ヒドゥンバレー・レースウェイ (Hidden Valley Raceway) は、オーストラリアノーザンテリトリーダーウィンから10キロメートル (6.2 mi)ほど離れた郊外、ヒドゥンバレー・モータースポーツ・コンプレックス (the Hidden Valley Motorsports Complex) の一部を成し、ヒドゥンバレー英語版のヒドゥンバレー・ロード171番地 (171 Hidden Valley Road) に位置している[1]。ヒドゥンバレー・モータースポーツ・コンプレックスには、全長1kmのドラッグレース用の直線コースが、サーキットのメインストレートと並行して設けられているほか、ノースライン・スピードウェイ (Northline Speedway) と名付けられた全長400mのダートトラックレース用のサーキット、モトクロスの周回コース、ゴーカートのサーキットなどが設けられている。

ヒドゥンバレー・レースウェイ
所在地オーストラリアの旗 オーストラリア
ノーザンテリトリー
ダーウィン
標準時ACST (UTC+9:30)
座標南緯12度26分57秒 東経130度54分25秒 / 南緯12.44917度 東経130.90694度 / -12.44917; 130.90694座標: 南緯12度26分57秒 東経130度54分25秒 / 南緯12.44917度 東経130.90694度 / -12.44917; 130.90694
オープン1986年
主なイベントV8スーパーカー
コース長2.87 km (1.78 mi)
コーナー数14
レコードタイム1:02.9268 (サイモン・ウィリス英語版, レイナード 94D Holden, 2001年, フォーミュラ・ホールデン英語版)

ヒドゥンバレー・レースウェイは、1986年に開設され、1998年に改修が行われた[2]。ヒドゥンバレー・レースウェイでは、V8スーパーカーの国際選手権の一部であるダーウィン・トリプル・クラウン英語版が毎年開催されてきた。

サーキット 編集

ヒドゥンバレー・レースウェイは高速サーキットとして知られ、早いラップの記録が残されている。サーキットは全長2.87キロメートル (1.78 mi)で、14ヶ所のコーナーと1.1キロメートル (0.7 mi)の長さのメインストレートで構成されている[2][3]。このコースでの勝利のためには、レースカーは、左右のカーブの連続を巧みに抜け、メインストレートで最高の馬力を出すことが必要になる。

V8スーパーカー 編集

V8スーパーカーは、1998年からヒドゥンバレー・レースウェイでレースを行なっており、最初のレースはこの年の7月に開催された。レースは通常6月下旬か、7月上旬、気温が下がる乾季に行われる。このイベントは、現在はクラウンベット英語版ダーウィン・トリプル・クラウンと称しており、予選タイムの最速と2回のレースの優勝を合わせて3冠(トリプル・クラウン)としている。2008年のイベントは、この年のV8スーパーカー・イベント・オブ・ジ・イヤーに選出された。

シリーズの名称は、2017年からVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーに変更されているが、引き続きヒドゥンバレー・レースウェイでもレースが開催されている[4]

オーストラリア・スーパーバイク選手権 編集

オーストラリア・スーパーバイク選手権英語版のレースも当地で行われている[2]

ワールド・ソーラー・チャレンジ 編集

ダーウィンからアデレードまで走破するワールド・ソーラー・チャレンジでは、出発に先立って、ヒドゥンバレー・レースウェイでサーキット走行や8の字走行などが行なわれる[5]

脚注 編集

  1. ^ Government, Northern Territory (2016年10月25日). “Hidden Valley Motor Sports Complex” (英語). nt.gov.au. 2017年3月6日閲覧。
  2. ^ a b c Round 4 - Hidden Valley Raceway”. ASBK - Australian Superbike Championship. 2017年12月9日閲覧。
  3. ^ The fast flowing Hidden Valley Raceway”. SnapLap (2017年6月15日). 2017年12月9日閲覧。
  4. ^ 豪州SC第6戦:好調フォード・ファルコンが2連勝。ニッサン・アルティマはポール獲得もトラブル発生”. Auto Sport/SAN`s (2017年6月23日). 2017年12月9日閲覧。
  5. ^ 谷川潔 (2017年10月7日). “【2017 ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ】気象衛星「ひまわり8号」や準天頂衛星「みちびき」などの衛星データを活用する88号車 工学院大学 濱根洋人准教授に聞く”. Car Watch/Impress Corporation. 2017年12月9日閲覧。

外部リンク 編集