ヒット曲(ヒットきょく)とは、ポピュラー音楽の分野においてレコードCDの売上等のヒットチャートで、ある程度のヒットを記録した曲のこと。順位において何位以内に入ればヒットしたといえるか、CD売上枚数が何枚に達する必要があるかなどの基準は明確ではない。

CD売上・音楽配信でのヒット基準編集

日本の音楽市場においては、1989年以降、日本レコード協会が出荷枚数に応じてゴールドディスク認定を行っている。2003年6月度までは、20万枚の出荷枚数で「ゴールド認定」となっていたが、音楽市場の変化により、それ以降は10万枚の出荷枚数でゴールド認定が与えられる。また、100万枚の売上枚数を記録したシングルはミリオンセラーと呼ばれ、長らく大ヒットの基準とみなされてきた。

2000年代に入ると、着うた、ダウンロード販売、YouTubeなど新たな音楽との接触方法が生まれたことにより、CDセールスのみを楽曲のヒットの基準とすることが難しくなった。日本レコード協会は2006年から着うたフルなど有料音楽配信に対してダウンロード認定を行っている。2008年には米国ビルボードが阪神コンテンツリンク運営のビルボードジャパンとして日本に参入し、CDセールスに加えてダウンロードやラジオのオンエア数、YouTube視聴数などを合算した独自の複合チャートの公開を開始した[1]

ストリーミング時代のヒット基準編集

日本では、2015年にApple Musicが国内サービスを開始、2016年にはSpotifyの日本参入など、サブスクリプション型(定額制)のストリーミングサービスが音楽業界において年々影響力を増しつつある。それに伴いあいみょんなど、ストリーミングサービスによってブレイクするアーティストが増加傾向にある。

音楽ジャーナリストの柴那典は、2020年にはヒット曲の生まれる場所がCDからサブスクリプション型のストリーミングサービスへと完全に移行し、売上枚数100万枚に代わって、再生回数「1億回」がサブスク時代の“ヒットの新基準”になった、と評している[2]

米国、英国チャートでのヒット基準編集

アメリカ合衆国においては、国内で最も影響力の高い音楽チャートであるBillboard Hot 100の上位40位以内にランクインすることがヒットの基準であるとみなされている。

イギリスにおいては、オフィシャル・チャート・カンパニー (OCC) が集計する全英シングルチャートの上位75位に少なくとも1週間ランクインすることがヒットの基準とみなされている。

ヒット曲と楽曲自体の良し悪しとの関係編集

「ヒット曲はすぐれた曲である」、「すぐれた曲は時間がかかっても、いつかは必ずヒットする」というようないわれ方をすることがある。すなわちヒットするということとその楽曲がいいということとは一致するという考え方である。[誰によって?]

しかしテレビ番組主題歌CMソングとして使われるかどうか(そのことにより、多くの人々の耳に入るかどうか)、楽曲自体の質やオリジナリティよりもその歌手が人気があるかどうかによって、ヒット曲となるかどうかが決まることが多く、逆に現在はきわめて多くの新作が毎日のように世の中に送り込まれていることから、いい曲だからといって偶然のきっかけやプロダクションレコード会社宣伝力が強大でない限りは、必ずしも多くの人の耳に触れるとは限らないということもいえる。したがって、ヒット曲と楽曲の良し悪しを結びつけることはナンセンスであるという考え方も強い。[誰によって?]

なおヒットするということを「堕落すること」(自分の信念に反して大衆に迎合した、口当たりのよい音楽を志向したことを意味する)と否定的に捉える考え方もある。特にロックにおいてその考え方が強い(渋谷陽一が命名した「産業ロック」も参照)[要出典]

脚注編集

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出典編集

  1. ^ 本当の「ヒット曲」は、どこに隠れているのか | ゲーム・エンタメ” (日本語). 東洋経済オンライン (2016年2月23日). 2021年2月4日閲覧。
  2. ^ 「1億回」が“ヒットの新基準”、2020年の大ヒット曲とその理由(柴 那典) @gendai_biz”. 現代ビジネス. 2021年2月4日閲覧。

関連項目編集