パーカ(Parka)またはアノラック(Anorak)は、衣類の一つで、首の根元に頭を覆うフードが付いている外套の総称。

グレーのパーカー

語源編集

Parkaはロシア北部のネネツ人が話す言語であるネネツ語で「動物の皮」を意味する[1]

Anorakはグリーンランド語のannoraaqに由来する[2]

なお、上記に照らしてパーカーという日本語表記は厳密には誤りである。

様式編集

パーカもアノラックも共にフードによって頭部を覆い、寒冷な気候に対応するもので、多くはフードの周囲に毛皮が取り付けられている。また元来はカリブーやアザラシの皮で作られていた。

パーカとアノラックはどちらもフード付きの外套を指して使われる名称だが、厳密にはパーカは前開きであるのに対してアノラックは頭からかぶって着用するため開きがない。

フーディー編集

フーディーHoodieはフードつきのスウェットシャツを指す。日本でパーカと呼ばれている衣類はほとんどがフーディーまたはそれに類似するものである。

フーデイーは、1930年代アメリカスポーツ衣料メーカー「チャンピオン」が開発し、ニューヨークで販売したのが始まりである。

フーディーとスウェットシャツの最大の違いは、首の根元にフードがついていることである。フードには、引っ張る(絞る)ことで頭部と密着させることのできるがつけられていることがあるが、子供服では省かれていて、この理由については後述する。典型的なディテールとして、腹部のあたりにマフと呼ばれるポケットがつけられていたりするが、基本的にはスウェットシャツとあまり変わりない。スウェット生地を用いていて、袖口と裾がゴム編みになっていたりする。

バリエーションとしてプルオーバータイプの他に、前開きのジップアップタイプが存在する。

ファッション編集

 
フードを被ることも一つのファッションとして存在する。

元々は倉庫で働く労働者作業服として販売されていたが、現在はファッションとしても販売・着用されている。

ファッションとして着られるようになったのは、1970年代ヒップホップアーティスト達が着用したことがきっかけである。それにファッションデザイナー達も追従し、様々なファッションブランドがパーカーを取り扱うようになった。ファッションとして広く一般に着られるようになったのは、1976年公開のアメリカ映画『ロッキー』の影響が大きい。ボクシング選手である主役のロッキー・バルボアが、トレーニングウェアとして着用していたのがグレーのパーカーである。

日本で広く一般に着られるようになったのは、1990年代に流行したヒップホップファッションや、スケーターファッションの一アイテムとして取り入れられてからである。流行中は無論、流行が去った後にも、着なくなった子供達のお下がりを親達が着用するなどして幅広い年齢層に広まった。

子供服でフードの紐が省かれている理由編集

 
パーカーを着る女性、首元に紐がある。

子供のフードなどによる事故発生を受けて2008年、日本の子供服の業界団体「全日本婦人子供服工業組合連合会」は、安全対策の自主指針を作成。

2010年に改正もおこない、身長120cm未満の衣服においては、「上着のフード・襟首の部分に引きひもを付けないこと」などの具体案を盛り込んだ[3]

脚注編集

[脚注の使い方]

関連項目編集