ビリー・J・クレイマー

ウィリアム・ハワード・アシュトンWilliam Howard Ashton)は、イギリス歌手。バックバンドのザ・ダコタスと共にブリティッシュ・インヴェイジョン期に活躍し、ビートルズジョン・レノンポール・マッカートニーから曲を提供されたことでも話題を呼ぶ。

ビリー・J・クレイマー
出生名 ウィリアム・ハワード・アシュトン
生誕
ジャンル
職業 歌手
担当楽器 ボーカル
活動期間 1963年 -
レーベル
共同作業者 ザ・ダコタス

来歴編集

デビュー前編集

7人兄弟の末っ子として、マージーサイド州ブートルに生まれる。イギリス国鉄に機関実習生として勤めている傍ら、バンドでリズム・ギターを担当する。そのバンドのリード・シンガーが脱退すると、ギターの腕があまり良くなかったクレイマー(当時はまだ本名)はリード・シンガーに転向する。

ブライアン・エプスタインの目に止まり、契約を結ぶ。最初は、コースターズというバンド(アメリカのドゥーワップ・グループとは別)がバックバンドになっていたが、相性が合わなかったため、当時ピート・マックレインのバックバンドをしていた、マンチェスター出身のザ・ダコタスが就任した。

成功編集

1963年ビートルズのデビュー・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー 』に収録されていた、「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」のカバーでデビューを飾る。そのシングルは功を奏し、チャートの2位を記録する[2]。続く2枚目の『バッド・トゥ・ミー/アイ・コール・ユア・ネーム』もチャートの1位を記録[2]ゴールドディスクにも認定される[3]。更に3枚目の「アイル・キープ・ユー・サティスファイド」もチャートの4位を記録し、一躍ヒット歌手の仲間入りを果たす。

連続してビートルズ提供のシングルが発表されたため、クレイマーのイメージに、常にビートルズの影が付いてくるようになってしまった。そのイメージを払拭するため、4枚目のシングルにはモート・シューマン作曲の「リトル・チルドレン」を収録。このシングルもチャートの1位を獲得。アメリカのBillboard Hot 100でも7位を記録し、キャリア最大のヒットとなる。5枚目のビートルズ提供曲のシングル「フロム・ア・ウィンドウ」が10位を記録[2]

成功後編集

1965年に発表されたバート・バカラック作の「トレインズ・アンド・ボート・アンド・プレインズ」(汽車と船と飛行機と)がチャートの12位を記録するが、その後のシングルではチャートを賑わす事がなく、クレイマー自身の人気も失速していく[2]。ザ・ダコタスとも袂を分かち、1966年パーロフォンを辞め、レコード会社を転々とする。

その後も活動を続け、シングルも出すが、話題を呼ぶ事はなかった。

ディスコグラフィー編集

発売年 A面 B面 最高位
(UK)[4]
1963年 Do You Want To Know A Secret? I'll Be On My Way 2位
1963年 Bad To Me I'll Call Your Name 1位
1963年 I'll Keep You Satisfied I Know 4位
1964年 Little Children They Remind Me Of You 1位
1964年 From A Window Second To None 10位
1965年 It's Gotta Last Forever Don't Do It No More -
1965年 Trains And Boats And Plains That's The Way I Feel 12位
1965年 Neon City I'll Be Doggone -
1966年 We're Doing Fine Forgive Me -
1966年 Take My Hand You Make Me Feel Like Someone -
1967年 Chinese Girl Town Of Tuxley Toymaker -
1968年 His Love Is Just A Lie 1941 -
1968年 World Without Love Going Through It -
1969年 Colour Of My Love I'm Running Away -

脚注編集

[脚注の使い方]

出典編集

  1. ^ a b c Unterberger, Richie. “Billy J. Kramer | Biography & History”. AllMusic. All Media Group. 2021年5月18日閲覧。
  2. ^ a b c d Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). London: Guinness World Records Limited. p. 307. ISBN 1-904994-10-5 
  3. ^ Murrells, Joseph (1978). The Book of Golden Discs (2nd ed.). London: Barrie and Jenkins Ltd. p. 161. ISBN 0-214-20512-6. https://archive.org/details/bookofgoldendisc00murr/page/161 
  4. ^ BILLY J KRAMER AND THE DAKOTAS | full Official Chart History”. Official Charts Company. 2021年5月18日閲覧。

関連項目編集