パンドラム
『パンドラム』(Pandorum)は、2009年のドイツ・アメリカ映画。ドイツの新鋭監督であるクリスチャン・アルヴァートによるSF映画で、ポール・W・S・アンダーソンらがプロデュースした。
| パンドラム | |
|---|---|
| Pandorum | |
| 監督 | クリスチャン・アルヴァート |
| 脚本 | トラヴィス・ミロイ |
| 製作 | ポール・W・S・アンダーソン ジェレミー・ボルト ロバート・クルツァー |
| 製作総指揮 | マーティン・モスコウィック デイヴ・モリソン トラヴィス・ミロイ |
| 音楽 | ミヒル・ブリッチ |
| 撮影 | ウェディゴ・フォン・シュルツェンドーフ |
| 編集 | フィリップ・スタール イヴォンヌ・ヴァルデス |
| 製作会社 | コンスタンティン・フィルム インパクト・ピクチャーズ |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 108分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $33,000,000[1] |
| 興行収入 | $20,213,552[1] |
目次
ストーリー編集
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西暦2174年。人類は荒廃した地球を捨てて惑星タニスへ移住する計画を立て、選ばれた者を宇宙船エリジウムに乗せる。時が経ち、船内では2名の乗組員が冷凍睡眠から目覚める。だが船内には他の乗組員がおらず、さらに2人は記憶を失っており、自分の正体もこの場に居る理由すらも忘れてしまっていた。やがて2人は船内を探索し始め、その過程で恐ろしい何者かが居ることに気づく。
登場人物編集
- ペイトン中尉
- 演 - デニス・クエイド、日本語吹き替え - てらそままさき
- エリジウムのフライトチーム5乗員。睡眠カプセルに入っていたが、バウアー伍長が目覚めた数時間後に突然覚醒した。先に覚醒していたバウアー伍長を睡眠カプセル室から指揮し、船の把握に努める。沈着冷静で指導力のある士官。しかしその正体は、パンドラムを発症して狂人と化した難破船エリジウムの支配者ギャロ伍長であった。
- バウアー伍長
- 演 - ベン・フォスター、日本語吹き替え - 加瀬康之
- エリジウムのフライトチーム5乗員。睡眠カプセルに入っていたが、突然覚醒した。少し後に覚醒した同じチームのペイトン中尉と協力し、船の把握に努める。エリジウムの原子炉を再起動するため単身通気ダクトを通って睡眠カプセル室を出て船内を移動、途中で出会ったナディアやマンと共にハンターに狙われる。リーランドの話や睡眠カプセルの残骸などから真実に気付き、ペイトン中尉の正体を暴く。ペイトン中尉(ギャロ伍長)との戦いの際にブリッジの窓ガラスを破壊してしまい、大量の海水で浸水していく船内からナディアと共に睡眠カプセルで脱出し、他の生存者達と共に人類の新たな故郷タニスで生きていく事になる。
- ギャロ伍長
- 演 - キャム・ギガンデット、日本語吹き替え - 浪川大輔
- ペイトン中尉と名乗っていた男の正体。エリジウムのフライトチーム4乗員。当直時に地球から滅亡を知らせる通信を受信した事でパンドラムを発症し同じチームの上官2人を殺害、船の支配者となった。完全に狂人と化しており、覚醒させた乗員を使い残虐なゲームを行って楽しみ、度々睡眠カプセルに入って寿命を延ばしながら1000年近くも繰り返していた。バウアー伍長達を使ったゲームの際、真実を知ったバウアー伍長達によって倒された。なお作中で登場する若いギャロ伍長は、現在の彼が見ている彼自身の幻覚である。
- ナディア
- 演 - アンチュ・トラウェ、日本語吹き替え - 甲斐田裕子
- エリジウムに乗船していた女性科学者。地球の生態系を保存しているラボの管理を担当していた。バウアー伍長よりも半年ほど早く覚醒しており、船内のハンターを巧みにかわしながら生き抜いてきた。バウアー伍長に協力して戦い、共に船から脱出した。
- マン
- 演 - カン・リー、日本語吹き替え - 小松史法
- エリジウムに乗船していた農業従事者。英語が喋れないため他の登場人物とは会話が成立せず、ジェスチャーを交えて意思表示している。ハンターに襲われていたバウアー伍長を助けた事が縁で彼に協力する。仲間がピンチの際に率先して囮になる勇敢な男。ハンターと互角に戦えるだけの格闘能力を持っておりハンターリーダーを倒すが、子供のハンターに油断したところノドを切り裂かれて死亡した。
- リーランド
- 演 - エディ・ローズ、日本語吹き替え - 後藤哲夫
- 貨物室に隠れていた自称コック。かなり以前に覚醒していたようで、ギャロ伍長の所業を知っている。生きるために他の生存者を捕まえて食料にしておりバウアー伍長達をも食おうとするが、船の原子炉が限界にきている事を知らされ協力する。ブリッジに無事にたどりつくが、待ち受けていたペイトン中尉(ギャロ伍長)によって殺害された。
- シェパード
- 演 - ノーマン・リーダス、日本語吹き替え - 志村知幸
- エリジウムのフライトチーム6乗員。バウアー伍長よりも早く覚醒しており、船内のハンターについては彼より詳しかったが、彼と共に身を隠したところをハンターに引きずり出されて死亡した。
用語等編集
- 宇宙船エリジウム
- 2174年に惑星タニスへ向かって地球を出発した巨大な恒星間移民船で、約6万人が乗船している。ワープなどの超光速推進システムは搭載していない。原子炉を動力源とした推進システムで通常宇宙空間を航行しており惑星タニスに到着するまで123年もかかるため、乗員は当直3人を除き全員が睡眠カプセルに入り延命を行う。2年おきに3人の乗員が睡眠カプセルから出て当直し船を管理する体制となっている。様々な事件に見舞われながらも惑星タニスの海中に不時着、それから900年以上経った後に正常に機能している睡眠カプセルを海上に射出し、任務を完了した。最終的な生存者は6万人中わずか1213人であった。
- パンドラム
- 正式な名称は軌道機能障害で、宇宙船の乗員が不安やストレスなどで発症する精神疾患。手の震えに始まり、最終的には妄想にとりつかれ狂人と化す。場合によっては船と乗員に重大な結果をもたらす事もある。
- 惑星タニス
- エリジウムの目的地で、2174年当時の最新型宇宙船で地球から123年かかる距離にある地球型惑星。バウアー伍長が幼い頃に無人探査機が到着して詳細が判明し、大ニュースとなった。滅亡に瀕した地球社会を救う唯一の希望として、タニスへの大規模な移民計画が開始される。
- ハンター
- エリジウムの船内で繁殖し、乗員を襲って食料にしているヒューマノイド生命体。体毛は無く、青い白い体に鋭い牙、人類を遥かに凌ぐ強靭な肉体と生命力を持つ。作中で明確な正体は明かされていないが、バウアー伍長達は「長期睡眠中に摂取した薬品の副作用で突然変異した乗員ではないか」と推測している。なお名称も作中では登場しておらず、「ハンター」とはエンディングのスタッフロールに役名として出ている名称である。
- 睡眠カプセル
- 超長期の宇宙飛行をする船の乗員のための一種のコールドスリープ装置。老化を数百年間も止められるほど高性能だが、覚醒時には一時的に記憶の混乱が生じる場合がある。脱出ポッドを兼ねており、船外へ射出する事が出来る。
- 地球
- 人類の故郷。資源の枯渇と環境汚染が深刻化しており、防護服無しでは外出も出来ないような状況になっている。人類は恒星間移民に一縷の望みを託しエリジウムを送り出すが、「残ったのは君達だけだ、幸運を祈る、神のご加護を」との通信をエリジウムに送った直後、何らかの理由で地球は消滅した。
- 宇宙船エデン
- 作中で語られる、乗員がパンドラムを発症して狂い結果として乗船していた5000人が全滅した事件で有名とされている長距離用宇宙船。
参考文献編集
- ^ a b “Pandorum (2009)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年10月3日閲覧。