ヒャーシャタルラテン文字: Hiashatar)は、モンゴル将棋類であり、2人で行うボードゲームである。

ヒャーシャタルの駒。中国では蒙古大象棋と言われている。

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ヒャーシャタルの盤は 10×10 の 100マスからなる。チェスボードとは同様に、市松模様に塗られている。

初期配置図 編集

↓テレグ ↓モリイ ↓テメエ ↓ヒャー ↓ノヨン ↓ベルス ↓ヒャー ↓テメエ ↓モリイ ↓テレグ
↓フウ ↓フウ ↓フウ ↓フウ ↓フウ ↓フウ ↓フウ ↓フウ ↓フウ ↓フウ
                   
                   
                   
                   
                   
                   
↑フウ ↑フウ ↑フウ ↑フウ ↑フウ ↑フウ ↑フウ ↑フウ ↑フウ ↑フウ
↑テレグ ↑モリイ ↑テメエ ↑ヒャー ↑ノヨン ↑ベルス ↑ヒャー ↑テメエ ↑モリイ ↑テレグ

駒の名前と動き 編集

駒の名称と動きは以下の通りである。ただし駒の動き方には他の動き方もある。

  • ノヨン(貴族):上下左右斜めに1マス進むことができる。将棋玉将(王将)チェスキングマークルックのクンなどと同じ動きである。
  • ベルス(将軍):上下左右斜めに好きなだけ動くことができる。チェスのクイーンなどと同じ動きである。
  • テメエ(駱駝):斜めに好きなだけ動くことができる。将棋の角行・チェスのビショップと同じ動きである。
  • モリイ(馬):チェスのナイト・マークルックのマーと同じ動きである。
  • テレグ(車):縦横に好きなだけ動くことができる。将棋の飛車・チェスのルーク・マークルックのルアと同じ動きである。  
  • フウ(息子):前に1マス進むことができる。将棋の歩兵と同じ動きである。  
  • ヒャー(護衛):上下左右斜めに2マス進むことができる。

ヒャーの周囲8マスでは、モリイを除く全ての駒が1マスずつしか動けなくなる。

関連項目 編集

  • シャタル - ヒャーシャタルの基本版であり、8×8 の 64マスからなる盤を用いる。ヒャーという駒が用いられない。チェスとほぼ同じである。

外部リンク 編集