ビバリーヒルズ・コップ3
『ビバリーヒルズ・コップ3』(Beverly Hills Cop III)は、1994年のアメリカ映画。アクション映画『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズの3作目。
ビバリーヒルズ・コップ3 | |
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Beverly Hills Cop III | |
監督 | ジョン・ランディス |
脚本 | スティーヴン・E・デ・スーザ |
製作 |
メイス・ニューフェルド ロバート・レーメ |
製作総指揮 | マーク・リプスキー |
出演者 | エディ・マーフィ |
音楽 | ナイル・ロジャース |
撮影 | マック・アールバーグ |
編集 | デール・ベルディン |
配給 |
パラマウント映画 UIP |
公開 |
1994年5月25日 1994年9月24日 |
上映時間 | 104分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $50,000,000[1] |
興行収入 |
$42,614,912[1] $119,208,989[1] |
配給収入 | 🇯🇵7億円 |
前作 | ビバリーヒルズ・コップ2 |
次作 | ビバリーヒルズ・コップ: アクセル・フォーリー |
概要
この映画では映画監督のジョージ・ルーカス、ジョー・ダンテ、アーサー・ヒラー、バーベット・シュローダー、ジョン・シングルトン、俳優のデンゼル・ワシントン、音楽関係者のアル・グリーン、ロバート・シャーマン、ストップモーションアニメーターのレイ・ハリーハウゼンなどの各界の著名な人物がカメオ出演している[2]。
評価が高くヒットした前2作とは対照的に、北米での興行成績は製作費を下回り、作品および監督はゴールデンラズベリー賞にノミネートされた。エディ・マーフィ本人も本作への不満を顕にしている[3]。
ストーリー
デトロイト市警察の刑事アクセル・フォーリーと上司のトッド警部は自動車盗難・部品故買事件を追っていたが、犯人のアジトには別の犯罪グループがおり、トッドはそのグループの主犯に撃たれて殉職する。アクセルは犯人を追跡するが、シークレットサービスの特別捜査官フルブライトに追跡を妨害されたあげく、「シークレットサービスが追っている犯人だから」として捜査を止めるように命令される。トッドの葬儀が終わったあと、アクセルはビバリーヒルズにあるテーマパーク「ワンダーワールド」のタオルが落ちていたことを突き止め、トッドの仇を討つためビバリーヒルズに向かい、連合特捜部隊(Joint Systems Interdepartmental Operational Command、JSIOC)の作戦本部副本部長(Deputy Director of Operations for JSIOC)に出世したビリーと、引退したタガートの後任フリントに協力を求める。
アクセルはフリントの紹介で、ワンダーワールドの警備責任者デウォルドと会う予定だったが「面会者リストにない」と門前払いを受ける。しかたなく入場料を支払って入園したアクセルは、場内にある関係者入口からセキュリティエリアに潜入して、警備員ジャニスと知り合う。その後通路を歩いていたアクセルは、監視カメラの映像で気づいたデウォルドに指示された警備員たちから一方的に銃撃され、地上のアトラクションに逃げ込み、そこで発生したトラブルから子供たちを救い喝采を浴びるものの、直後に警備員に捕まる。アクセルは警備部長のサンダーソンに警備員から撃たれた事を伝えるが、防犯カメラには警備員が発砲した場面が映っていなかった。そこにデウォルドが現れ、アクセルはトッドが射殺された際に見た犯人と同一人物だと気付いて殴りかかろうとするが制止され、ビリーとフリントに連れ出される。アクセルはデウォルドが出席する全米警備会社主催の表彰式にビリーとともに潜入することに決め、いったん宿泊先に戻ると、そこにはワンダーワールドの警備員ジャニスと、経営者のデイブがいた。デイブはワンダーワールドで何か悪事が行なわれていることを伝え、ワンダーワールドを設計して知り尽くしているが行方不明になった親友がメッセージを残した紙切れをアクセルに見せる。表彰式に潜入したアクセルは、武器装備品業者の出展ブースで、最初にビバリーヒルズを訪れた際に知り合ったセルジュと再会する。その後アクセルはビリーの制止を意に介せず、スピーチを披露したデウォルドを壇上で挑発するが、彼がトッド殺害をほのめかしたためふたたび殴りかかり、ビリーともども逮捕される。
逮捕されたアクセルはフルブライトに呼び出され、デウォルドの一件に関わるのをやめてデトロイトに帰るように命令される。アクセルはビリー、フリントとともにビーチに放棄されていたデウォルドの逃走車を見つけ出し、わずかな遺留物から紙幣用紙の切れ端を発見する。デウォルドが本物の紙幣用紙を使って偽造紙幣を発行していることを知ったアクセルは、ジャニスの協力を得てワンダーワールドの閉鎖区画に潜入し、紙幣の印刷現場を目撃するが、デウォルドに見付かって園内を逃走したあげく、客を巻き込むのを防ぐため逮捕される。現場に駆け付けたフルブライトに事実を伝えるが、偽造紙幣を隠蔽され、サンダーソンは来場者に配るクーポン券を印刷しているだけだと主張する。ワンダーワールドを出たアクセルはデイブと接触して、親友が残した紙切れが紙幣用紙だと気付く。しかし、デイブを尾行していたデウォルドによってデイブが撃たれ、アクセルが犯人にされる。アクセルはデイブを病院に搬送したあとでジャニスに連絡を取るが、彼女はデウォルドに捕まり、紙幣用紙を持ってワンダーワールドに来るように命令される。アクセルはビリーに連絡を取り、セルジュから展示品の銃を借りると、ひとりでワンダーワールドに向かう。
ワンダーワールドに到着したアクセルは警備司令室に連れて行かれ、デウォルドに殺されそうになる。そこにビリーが到着し、デウォルドたちと銃撃戦になる。アクセル、ビリー、そしてビリーから呼び出されたフリントの三人は園内でデウォルドの部下たちと銃撃戦を繰り広げ、アクセルは負傷しながらもデウォルドを射殺する。そこにフルブライトが現れ、「サンダーソンを逮捕した」と伝える。しかし、サンダーソンはフルブライトに射殺されており、すでにフルブライトがデウォルドの仲間だと察知していたアクセルは彼を射殺する。事件の解決後、満身創痍の三人は回復したデイブに招かれワンダーワールドの式典に参加し、アクセルをイメージした新しいキャラクター「アクセル・フォックス」の誕生を祝う。
登場人物
- アクセル・フォーリー(Axel Foley)
- 演 - エディ・マーフィ
- デトロイト市警察の刑事。
- ビリー・ローズウッド(William "Billy" Rosewood)
- 演 - ジャッジ・ラインホルド
- 連合特捜部隊の作戦本部副本部長。
- ジョン・フリント(Jon Flint)
- 演 - ヘクター・エリゾンド
- 引退したタガートの後任。商売柄、デウォルドとは旧知の関係。
- エリス・デウォルド(Ellis DeWald)
- 演 - ティモシー・カーハート
- ワンダーワールドの警備責任者。元警察官。
- ジャニス(Janice Perkins)
- 演 - テレサ・ランドル
- ワンダーワールドの警備員。サンダーソンらの悪事には気づいていない。
- オーリン・サンダーソン(Orrin Sanderson)
- 演 - ジョン・サクソン
- ワンダーランドの警備部長。
- アンクル・デイブ・ソーントン("Uncle" Dave Thornton)
- 演 - アラン・ヤング
- ワンダーランドの経営者。
- スティーヴ・フルブライト(Steve Fulbright)
- 演 - スティーヴン・マクハティ
- シークレットサービスの特別捜査官。
- ダグラス・トッド(G. Douglas Todd)
- 演 - ギルバート・R・ヒル
- 警部。犯罪グループの主犯に撃たれて殉職する。
キャスト
- テレビ朝日版は2017年12月7日にWOWOWで放送される際、地上波放送時にカットされた部分を追加録音した「吹替補完版」が放送された。その際、故人の声優が担当していた箇所は別の声優が代役を務めている[4]。
※日本語吹替は上記のものの他、優希比呂が出演したものが存在する。
スタッフ
- 監督:ジョン・ランディス
- 製作総指揮:マーク・リプスキー
- 製作:メイス・ニューフェルド、ロバート・レーメ
- 脚本:スティーヴン・E・デ・スーザ
- 撮影:マック・アールバーグ
- 音楽:ナイル・ロジャース
地上波放送履歴
回数 | テレビ局 | 番組名 | 放送日 | 吹替版 |
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初回 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 1997年10月5日 | テレビ朝日版 |
2回目 | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | 2000年4月29日 | フジテレビ版 |
3回目 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 2001年9月16日 | テレビ朝日版 |
4回目 | 2003年4月6日 | |||
5回目 | 2006年3月26日 | |||
6回目 | テレビ東京 | 午後のロードショー | 2019年1月25日[注 3] | フジテレビ版 |
7回目 | 関西テレビ | 2020年4月26日 | ||
8回目 | テレビ東京 | 午後のロードショー | 2022年3月17日 |
受賞/ノミネート
- 第15回ゴールデンラズベリー賞
- ノミネート:最低監督賞 - ジョン・ランディス
- ノミネート:リメイク・続編賞
- 第17回スティンカーズ最悪映画賞
- ノミネート:【最悪の続編】部門
注釈
出典
- ^ a b c “Beverly Hills Cop III (1994)” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月18日閲覧。
- ^ “ビバリーヒルズ・コップ3(映画)”. WEBザテレビジョン. 2024年8月31日閲覧。
- ^ エディ・マーフィ、『ビバリーヒルズ・コップ3』は「最低なカス映画だった」。 (2015年2月13日) - エキサイトニュース
- ^ “ビバリーヒルズ・コップ3[吹替補完版]”. 2017年10月28日閲覧。