ビリー・ジーン

マイケル・ジャクソンの楽曲

ビリー・ジーン」(Billie Jean) は、1983年マイケル・ジャクソンが発表した楽曲、及び同曲を収録したシングルアメリカビルボード誌では、1983年3月5日に、週間ランキング第1位を獲得。ビルボード誌1983年年間ランキングは第2位。

ビリー・ジーン
マイケル・ジャクソンシングル
初出アルバム『スリラー
リリース
録音 1982年
ジャンル ファンク
ポスト・ディスコ
時間
レーベル エピック・レコード
作詞・作曲 マイケル・ジャクソン
プロデュース クインシー・ジョーンズ
チャート最高順位
マイケル・ジャクソン シングル 年表
ガール・イズ・マイン
(1983年 (1983)
ビリー・ジーン
(1983年 (1983)
今夜はビート・イット
(1983年 (1983)
スリラー 収録曲
今夜はビート・イット
(5)
ビリー・ジーン
(6)
ヒューマン・ネイチャー
ミュージックビデオ
「Billie Jean」 - YouTube
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2021年版の『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500』に於いて、44位にランクイン[1]

概要 編集

アルバムThriller』からの第2弾シングルであり、マイケルの経歴における最大のヒット曲である。1983年の『モータウン25周年記念コンサート』の際、この曲に合わせてムーンウォークを初披露し大きな話題となり、エミー賞にもノミネートされた。それ以後、この曲のパフォーマンスで常時身につけられる衣装(黒いジャケットと帽子、スパンコール付きの白い手袋と靴下など)とともに、マイケルの代名詞ともいえる存在となった[2]

歌詞の内容は事実に基づいたものではないとされているが、ストーカーに遭遇したマイケル自身または兄ジャッキー・ジャクソンの実体験を基にして作られたのではないかとの推測も存在した。 1988年に出版された自伝『ムーンウォーク』によれば、[3] プロデューサーのクインシー・ジョーンズは、人々が「Billie Jean」から女子プロテニス選手のビリー・ジーン・キングを連想することを危惧して、「Not My Lover」の題名で発表することを勧めていたという。これに対し、マイケルは「実在する誰のことでもない」と強調し、自らのアイデアを貫いた。

また、マイケルは「この曲はあなた達の"I can't go for that"にヒントを得て作った」とホール&オーツに語っている[4]

この曲は後に『Greatest Hits』・『Number Ones』・『The Ultimete Collection』・『The Essential Michael Jackson』・『King Of Pop』の各国版及び『THIS IS IT』にも収録された。

Victory Tour以降のライブでは、CD版と違いフェードアウトはせずにドラムをバックにダンスのパフォーマンスが入り、最後に客席に向けて帽子を投げて締めるパフォーマンスが定番となっていた。

評価 編集

マイケルの曲の中でも特に人気が高く、YouTubeの公式ビデオはマイケルの曲で最も多い10億再生を記録している。

YouTubeで10億再生を突破するのは1980年代の曲としては、ガンズ・アンド・ローゼズの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」、a-haの「テイク・オン・ミー」に続く3作目である[5]

その他の影響 編集

脚注 編集

  1. ^ The 500 Greatest Songs of All Time” (英語). Rolling Stone (2021年9月15日). 2021年12月21日閲覧。
  2. ^ 「M・ジャクソンがムーンウォーク初披露時に着用の手袋、競売に」 - AFPBB News
  3. ^ マイケル・ジャクソン著『MOONWALK』1988年(2009年復刊)、田中康夫訳、河出書房新社、206-207ページ。
  4. ^ Daryl Hall & John Oates: ‘Michael Jackson told me at Live Aid that “I Can’t Go For That” had inspired “Billie Jean”’ - The Independent
  5. ^ マイケル・ジャクソン、「ビリー・ジーン」MVが10億再生突破 80年代のMVとしては3作目 - エンタメOVO
  6. ^ ROMANCE(1984年)及び麻倉未稀ベスト(2003年)に収録。