすく、また、強い力を必要としないため、タッチが軽く、タイプ音も静かな特徴を持つ。
- 自動車の窓における昇降機構(通風量調整装置 = ウインドウレギュレーター)のひとつ。円弧状の歯車との組み合わせで、手動式の多くと旧タイプのパワーウィンドウに用いられている。丈夫だが重量とコストが嵩むため、ワイヤ式に移行している。
- パンタグラフジャッキは、自動車修理に用いられる小型のジャッキであり、パンタグラフの機構を有する。
外部リンク編集