JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント

日本の音楽ソフト会社
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株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント(ジェーブイシーケンウッド・ビクターエンタテインメント、英語: JVCKENWOOD Victor Entertainment Corp.)は、音楽ソフト発売・販売業務を行う日本企業であり、JVCケンウッドの完全子会社である。

株式会社JVCケンウッド・
ビクターエンタテインメント
JVCKENWOOD Victor Entertainment Corp.
JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント 本社が入居する渋谷ファーストタワー
JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
本社が入居する渋谷ファーストタワー
種類 株式会社
略称 ビクターエンタテインメント
Victor Entertainment
本社所在地 日本の旗 日本
150-0011
東京都渋谷区一丁目2-20渋谷ファーストタワー
本店所在地 150-0001
東京都渋谷区神宮前二丁目21番1号
設立 1972年昭和47年)4月25日
(ビクター音楽産業株式会社)
業種 情報・通信業
法人番号 7011001019451 ウィキデータを編集
事業内容 音楽ソフト・映像ソフトの企画・制作・販売
代表者 斉藤正明代表取締役社長
資本金 55億9,500万円
売上高 187億2600万円(2019年03月31日時点)[1]
営業利益 14億8700万円(2019年03月31日時点)[1]
経常利益 17億2600万円(2019年03月31日時点)[1]
純利益 14億1600万円(2019年03月31日時点)[1]
純資産 84億8300万円(2019年03月31日時点)[1]
総資産 158億7500万円(2019年03月31日時点)[1]
従業員数 単体:約400人
主要株主 JVCケンウッド:100%
主要子会社 フライングドッグ
ビクターミュージックアーツ
スピードスター・ミュージック
外部リンク https://www.jvcmusic.co.jp/pc/
特記事項:1972年4月25日、日本ビクター(株)からレコード部門(製造部門を除く)が「ビクター音楽産業(株)」として分離独立する。1993年4月1日に「ビクターエンタテインメント(株)」に社名変更を経て、2014年4月1日に現社名に変更する。
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1972年4月24日まで日本ビクター(現:JVCケンウッド)の音楽レコード事業部2011年9月30日までは日本ビクターの機能子会社であった。旧社名は1972年4月25日から1993年3月31日まではビクター音楽産業株式会社(ビクターおんがくさんぎょう、略称:ビクター音産)、1993年4月1日から2014年3月31日まではビクターエンタテインメント株式会社Victor Entertainment, Inc.)だった。

渋谷区神宮前にある「ビクタースタジオ」(2017年6月9日撮影)

概要編集

日本ビクターが1927年より展開していたレコード盤(メディア)製造部門を除くレコード音源制作・販売事業、および出版事業(ビクター出版株式会社)を含め、1972年4月25日に分社化しビクター音楽産業株式会社として設立。日本コロムビアポリドール(現:ユニバーサル ミュージックLLC)に次ぐ歴史を有する日本のレコード会社であり、多種多様なアーティストが所属する。

1993年4月に分社化していた販売部門(日本エイ・ブイ・シー株式会社)を吸収合併しビクターエンタテインメントへ社名変更。2014年4月1日に親会社名に揃えた現社名へ変更する。メディア製造部門は2007年に日本ビクターからビクタークリエイティブメディア(現:JVCケンウッド・クリエイティブメディア)株式会社へ分社化した。

1983年にゲームソフトパソコンゲームテレビゲーム)事業にも参入したが、1996年に日本ビクター子会社のパック・イン・ビデオへ統合されビクターインタラクティブソフトウェア(VIS)へ社名変更された。VISは2003年に同業のマーベラスへ売却され、2007年6月にマーベラスへ吸収合併されている。

1989年には「ビクターブックス(VICTOR BOOKS)」の名称で書籍事業を立ち上げ、音楽・映画関係の単行本・グラビア写真集スポーツ雑誌ワールドサッカーグラフィック(WSG)」などを細々と刊行していたが、2003年ぴあ株式会社へ事業譲渡。WSGは2008年に休刊となったが、2011年にぴあ本社が入居する渋谷ファーストタワーに本社事業所を移転し、現在も入居している。

映像部門編集

1970年代よりタツノコプロ学研サンライズ葦プロダクションなどが制作するアニメソングを数多く担当しており、1984年にレコード会社が初めて製作したOVABIRTH」とピンク・レディーなどのミュージックビデオによってビデオ制作事業に本格参入した。1999年からはそれまでの日本ビクターに代わる形でテレビアニメ番組への製作出資にも進出した(ソフト企業としてはバンダイビジュアル日本コロムビアANIMEX)・パイオニアLDCポニーキャニオンなどに追従)。2007年にこれらアニメの企画・発売事業はJVCエンタテインメントを経てフライングドッグへ承継した。

また、1983年からVHDカラオケディスクの展開を2003年まで続け、その後継としてDVDカラオケソフトを発売していたが、2009年以降新譜が出されていない。

アニメを除く映画やテレビ番組など版権物のビデオソフト事業は元来日本ビクター本体に留まっており、日本ビクターもしくは合弁会社の「パック・イン・ビデオ」や「CIC・ビクター ビデオ」を通じて展開されていた。1984年より当社においても他社が発売元となるソフトの受託販売も行っているが、2005年頃より韓流ドラマを中心とした海外ドラマジャンルに絞られている。

「パック・イン・ビデオ」の映像事業は1994年、ビクターエンタテインメントに譲渡し、ゲーム事業に専念。後に前述の通り、ビクターインタラクティブソフトウェアに社名変更した。

テイチクとの合併構想編集

1990年代前半に、ビクター音楽産業とテイチク(現:テイチクエンタテインメント)を合併して『パナソニックレコード(Panasonic Records)』を作るという構想が浮上した。

日本ビクターとテイチクの親会社であった松下電器産業(現:パナソニック)は、当時MCAを傘下に収めており、それらを統合することで、国内最大の総合ソフトエンタテインメント会社の設立を目指していた。その一端として、1991年にMCAビクター(後に「ユニバーサルビクター」と改称)をビクター音産の傘下に設立し、国内最大の総合エンタテインメント会社への布石を打った。1989年にコロムビア映画や米国コロムビア・レコードを買収したソニーに対抗しようと画策したものであった。また、テイチク傘下にも「エムシーエー・パナソニック・ミュージック株式会社」を設立していた。

しかし、ビクター・テイチク合併構想は結局頓挫し、1995年にパナソニックはMCA株の大半をシーグラムへ売却。2000年にシーグラムが買収したポリグラムポリドールMME)が社名変更したユニバーサルミュージック (日本)側に吸収され消滅した。その経緯において、2003年まではビクターがユニバーサルの販売を受託していた。

キラーコンテンツが不在のテイチクは経営不振に陥り、1999年に松下から日本ビクターに持株を譲渡されたことで当社専務の飯田久彦を社長に送り込み、社名変更や事業の縮小、インペリアルレコードの設立など経営改革を図った。当社とテイチクは15年余り兄弟会社となっており買収の標的とされていたが、2015年4月にエクシングがテイチクを買収(ブラザー工業グループ入り)したことで関係が無くなった。

沿革編集

  • 1927年 - アメリカビクター社の日本法人として、日本ビクター蓄音器株式会社(にほんビクターちくおんき)設立する。
  • 1929年 - 親会社のアメリカビクター社がRCAに吸収合併された事に伴い、東芝三井財閥の出資を受ける様になる。
  • 1938年 - 満州事変に伴い日米関係が悪化する。アメリカRCA社は資本提携を解消し、株式を日産コンツェルンに譲渡する。直後に日産コンツェルンのグループ会社だった日産自動車東京芝浦電気に株式を売却し、東芝傘下に入る。
  • 1943年 - 戦争開戦の為陸軍省の指導(敵性用語の排除の指導)を受け、社名を日本音響株式会社に変更する。レーベル名は英語の『VICTOR』のままだったが、ニッパーの下に書いてあった"His Master's Voice"の文言を消すなどをしている。
  • 1946年 - 終戦(敗戦)に伴い、社名を日本音響株式会社より日本ビクター株式会社に変更する。
  • 1970年 - フィリップスレーベル部門(邦楽、洋楽)が「日本フォノグラム株式会社」(後のマーキュリーミュージックエンタテインメント株式会社[注 1])として分離・独立する。
  • 1972年 - 日本ビクターの音楽ソフト部門のうち、製造部門を除く制作・営業・宣伝、および出版事業などの部門を「ビクター音楽産業株式会社」(英文社名:Victor Musical Industries, Inc.)として分離・独立する[注 2]
  • 1975年 - RCAレーベル部門(邦楽、洋楽)が「RCAビクター株式会社」(後のRVC株式会社[注 3])として分離・独立する。
  • 1977年9月30日 - ロゴマークのデザインを順次変更(「VICTOR」→「Victor」、シングル品番がSV-6281[注 4]以降。ただし、親会社は同年4月1日から使用していた)。
  • 1984年 - 営業部門のうち市販事業を、日本エイ・ブイ・シー株式会社として分社化する。
  • 1990年5月21日 - 子会社の株式会社メイジャーズを通し、レーザーディスクソフトを発売開始する(初リリースソフトは「メガゾーン23III イヴの目覚め」(MAJ-1)「メガゾーン23III 開放の日」(MAJ-2)の2タイトル同時発売)。親会社の日本ビクターがレーザーディスクのライバルであるVHDビデオディスクの盟主であったため、当社もレーザーディスクソフトを発売することが出来なかった。
    • 11月21日 - 子会社の株式会社メイジャーズを通すことなく、当社がレーザーディスクソフトを発売開始(初リリースソフトは「ロードス島戦記1」(VILF-1))。
  • 1993年 - 日本エイ・ブイ・シー株式会社を合併、社名をビクターエンタテインメント株式会社に変更する。
  • 1999年 - 本社を、渋谷区神宮前から港区北青山に移転する。
  • 2003年 - VHDビデオディスクの製造・販売事業から撤退。
  • 2007年 - ビクターエンタテインメントのアニメ関連事業(Victor Animation[注 5]m-serve[注 6]の両ブランド)を新設子会社のJVCエンタテインメント(JVC Ent.)へ移管する。同時に、ビクターアニメーションとビクターエムサーブの両レーベルを統合、新たにFlyingDogとして再出発する。
  • 2009年1月 - JVCエンタテインメントと事業の統合再編を実施する。JVCエンタテインメントの間接部門をビクターエンタテインメントに統合し、音楽事業をビクターエンタテインメントが、アニメ音楽・映像事業をJVCエンタテインメントが社名変更するフライングドッグがそれぞれ受け持ち、両社にあるネットワーク・配信事業を統合しJVCネットワークスを新設する。また、JVCエンタテインメントのアーティスト・マネジメント事業をビクター・ミュージックパブリッシングに統合する。タレントマネジメント、キャスティング、広告代理事業を新設のJVCエンタテインメントが受け持っている。
    • 11月 - 一部新聞紙で「ビクターエンタテインメントなどの日本ビクターの音楽部門をコナミに売却する方向で調整している[2]」と報道されるがJVC・ケンウッド・ホールディングスはニュースリリースで即座に否定。最終的にコナミとの交渉は同月下旬に打ち切られたと報道された[3]
  • 2010年4月6日 - 一部新聞紙で「ソフトバンクがビクターエンタテインメントに出資し、将来的には過半数の株式を取得して子会社化する方針である[4]」と報じられたが、JVC・ケンウッド・ホールディングスはニュースリリースで即座に否定した[5]
    • 4月16日 - 一部報道機関で「ソフトバンクが5月を目処にビクターエンタテインメントの過半数の株式を取得し子会社化、年内に残りの株式も取得し完全子会社化することで大筋合意した[6]」と再び報じられたが、ソフトバンク、JVC・ケンウッド・ホールディングス共にニュースリリースで否定[7][8]。最終的に4月29日、昨年のコナミ同様交渉が打ち切られたと報じられた[9]
  • 2011年10月1日 - JVCケンウッドが傘下の事業会社であった日本ビクターを合併した事に伴い、親会社となった。
  • 2012年7月 - ロゴマークを一新。ただし旧・日本ビクター時代のシンボルマーク、「ニッパー」(His Master's Voice)は継承されている。
  • 2014年4月1日 - 社名を株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントに変更。
  • 2015年6月10日 - デジタル部門が新レーベル「AndRec」(アンドレック)を設立し、第1弾アーティストとして丸本莉子を国内初のハイレゾ配信でデビューさせた[10]
  • 2019年6月 - ゲームレーベルビクターエンタテインメント・ゲームズを設立。第1弾プロジェクトとして『THE KING OF FIGHTERS for GIRLS』の始動を発表した[11]

関連会社・団体編集

過去の関連会社編集

  • JVCエンタテインメント・ネットワークス→JVCエンタテインメント(旧社) - 2009年1月に解体(法人はフライングドッグに社名変更)。
  • JVCエンタテインメント(新社) - 2011年3月にハーキュリーズに事業譲渡。
  • ビクター音楽芸能 - 2009年3月にビクター・ミュージックパブリッシングに事業譲渡し解散。
  • 株式会社メイジャーズ(レーザーディスクソフト発売子会社)
  • CJビクターエンタテインメント -