ピエール・シャンピオン

ピエール・シャンピオン(Pierre Champion , 1880年2月27日 - 1942年6月29日)は、フランスの中世史家・文献学者。父のオノレは有名な出版業者で書店主。弟エドゥアールは2代目の書店主である。

伝記編集

パリ生まれのパリ育ち(マラケ河岸)。名門アンリ4世校に学び、古文書学院に進む。1904年に処女作『パリ印刷業の最古の業績(1470-72)』を父の書店から出版する。作家アナトール・フランスとは父の代からの知り合いで、フランスの『ジャンヌ・ダルクの生涯』に協力したこともある[1]

20代から30代前半にかけてフランス15世紀の文学、特にシャルル・ドルレアン[要曖昧さ回避]フランソワ・ラブレーについて文献学の著作を発表し、1913年に『ヴィヨンの時代』でゴベール賞を受賞した。第一次世界大戦中は歩兵部隊に配属され、1916年まで従軍し、その後モロッコで軍功を受ける。戦後はパリ近郊のノジャン=シュル=セーヌに住み、女流画家と結婚し、ノジャンの町長も務めた。行政官としては1935年から県会の「道路交通委員」としてパリ地区の輸送問題に取り組んだ[2]

日本のフランス文学者のうち、辰野隆鈴木信太郎渡辺一夫によってその業績は1910年代から紹介されている[3]

著作編集

  • La librairie de Charles d'Orléans, 2 Bde., Paris 1910, Genf 1975
  • La vie de Charles d'Orléans 1394-1465, Paris 1911, 1969, 2010
  • François Villon. Sa vie et son temps, 2 Bde., Paris 1913, 1933, Genf 1984, Paris 1985
  • Histoire poétique du XVe siècle, 2 Bde., Paris 1923, 1928; Paris 1966
  • Ronsard et son temps, Paris 1927, 1967
  • Marcel Schwob et son temps, Paris 1927
  • La vie de Paris au moyen âge, Paris 1933
  • Catalogue de la bibliothèque de Marcel Schwob, précédé de Marcel Schwob parmi ses livres, Paris 1993

邦訳編集

  • 佐藤輝夫・訳『フランソア・ヴィヨン生涯とその時代 上・下』(筑摩書房、1970‐71年)
  • 有田英也・訳『わが懐かしき街』(図書出版社、1992年)

編著編集

  • Le manuscrit autographe des poésies de Charles d'Orléans, Paris 1907, Genf/Paris 1975
  • Charles d’Orléans, Poésies, 2 Bde., Paris 1924–1927; 1971, 2010
  • Les oeuvres complètes de Marcel Schwob (1867-1905), 10 Bde., Paris 1927–1930; 5 Bde.,Genf 1985
  • Les cent nouvelles nouvelles, 3 Bde., Paris 1928, Genf 1977
  • Le Roman de Tristan et d'Iseult, Paris 1928, 1938, Monaco 1943, Brüssel 1947,1965, Paris 1958, 1967, 1979

脚注編集

  1. ^ P・シャンピオン『わが懐かしき街』図書出版社、1992年、P.394。
  2. ^ P・シャンピオン『わが懐かしき街』図書出版社、1992年、P.395。
  3. ^ 鈴木信太郎・訳『ヴィヨン全詩集』岩波文庫、1965年、P.441。