ビブロス (出版社)
株式会社ビブロス(英: BiBLOS Co.,Ltd)は、かつて存在した日本の出版社。
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
![]() 東京都新宿区神楽坂6番67号 FNビル3F[1] |
設立 | 1988年3月(青磁ビブロス) |
廃止 | 2006年4月5日(経営破綻) |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | 雑誌・書籍の編集、出版、CD・CD-ROMの制作 |
代表者 | 代表取締役 山本裕昭 |
従業員数 | 78名 |
メインバンク | |
主要子会社 | 「#グループ会社」参照 |
外部リンク | 公式サイト - ウェイバックマシン(2005年8月29日アーカイブ分) |
概要
編集1988年に「青磁ビブロス」として創業。1997年に「株式会社ビブロス」へ社名変更。旗艦誌『MAGAZINE BE×BOY』を中心に、主にやおい系・ボーイズラブ(BL)系などと呼ばれる、男性同性愛を描いた女性向け漫画雑誌・漫画単行本・アンソロジー・小説の発行を中心に活動していた。
1980年代後半の『聖闘士星矢』『鎧伝サムライトルーパー』などいわゆる「美少年アニメ」の女性向け二次創作同人誌の急激な隆盛に端を発した、1990年代のやおい・BLのブームの波に乗ることに成功した出版社の一つで、商業やおい・BLジャンルを開拓した[2]。このジャンルでは大手の一角として数えられる存在だった。
この他、一般向け書籍や写真集、アニメ雑誌『MEGU』、男性向け成人向け漫画雑誌『カラフルBee』、アダルトゲーム雑誌『Colorful PUREGIRL』なども発行しており、その分野では現在、主流となっているB5判平綴じ雑誌の草分け的存在でもあった。また、2005年には「全国統一オタク検定試験」を実施。末期は健康食品事業にも参入していた。
出版不況となり、やおい・BLのブームが一段落した2000年代に入っても、ビブロス自体はBL関連作品の出版事業で業績を上げていたが、2006年3月に社長の山本裕昭が代表取締役を務める、事実上のグループ会社であった自費出版系出版社の碧天舎が自己破産に追い込まれ、これに引きずられて4月5日、東京地裁に自己破産を申請。同日開始決定し、経営破綻した。
このため、BL関連事業はアニメイト等数社の出資による新会社・リブレ出版(後のリブレ)が継承した。アニメイトグループ内にあった会社をリブレ出版へ商号変更し、業務継承したもので、会長にはアニメイトの高橋豊社長が就任した。[3]5月で刊行が止まっていた『MAGAZINE BE×BOY』は7月号から再開したが、ビブロスレーベルのコミックスやノベルズは全て絶版となった。大半はリブレ出版から再び刊行されたが、一部の作家や人気作品は他の出版社へ流出した[4]。
この倒産と事業継承の顛末を題材に、後藤田ゆ花『愛でしか作ってません』 (講談社、2007年)が出版されている。
グループ会社
編集以下のグループ会社が存在していた。
発行物
編集経営破綻時の発行誌
編集- 小説BEaST
- 超人ロックSpecial
- マガジン・エルフィックス
- カラフルドロップス
- オタクエリート
以下はリブレ出版が継承
- マガジンBE×BOY
- 小説b-Boy
- BE・BOY GOLD
- マガジンZERO→クロフネZEROへ改題
- JUNK!BOY
書籍・コミックス
編集リブレ出版が継承。
- ビーボーイコミックス
- スーパービーボーイコミックス
- カラフルコミックス
- カラフルコミックスKids
- ZEROコミックス
- Meguコミックス
- ビブロスコミックス
- b-BOY LUVシリーズ
- ビーボーイノベルズ
- B-BOY SLASH NOVELS
- ビーゲームノベルズ
- F'PACKSシリーズ
- B-MIXEDシリーズ
CD/CD-ROM
編集- Cue Egg Label
- Cool Voice Label
休刊・廃刊誌
編集脚注
編集- ^ 新卒採用 - ウェイバックマシン(2005年7月15日アーカイブ分)
- ^ まこりんのつれづれなる日々 2006.4.6
- ^ ビブロス倒産関連まとめ 同人誌生活文化総合研究所
- ^ 2006年上半期10大腐女子ニュース 萌えプレ
- ^ “国立国会図書館サーチ「パッツイ」”. 国立国会図書館. 2023年4月6日閲覧。